南房総・城山(じょうやま)

昨年秋、台風15号の暴風被害から立て続けに台風19号、そしてまた台風並の豪雨と暴風の襲来。千葉は停電や浸水、また屋根などの喪失・損傷など未曾有の被害となりました。まだ屋根の補修もままならないブルーシートをかけたばかりの所に続けて暴風雨が襲ったのです。

南房総や太平洋に面した外房方面は、冬から早春にかけて毎年のように山歩きと「花摘み」(温暖な気候を利用し、ポピー、ストック、キンギョソウ、百日草などを栽培し千倉という地域では一面の花畑となる)を楽しみに出かけていました。台風以来気にかかっていた南房総に、今回やっと行くことができました。被害の後、どうなっているかと心配しながら、まずは定点観測的に歩いている場所の一つ、房総南端の城山のハイキングコースを歩きました。

<写真は城山の展望台から見下ろした太平洋と野島埼灯台>

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山の本倶楽部・女子部山行

白山書房の季刊誌『山の本』には山の本倶楽部という、読者が会員になって定期的な山行を中心に親睦をはかっている会があります。その会のなかで「女子部」と称し女性だけの会をつくり、本家本元の倶楽部より活発に活動しています。

 

やはりそこは女性パワー、いやオバサン・パワー。口八町手八丁でお喋りもですが、とにかくその食材、それにまつわる演出の素晴らしさには毎回そこが山上であることをわすれさせるほどです。しかし楽しくて美味しいだけではなく、中心には経験豊富な登山(雪山、岩、登攀など)のエキスパートであるメンバーも指折り揃っているのですから、鬼に金棒?です。

 

今回は初めて私がリーダーとなり、そのつわ者揃いの女子部の皆さんを自分の“テリトリー”でもある厚木荻野の西山にご案内しました。もちろんコースは西山三山(経ヶ岳・華厳山・荻野高取山・発句石)の縦走コースです。

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三湖台

暖冬でどこも雪の少ない大寒の週、それでも雪山気分を味わいたいと、ちょっと雪のありそうな富士五湖方面に足をのばしました。行く先の山は石割山とか三国山とか二転三転しましたが、最終的にはまだ行ったことのない足和田山に落ち着きました。

 

北斜面の雪の多そうな登山口から登ろうと向かいましたが、そこの駐車場は封鎖でダメ。やはり以前も雪の時に行ったことのある紅葉台の駐車場から回るしかなさそうです。が、結果的にこれが功を奏して、当日の大展望を心ゆくまで楽しめたのでした。<写真は紅葉台から三湖台に向かう途中からの富士山、しかし“功を奏した”展望はこれではありません>

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道東の旅4 北のアルプ美術館 そして帯広へ

旅の四日目、もう一つの目的だった「北のアルプ美術館」を訪ねる日です。ここは山梨県・八ヶ岳の南麓にある、私も度々個展を開いている日野春アルプ美術館の姉妹的な美術館、久しぶりの訪問です。

 

企画展の「山下康一墨絵展」を見たあとには常設の山の文芸誌『アルプ』にまつわる作家たちの作品を見せてもらいました。やはり一番好きなのは大谷一良氏の版画です。しばし静かな鑑賞時間を過ごした後は、山崎さん憩いのお部屋・移築した「串田孫一の居間」で紅茶を頂きながら歓談のひととき。

 

ユーモアあふれる話し口の山崎館長さんとの会話は穏やかに途切れることもなく、話題豊かに本当に愉しい時間でした。「あー自分はこの時間のために、北海道の知床斜里まで来たんだなー」と心から満足できるような思いのなかで、昼前の「釧路行き」に乗車するため、北のアルプ美術館を跡にしました。

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道東の旅3 斜里岳スケッチ

いよいよ旅の本番、斜里岳スケッチの日です! 中日の三日目はこれ以上ないという晴天に恵まれ、まさにスケッチ日和。斜里町内で借りられるレンタカーを探せたので、まずは昨日乗車していないオホーツク沿いを走る釧網本線際の道を網走方面に向かいました。というのも、斜里岳スケッチをしたいのは山々なのですが、午前中は完全に逆光となり描けないのです。そこでまずは一度立ち寄りたかった釧網本線の「北浜駅」に向かったのでした。<写真は濤沸湖越しの斜里岳>

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道東の旅2 知床斜里へ

さて北海道入りして二日目、花咲線が途中で止まってしまったのは残念でしたが、14:14釧路発の普通に乗車し、いよいよ北に向かい出発です。二両編成、一両のみの花咲線に比べ、まだこの網走行きの釧網本線は乗客(観光客も含め)も多く、ほぼゆるやかに席はいっぱいになっていました。

天候は晴れ、窓外の景色を目一杯楽しみながらの鉄旅、最高です。どうぞご一緒に(下記の写真にて)車窓の景色をお楽しみください。

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道東の旅1 釧路へ

 

 

今回から数回に分けて「道東の旅シリーズ」をお伝えしたいと思います。

 

何度目になるか…、恒例の「大人の休日パス」利用での北海道入り。今回も始発の北海道新幹線「はやぶさ1号」で道内に入りましたが、一番の驚きはいくら北に向かっていっても雪深い景色にならないことでした。

 

<写真は道内に入ってからの車窓からの景色 白くなく、秋のような草が拡がり川や池も凍結していません>

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真富士山

冬晴れとは言い難い日でしたが、静岡・安倍川沿いの真富士山に行きました。この周辺の山々はけっこう登っているのですが、真富士山は登り残していたため、そして冬の今頃ならヒルの被害を心配せずに歩けるから。下山後の梅ヶ島温泉も楽しみです。

 

さて、頑張って辿り着いた山頂ですが、ご覧の通りの様子。看板は新しく設置され立派なのですが、肝心の富士山は6合目くらいから上がほぼ雲のなか。待てば待つほど、雲は厚くなっていきます。それにしても、うっすら見える富士山の雪がなんとも貧弱です。

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新年の西山とお汁粉

今年初めての「西山を守る会」の月例山行がありました。幸いにも好天に恵まれ、冷え込むなかでも陽ざしの暖かい日和で、参加者はお孫さん連れの子供一人含め総勢18名! 活気のある出だしに、高齢化も吹き飛ぶ勢いでした。

 

いつものように9時に厚木市・上荻野分館に集合し、地元の神社にお参りしてから登山口に向かいます。

横浜方面からの参加者は本厚木駅1番乗場から「半原行き」の神奈中バスに乗車で「上荻野」で下車となります。(休日は8:10発、土曜なら8:20発)

 

写真は尾根に取り付いて少し標高を上げたところから振り返って見た厚木市内方面から相模湾に向かった方向。お正月休みで空気も澄み、前夜風も強くひと雨降ったせいで余計にくっきりとよく見通せます。

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おめでたい山

2020年になりました。

関東のお天気もようやく冬晴れが続き、例年のような乾燥注意報が出始めました。年末までは数日おきに雨が降り、日によっては20℃近くまで気温が上がる妙な天候でした。

 

さて、新年最初にご紹介する山は手近な丹沢前衛ですが、名前がちょっとお目出度い「福神山・ふくがみやま」です。低山ハイキングではありますが一応バリエーションルート、山仲間のIさんの案内で歩きました。

(写真は木が途切れたところから見えた仏果山)

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クリスマスの山

横浜で冷たい雨が降った翌日、天候は上向くのでは?と甲府北にある低山ハイクに出かけました。ちょうどクリスマス時期。前日に仕入れた横浜のパン屋「ポンパドウル」のクリスマス・コレクションのパン・セットをザックに入れての出発。

 

横浜の雨は中央道に乗って行くと残雪になっていて、特に八王子以西の談合坂辺りまでが早朝のせいもあり白い世界でした。甲府も少し標高を上げるとまだ雪が残っていて、持ってきた雪だるまやツリー、お星さまを雪の上に〜。スノーマンのマフラーがちょっとザックのなかで乱れてしまったのはご愛嬌。

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IR・カジノ反対集会

今日は山や絵・芸術の話ではありません。しかし生粋の“浜っ子”としては看過できない港湾地区へのカジノ誘致問題、その反対集会が山下公園であったので参加してきました。

 

風も冷たく時折パラパラと小雨もちらつく生憎の天候でしたが、多くの人達が集まっていました。憲法学者で慶応大学・名誉教授の小林 節氏もスピーチで参加。小林氏は端的にカジノ誘致を問う「住民投票」ではなく、一直線に「林市長のリコール」へ進めるべきと話していました。

 

他にも色々な方のスピーチがありましたが、港湾労働組合書記長の話が印象的でした。汗水流して身体を張ってこの横浜の港の発展を支えてきた多くの港湾労働者は、IRカジノ施設誘致には反対しているそうです。当然だと思います。

 

人の不幸(賭博で負けた利ザヤ)で財政を立て直そうなどという浅ましく品位のカケラもないやり方には私も同意できませんが、特にその現場で長年、危険と共に一生懸命働いてきた港湾労働者にとっては耐え難いことでしょう。

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一本松山から京塚山へ

寒暖の差が激しい師走となっていますが、日向のポカポカが心地よい山日和に、久しぶりに神奈川県藤野町の低山歩きに出かけました。Y山夫妻のお声掛かりで、ご一緒するのも何とも久しぶりで、前の晩から子供のようにウキウキでした。ゆっくりめのスタートでJR中央線・藤野駅からのんびり名倉(なぐら)方面に向かって歩き始めました。

 

今日の目的は一本松山(337.2m)にまず行って、そこからしばらく先にある小さなピークの坊主山(329m)を探して登ることです。行ってみれば、いつもは巻いてしまっている稜線に難なく坊主山のピークを見つけました。

 

それはともかく、冬から初春にかけての季節に歩くこの周辺は本当に大好きな場所で、少し歩いただけで静かな自然林の山歩きを心から楽しめるのです。お弁当を食べにくるだけでもいいでしょうし、さまざまな彫刻作品が点在する「芸術の道」を散歩コースに入れて楽しむのもいいでしょう。低山と言っても、場所によっては丹沢方面や滝子山方面もこの季節ならでは、よく見通せます。

カサコソと落ち葉を散らしながら歩く気分は、山を歩く人なら誰しもが知っている、何とも言えない懐かしさを伴う心地よさです。

 

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榛名山・相馬山

久々の山。天気が良さそうと思い関越道を飛ばして、展望の山〜赤城山の鈴ヶ岳に当初は向かっていました。

が、その赤城山に雲がかかり始めているのを目にして、急きょ榛名山に方向転換。高度をぐんぐん上げて榛名湖畔近くの駐車場に到着し、さあ行こう!と歩き始めると、あらら…、ここにも雲が・・・。

 

結局、蓋を開けてみればこの日の天気は曇天。高度のある山はみなガスのなか。かろうじて真っ白になる前に峠から登路にたどり着いた相馬山に登りました。

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東北の旅2 盛岡

 

今回、盛岡を訪ねたのは知人に会うためでした。たまたま東京・御茶ノ水の喫茶店「穂高」で私の「山の絵」に出会い、それがきっかけで知り合ったHさんです。

 

週末の休みを利用して、盛岡案内をお願いしたところ快く引き受けてくださいました。こうした再会で、今回の東北の旅は山やスケッチというより、人とのご縁を繋ぐものでした。とは言え、あちこちと岩手山がきれいに見えそうな場所を車で走り回って探してもらい、おかげさまで岩手山を含めて何枚かのスケッチもできました。

 

 

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東北の旅1 木工展を見る

恒例の「大人の休日パス」で今回は東北に出かけました。

ちょうど山形の東根市で、私の机や畳ベッドなどを制作してくれた木創家「N'Works」の芦野直之さんの「木の仕事展」があったので、まず山形新幹線で「さくらんぼ東根駅」に向かいました。

 

芦野さんとの出会いは以前の「つれづれ」にも記しましたが、東日本大震災後に横浜の百貨店で「東北支援フェア」が開催された時に、ちょうど机を目に留め注文したのが縁です。丁寧な職人気質の仕事、傷や節などのある本来商品化を避けるような木も大切に、むしろそうした傷をアクセントや味に変える工夫や技での手作り家具、また端材までも大事に使う仕事をモットーとしています。家を作る大工仕事から木匙の小物に至るまで大きな事から繊細なものまで扱える力量・仕事ぶりを、以来遠い横浜から見つめて来ました。

 

今回はそうした仕事の今の時点でのまとめを見ることが出来るいい機会でした。

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西山と芋煮会

厚木市の丹沢前衛の山、西山に久しぶりに行きました。

 

当日は「西山を守る会」月例山行の日、しかも下山後に沓掛館山の広場にて芋煮会が予定されていたのです。

 

さてヒルがすでに姿を現さない西山、ちらほらと色づき始めた紅葉を愛でながらの登り。が、やはり10月の台風被害の爪痕が各所に残っています。

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暦展と〜展覧会二題

国分寺のくるみギャラリーでの「暦展」も今回で3回目です。昨日初日、私は会場に詰めながらゆっくり皆さんの作品と過ごしながら豊かな暦の世界に浸りました。

 

3回目となればそれぞれ集まった作家さん達の様子も分かってきていますが、そのなかに奇想天外なアイデアで毎回ワクワクする“新作”を作ってくる森キヲノリさんはじめ、イラストレーター、写真で造形を表現する人、版画家、そして私のような絵画の人など、新作披露で毎回楽しい世界が展示されます。

 

18時からはギャラリーのオーナーさん中心にみんなの持ち寄りにて作家やその仲間とのオープニングパーティー。これがまた楽しいひとときで、他愛ない話ながら美大系の事柄で盛り上がり愉快な呑み会となります。

 

またこの日は日中、西荻窪駅から徒歩10分ほどの「Doodle」という喫茶店で開催している、やはり武蔵野美大で同じクラスだった北島洋一さんの個展会場も訪ねました。こじんまりとしたお店ですが空間を上手く使い、私と同じように現場で描いた山の水彩画を中心に油絵や銅版画も展示していて、すごくいい雰囲気になっていました。

この『北島洋一 山の絵展in Doodle』は11月17日までですが、「暦展」の写真の下に北島さんの会場の様子もアップしました。どうぞ御覧ください。

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瑪瑙・めのう山

さて翌日も快晴、戸隠方面に足を伸ばそうと宿を出発。野尻湖まで下り国道18号に入るとすぐに「一茶記念館」の看板が目に留まりました。小林一茶ってこの辺に縁のある人なんだ…とちょっと立ち寄ってみたら、これが音声ガイド付きのなかなかの展示。しかしちょっとは山を歩こうと思っていたので、一旦引き上げまた帰りに立ち寄ることに。

 

そして向かった戸隠高原。これが行ってみてビックリの物凄い人出、車! まるで観光地であることを知らずにノコノコ出かけて、駐車場にも入れないほど、蕎麦屋となれば道路にまではみ出す何時間待ちかという大渋滞。何も知らずに呑気に向かって、仰天してそそくさと人が居ない方向へ転進し、ようやく誰も居ない戸隠スキー場の広大な駐車場にやってきて一息つきました。

 

スキー場駐車場まで入ったが為に致し方なく?向かったのが飯縄山の前山、瑪瑙山。・・・そしてこの段階では恥ずかしながら何と読むのか分からずに、ゲレンデ途中にすでに物置小屋と化した元蕎麦屋の看板が「そば処めのう」となっているのを目にして「なんでここで『めのう』??」といぶかしながら登山口探しをウロウロしていたのでした。

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秋の志賀高原

11月に入りようやく好天が続くようになりました。この連休には多くの人たちがボランティアで被災した各地に出かけお手伝いをされたのでしょう。

さて久しぶりに山に向かいました。行き先は北信・志賀高原。まずは澗満滝に立ち寄りました。国道292号沿いの直ぐ側に展望台があるので多くの観光客が訪れるスポットですが、朝は滝の背中に太陽、秋の午後は斜めからの日差しで岩陰になる…紅葉とのうまいショットには光線が難しい滝でした。

 

この澗満滝を北に抱える山が坊寺山。有名な志賀山や笠ヶ岳と三角形の一点に位置する山です。山の先輩から「わざわざ登りに行くような山じゃないでしょ」と言われましたが、いやいやそう無下にもできません。展望は超一級で、志賀高原の山々から北アルプスまですべて見えるとの謳い文句。澗満滝で朝のティータイムを楽しんだあと、登山口の「石の湯ロッジ」に向かいました。(写真は澗満滝)

 

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