展望の長峰山 もう一つの顔

入笠山の翌日は高曇りで、曇天なのに展望はききました。同行の人の「蕎麦を食べたい」というリクエストで、行く先は安曇野方面と自ずと決定。それではと、登る山は以前にも数度訪ねている長峰山にしました。

 

ここは展望の山で、山頂にはたいそう立派な木造の展望やぐらが建っていますが、そこに登らずとも目前には気持ちのいいくらい北アルプスから後立山連峰まで見渡せます。特に雪のついた晩秋から早春が秀逸で、正面の常念岳を始めとして鹿島槍の先まで連なる高嶺の眺めは絶品です。

が、この日は最初にその展望を少し楽しんだあと、今まで歩いたことのない長峰山の上の散策路を巡ることにしました。これがあまり期待していなかった?のに、また歩いてみたいと味をしめてしまうような、ちょっとした楽しさだったのです。

<写真は長峰山山頂から桜の木越しの常念岳>

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秋の花の入笠湿原

やっと秋! そういった空になりました。

と言っても、まだまだ天候が不安定な時期でしたので展望の山歩きを急きょ変更し、秋の花を楽しむ山歩きに出かけました。例によって車でのドアツードアで登山口に直行。今回は楽チンなゴンドラ利用で入笠山へ。

 

一気に2000m近くの天空まで運んでくれるゴンドラの威力、ここもきちんとコロナ対策をしていました。

出だしは曇天、ガスに包まれて、これは完全に花の観察散歩になると思っていたところ、花に見とれてあまりにノロノロしていたおかげで、写真のような美しい青空になってきました。周囲の山の展望こそパッとしませんでしたが、気持ちのいい晴れ間のもとで山頂ではお昼寝付きのひととき。もちろんスケッチも致しましたよ。

 

ゴンドラ山頂駅周辺の庭園と入笠湿原で多くの花に出会えたのも、ひとえに周辺を柵で囲うなどの設備と手間をかけてシカの侵入を防いでいるからです。ラジオ番組で聞いた情報では、浅間山近くの池ノ平湿原では今年、殆ど花がなくなっているとのこと。もしかしたら、コロナ禍で訪ねる人が減少しシカの天下になってしまったから?でしょうか。

<下記写真にて、当日の花のご紹介をします>

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久しぶりの北アルプス4

いよいよテント泊最終日を迎え下山に入ります。まことに幸運なことに、終始天候に恵まれました。これは山歩きには最高の味方、特にノロノロ歩きの非力パーティには本当に助かりました。

そしてとうとう下山の日に、それまで稜線上を雲に隠し、なかなか姿を見せなかった槍の穂先がくっきりと見えました! 喉につかえた魚の小骨のように、ずっと取れなかった雲。他の眺望が満点でも、やはり今回のコースでこの穂先が見えないことには、画竜点睛を欠くと云った気分、スッキリとしませんでした。おかげで鏡池では池に映る逆さ槍こそちょっと無理でしたが、正面の槍ヶ岳のスケッチはできました。写真と共に今回の山旅・エピローグをご覧ください。

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久しぶりの北アルプス3

北アルプス滞在中、幸いにもほぼ好天に恵まれていました。特に心配していたのは、朝のテント撤収時の雨でしたが、杞憂に終わったのは本当に助かりました。

展望のよかった三俣山荘のテント場から、この日は再び双六小屋のテント場に戻る行程ですが、当然ながら往路の巻道ではなく稜線コースを楽しみます。昼前までは展望も期待できそうで、時間的にも余裕があるのでスケッチの時間もとれそうです。テントを片付けて、いざ出発!(写真でご紹介していきます)

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久しぶりの北アルプス2

いよいよ2500mくらいまで登ってきたので高山散歩と言った具合になってきました。それにしても高いところに居るけれど、かなり暑い。下界はいかばかりか…。

 

まずこの日は双六のキャンプ場から本来行く着くべき三俣山荘のテント場への移動です。コースは稜線上を行くもの、お中道、そして巻道。当然巻道ですが、これが意外と時間がかかり、とても昨日のうちに着くはずもなかったと納得。

 

巨岩やゴーロ、ハイマツ帯や美しいお花畑、風衝地形などなど面白い地形を堪能しながら、朝一番なのでまだ元気。『日本の山はなぜ美しい』(古今書院)など多くの著書がある小泉武栄先生の、地形の不思議さ、地質や植生の関わりなど本の内容を思い出し考えつつ山の景観を見つめると大変楽しいのです。

 

しかしこの移動で時間をかなり食ってしまい、予定の雲ノ平まで行こう!という計画がだんだん怪しくなってきました。どうも歩くのが遅すぎるようですが、せっかくの山、そんなにあくせく先に進むばかりではなく、ゆっくり楽しむのも一手です。とか言って、そもそも出発時間が6時でさほど早くなかったのです。<写真は三俣蓮華ならびの丸山をお花畑から見上げているところ>

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久しぶりの北アルプス その1

コロナ禍の夏、行きたいと思っている南アルプスはほぼ入山すらできない箇所が多いなか、調べると北アルプスはわりと営業している小屋があります。車で登山口まで行き、あとはテント泊というパターンで何十年ぶりかになる北アルプスの小池新道を辿ることにしました。

まずは一日目は新穂高温泉から「わさび平小屋」の幕場まで入りましたが、その後のことを考えると、この計画はちょっと甘かったような…。しかし荷物はやたら重く、同行のTさんのザックは入り切らない食糧が雨蓋を浮かせるほど、すでに林道歩きで顎を出す始末、明日からの本格的登りが思いやられます。<写真は本格的な登山道に入る小池新道の取り付き部>

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身近なことがらⅡ-2 クサギやアゲハ

久しぶりに「身近なことがらシリーズ」です。

 

散歩のコースにはちょっとした林の散策路がありますが、そこに不思議な白い花?がたくさん付いているのを7月終わり頃に見つけました。地面にその白い花びらのようなものが落ちていただからです。

 

調べてみるとクサギの木で、この白いものは花の萼(がく)のようでした。しばらくの間、観察することにしました。その経緯を写真と共にご紹介します。

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吾妻小舎と吾妻小富士・鎌池

連日の猛暑からちょっと「脱出」して福島の吾妻小舎に行きました。吾妻小舎の管理人・高橋さんとは以前からの知り合いで小屋ではコロナ対策も行っているし、しかも当日は私たち3人のみの貸切。場所を考え選べば、山中ではほぼ問題ないし、ということで出発しました。

<写真は鎌池を見下ろしたところ、奥の山が一切経山>

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静かな霧ヶ峰 逍遥

梅雨明け後、日帰りで高原散歩をしてきました。有名な霧ヶ峰も、車山周辺をちょっと外すだけで誰にも会わない静かな散策が楽しめます。当日は「北の耳、南の耳」当たりまで行ってスケッチしようと出発したのですが・・・

 

とりあえず同行のIさんと、せっかくなのでまだ見頃の花畑を見てみようと、車山肩の電気柵内の花畑周辺を歩き出しました。柵越しで風情には欠けますが、外側は全く花らしい花のない様子を見れば、これも致し方ないようです。

 

そんなこんなでしばし夢中になって花を眺めているうちに、予定していた南北の耳からはどんどん遠ざかっていきます。花畑には撮影目的や観光客などの姿もけっこうありましたが、気づけば一つも人影がなくなり貸切状態。“三密”無縁の自然にポツネンです。

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カフェ・ピッコロ夏休みのお知らせ

 

現在開催中の「夏の『山の絵』展」

カフェ・ピッコロの夏休みをお知らせします。

 

8月14日(金)〜17日(月)の4日間

(日・月は定休です)

 

お盆休みにご来店を考えて下さっていましたら、どうぞご注意くださいませ。

 

 

軍学共同問題を考える

このホームページの「立ちどまる」(2016年の記述)というコーナーでも以前から数回取り上げてきている「軍学共同問題」ですが、筑波大学が2019年12月に防衛装備庁の安全保障技術研究推進制度に応募し、採択されたそうです。

http://no-military-research.jp

 

5年間で20億円!の予算がつく大規模研究課題のSタイプとやらに。つまり素人目で見れば、これは金の為に科学者の魂を売ったような事態で、筑波大学の防衛装備庁からの予算付き研究は、今後公開もされず市井の市民のために使われることもなくなるわけです。しかしこれも全部、私たち国民の税金ではないですか? 驚きの数字、そして戦備のため、引いては人殺しの為の研究にそうしたお金を使う恐ろしさ。

 

筑波大の永田恭介学長は現在、国立大学協会の学長さんだそうで、そうした大学が率先して大規模軍事研究に手を染めるわけです。私はこの判断を翻してほしいと考える市民の一人です。

 

下記に署名(電子、紙媒体)のURLを貼り付けておきます。「軍学共同反対連絡会」のHPをお読みになったり、この件にかんしてご賛同の方は、どうぞこちらからアクションをお願い致します。

 

■オンライン署名はこちらから
http://chng.it/2NHGVyfCFp

■紙署名用紙のダウンロードはこちらから
https://bit.ly/376T7U8

沓掛館山のヒオウギ

今年は梅雨明けが8月にずれ込むという雨空続きでした。そんななかでもヒオウギの花はいつものように7月の後半よりきれいに咲き始めていました。毎年恒例で開催していた「西山を守る会」の「ヒオウギお花見会&バザー」も今年は中止。その代わり、7月26日から8月2日までヒオウギ田圃のある沓掛館山を9時〜13時まで公開しています。見頃のヒオウギを訪ねてきました。会場の様子は下記のフォトギャラリーにて御覧ください。

(お問合せ:「西山を守る会」事務局☎0462-41-8990)

♦グーグル・マップでの「平山坂上」は最寄りのバス停です。沓掛館山の場所は「龍松工業機材センター」に隣接しています。

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カフェ・ピッコロのコースメニュー

現在「夏の「山の絵」展」を開催している地元のカフェ・ピッコロ

友人が来てくれるのに合わせて、予約でコースメニューを頼みました。前菜とメインのパエリア、サラダやデザートもつきます。お得で美味しいこのコースは二人以上でないと注文できないので、今回は楽しみでありました。

具だくさんの豪華なパエリア! 2階の席でゆったりと、三密の心配もなく久々の再会を喜びつつ、友人との食事は最高でした。絵を続けているとこうした機会にも恵まれ、特に今回は美味しい食事付きだし幸せなことです。

 

お越しの際はお電話で予約していただくと、ゆったりと寛いでいただけるかと思います。またよろしかったら、こうしたコースメニューもどうぞ〜! (内容などはカフェ・ピッコロのHPを御覧ください!)

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身近なことがらⅡ-1 富士山頂測候所のことなど

梅雨が長引いています。

九州はじめ各地では甚大な被害となってしまっています。毎年のように“凶暴化”する自然災害。今年は何もかもコロナ禍のなか同時進行で対応していかなくてはならないのも厄介です。

生活がままならない人が多いなか、世の中は東京削除で「Go to トラベル」など始まっていますが、そうした事を一掃してしまうような記事を、ネットニュースの項目で目にしました。

 

折しもちょうど、下記のような「富士山測候所を活用する会」というNPOの活動を応援し始めた矢先です。

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カフェ・ピッコロの展示

14日から始まる「カフェ・ピッコロ」での展覧会

搬入を済ませました。

 

それまではオーナーのママさんのコレクションで油彩が多く飾られていましたが、「山の絵」は水彩画です。油絵の多くは黒っぽい重厚な額装だったのに比して、「山の絵」は白いマットで囲まれた銀を基調にした額装です。

 

2階に上がった瞬間に、ちょっと店内が広くなったような錯覚を覚えるのは、その小ざっぱりとした白っぽい拡がりのせいでしょう。

 

 

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池子の森自然公園

これはイヌザクラの実です。

「西山を守る会」の仲間のWさんが、「以前訪ねたときにウワミズザクラだったかイヌザクラだったか不明なので確認がてらまた行きたい」と言って梅雨の休日に神奈川県逗子市にある「池子の森自然公園」に誘ってくれました。

 

「池子の森自然公園」とは池子米軍住宅地区(旧日本海軍の弾薬庫跡だった)が一部開放された自然度の高い緑地です。この池子米軍住宅地区は終戦後、米軍に接収されていましたが、1954(昭和29)年の逗子市政の開始とともに返還運動が始まり、ちょうど60年後の2014(平成26)年11月、接収地の一部40ヘクタールの土地の「返還を前提とした日米共同使用」が開始されました。2015年2月から「池子の森自然公園」として逗子市が維持管理を行っているそうです。

そして70年間手つかずだった自然は、2016年3月より緑地エリアとして限定開放が始まり、今回訪ねたわけです。(限定とは土日休日のみ 8:45〜17:00) 但し当日は残念ながら、森のなかの散策路は未整備(あちこちに倒木が見られた)で通行止めのため、舗装された遊歩道を辿りました。

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懐かしの道志の山〜赤鞍ヶ岳

最近になると山歩きも、ちょくちょく行く山とは別に二つのパターンがあるような気がします。

一つは、今のうちに頑張って登っておかないと!と思う山。もう一つは昔登った山を一巡して再訪する山。

 

そして今回の赤鞍ヶ岳はその後者であり、初心者の頃よく一人で歩きまわっていた道志(山梨との県境で神奈川の水源にもなっている道志川を挟んだ山梨側の山域)を代表する山で、なんと30年ぶりの再訪となりました。

当日は白山書房の「山の本」倶楽部会員の方からお誘いを受け、梅雨時らしく終日、霧に包まれたなかでの山歩きとなりました。が、却って日差しがなく“蒸し風呂サウナ状態”にならず助かりました。霧のなかで幻想的なブナ林の姿に触れることもでき、懐かしさがひとしお増す山行となりました。

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快晴の秋田駒ヶ岳

宿では特別に二日間とも6時前に朝食を準備してくれたので、7時ころには8合目まで入ることができました。ちょうどマイカー規制が始まる前々日、朝からの好天で地元の車が続々とやってきます。前日の森吉山で気圧が上がり始めた流れでそのまま晴天に恵まれた、花の名山・秋田駒ヶ岳。

いくつものピークで成り立っていますが、女岳(めだけ)が活火山。宿のご主人のお話ではほぼ40年周期で噴火し、前回はフツフツと静かに溶岩が溢れるような様子を街の方から多くの人と一緒に眺め、夜は赤く輝き迫力があったそうです。高山植物でおおわれた阿弥陀池や男女岳(おめだけ)などと同時に火山であることがよく分かる様相が到る所に観察できる興味深い山です。

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花の名山 森吉山

「花の百名山」の一つでもある森吉山は長年、憧れの山。一度は行きたい山の筆頭候補でした。

花の一番きれいなのは梅雨時の6月、天気図をしつこく見て山仲間のIさんと長距離運転を交代で秋田まででかけました。この森吉山にはいくつかの登山ルートがありますが、私たちは冬の「阿仁スキー場」のゴンドラを利用していの楽チン登山です。ゴンドラに乗車の際には小雨模様で、合羽を着ての歩き出しとなりました。しかし、予想どおり!そのうち雨も上がり空も明るくなり・・・最後にはこうして山頂まできれいに見えるほどの晴れ間がひろがりました。

 

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水沢温泉の宿

6月19日より世の中も都道府県をまたぐ移動の規制解除で、天気のいいこの週末からかなり人も動き始めているのではないでしょうか? そのちょっと一足先に秋田の水沢温泉「ヒュッテ・ビルケ」を拠点に、でかけました。

 

以前そこには乳頭山(烏帽子岳)登山のために泊まったことがあり、今回は事前に確認し快諾を得、ほぼ貸し切りでの宿泊。こうした所があったので、計画も可能でした。

 

秋田駒ヶ岳の山麓、田沢湖スキー場間近の水沢温泉で、源泉かけ流し!の温泉宿。そして魅力は“ビルケお母さん”の山の幸を主体にした手作り食材・料理の数々です。

 

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