ミニ尾瀬・・・

夏山が膝などの不調で「全滅」だった為に、「つれづれ」の更新も久しぶりとなりました。本来なら今頃、北海道での取材旅の様子を書くはずでしたが、9月5日未明の北海道胆振地方での大地震。出発直前でした。台風に続いての大きな地震で、度々訪ねては絵を描いてきた場所だけに、胸が痛みます。

 

さて、高温すぎていつもなら涼しいはずの2000m越えの高原や峠さえも、今年は涼を感じられないという異常さでした。白露を過ぎて漸く一息つけそうな気配、リハビリがてら軽い散策にでかけました。山あいに向かうのは本当に久しぶりのことです。目的地は秋雨前線の動きを見ながら南会津・檜枝岐(ひのえまた)にしました。

(写真は南会津に入った頃の国道352号沿い一面のそば畑 花が満開)

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ヒオウギお花見会場 開園!

本日7月22日(日)より、神奈川県厚木市の「平山坂上」バス停近くの会場、「沓掛館山」にてヒオウギのお花見が開催されています。花もちょうど咲き始め(例年よりやはり1週間以上早い)見頃を迎えています。昨日は会員13名で、会場のテント張りなど準備作業をしました。連日、各地で35度を越える猛暑。さすがに炎天ではその暑さには逃げ出したくなるほどですが、これが会場の緑陰のなかだと意外な涼しさ! 作業で汗を流しつつも、熱中症の心配などは殆どないそこそこの暑さで、園内を渡る風の心地よさは何とも気持ちいいものでした。

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ヒオウギお花見会 7月29日

毎年恒例の「西山を守る会」が会のシンボルの花としているヒオウギの開花時期にあわせてのお花見会が始まります。

 

ヒオウギも今年は開花が早く、7月22日(日)から一週間、一般公開とします。

そしてメインのバザー開催日は7月29日(日)午前9時〜午後1時です。

 

会場ではご来場者に冷たいお抹茶とヒオウギの種を模した京都・亀屋良長の和菓子「烏羽玉」をおもてなしします。

バザーでは西山の華厳山で採ったサンショの実で作った「ちりめん山椒」や焼き菓子。また手芸品や「山の絵」の絵葉書も並びます。その他、掘り出し物もありそうなバザーが緑陰にて開催されます。暑い時期ですが、会場は緑の木陰で涼しいです。どうぞお誘い合わせでおでかけください。お待ちしております。

 

場所は小田急線・本厚木駅北口1番のりば・神奈中バス「半原行き」乗車、約30分の「平山坂上」下車です。29日当日のみ、会場隣りの「織戸組事務所前」に場所をお借りして駐車場をご用意します。

 

お問合せ:「西山を守る会」☎ 046-241-8990(荻田)

 

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只見線の旅3

さて今日は只見で経験した「シナノキの皮剥ぎ」作業のご紹介です。

 

この写真は和子さんの工房『只見雪国の手仕事』で展示品は和子さんのコレクションである様々な手提げバッグ、これらがシナノキの皮で編まれたものです(一部、他の素材もあり)。バッグの右下に束ねてあるものが製品化する時に使うシナノキの皮です。この原材料を山に採りに行くのです。

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只見線の旅2

さて只見滞在の中日、地元の方もこんな暑さは滅多にないという猛烈な暑さのなか、ガイドをお願いした和子さんに観光とは違った只見の生活そのものに触れる案内をしていただきました。

 

和子さんは只見の昔ながらの生活の知恵、山の恵みを大切にした生き方や伝統文化を大切にしようと、ご自分も手仕事の活動をしたり活発に只見の“まちづくり”に貢献している女性です。大変顔も広く、点在する部落ごとにも顔見知りばかりで、都会とはまったく違う「濃厚」な人間関係なのです。

 

その和子さんにまず連れて行ってもらったのは、ブナの森を求めて東京から移住してしまったプロ写真家・鈴木澄雄さんの古民家を改装した家です。古いままの古民家をここまで改装したのは大変だったと思いますが、現在は浄化槽の工事の真っ最中。そして訪ねた時、鈴木さんは薪割りの最中で大汗でした。田舎の暮らしは体力も要りますし、また「普請」と云う地元の共同作業が多々あり、そうした付き合い(というより半強制?の作業諸々)が大変だとお話しされていました。ここも若者が居ないのです。

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只見線の旅1

しばらく間が空いていました。戻り梅雨の前の猛暑のなか、いつもの「大人の休日パス」を使って福島県・会津地方を巡って来ました。本来なら北海道への取材に出かけるところですが、今回は諸事情によりJR只見線の旅に切り替えました。

 

大きな期待を抱かずにいた車窓からの景色、これが猛烈な太陽の日差しを浴びて陽炎が立つほどの冴え。早めに出発して、上越新幹線と上越線の乗り換え駅の「浦佐」にてスケッチ・タイムを計画していたのが見事的中でした。

<上越新幹線のロビーから見えた越後三山の八海山と越後駒ヶ岳・下の屋根は乗り換えの上越線ホーム

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福島 吾妻小舎の山旅

痛めていた足の調子がだんだんと良くなってきたので、足慣らしで福島の吾妻小舎(山小屋)に行きました。磐梯吾妻スカイラインが通り車で至近まで入れる利便性と、天上の楽園とも思しき浄土平や鎌沼に続く湿原歩きがちょうどリハビリにいいと考えたからです。

梅雨前線も福島北部までは届かずに、強風に乗ってモクモクとダイナミックに動く雲と青空のコントラストが美しい天候のもとゆったりと散策しました。

(一面にワタスゲが咲く浄土平の湿原から見る一切経山)

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切込湖・刈込湖

いよいよ梅雨に入りました。山の話題からちょっと遠ざかっていましたが、奥日光の切込湖(きりこみこ)刈込湖(かりこみこ)へ梅雨入り直前に行った話題を〜。

 

実はこの時、痛めていた右膝に若干の不安はあったものの、ちょっと無理をしてしまい、結果、下山の時にはストックにすがりながら、やっとこさで車まで戻る羽目に。痛みが酷かったのは後十字靭帯(こうじゅうじじんたい)という膝の後ろの靭帯と、元々登山で支障があった半月板が原因、かなりの炎症を起こしてしまいました。

以降、ちょうど梅雨時となり大人しくせざるを得ないのもタイミングがいい、などと負け惜しみの日々を送っていたのです。

 

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花の山旅の二日間

今年は平地も山も花が二週間近く早く咲き、場所によっては何もかも一緒くたに咲いてしまっている感があります。

同時に山の雪解けも早い様子で、南アルプスの残雪もいつもよりずっと少ないように見えました。今回の花を求めての山旅は「山の本倶楽部」のTさんが企画され、それに参加させてもらったのでした。一泊二日で宿はいつもの甲斐大泉「ロッジ山旅」です。

 

Tさんの車にてメンバーはあちこちの「花の穴場?」に案内してもらいます。サクラソウやオキナグサにも出会えました。オキナグサは宮沢賢治の童話で以前読んだことがあり、自然の状態で一度は見てみたいと思っていた花。全身をうぶ毛に包まれていると知っていなかったら、この世にこんな姿の花があるのだろうか?と驚くと思うような花です。絵や図鑑でしか見たことのなかったオキナグサに出会えたのは喜びでした。(写真は残雪も少ない甲斐駒ケ岳)

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浅間隠山

意外なことに浅間隠山にはまだ登ったことがありませんでした。

 

雨続き後の気持ちのいい晴れ、最初予定していた秩父の山は沢筋のコースだったので、一応用心の為急きょ方向転換で浅間隠山に決めたのでした。

 

これが大当たり。前日までの雨が浅間山頂に粉砂糖を振りかけたような降雪となって愉快な眺めを楽しめたのです。どーもこれが私には「ローマ教皇」などの聖職者がちょこんと被っている“帽子”(カロッタと云うらしい)を浅間山が被っているように見えて仕方ありませんでした。(ちなみに白のカロッタは教皇の色だそうです。)

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相州アルプス縦走

今年も「西山を守る会」の恒例GW山行である「相州アルプス縦走」に行ってきました。相州アルプスとは各地にあるいわゆる‘’おらが山○○アルプス”の神奈川・丹沢版です。

 

出発は県民の水瓶・宮ヶ瀬湖のダムサイトから、そしてまずは高取山と仏果山という丹沢前衛では家族ハイキングでも紹介されている人気の山二つのアップダウンをこなします。そこはかつて修験者たちが駆け歩いた修験の道で途中には「金冷シ」とも言われる岩稜地帯の難所もあります。標高500m前後の低山とは言え侮れません。

しかも全体歩き通すとかなりの距離ですし、会員の高齢化もあるので年々参加者も減少傾向かと思いきや!なんと今年は23名という驚くべき参加者数だったのです(過去最高)。途中下山の2名を除き全員が元気に完歩しました。恐るべし!西山会員パワーであります。(写真は仏果山を越えて難所の稜線の一つ、低山ながら縦走の雰囲気が出ています)

 

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大月の権現山から用竹へ

中央沿線、藤野や上野原周辺の山が好きでよく歩きますが、その時必ずと言っていいほど山座同定で目立つのが、大月の北から東に向かって長く延びる権現山から雨降山、そして用竹集落に向かって下る長い稜線です。

遠目からも鉄塔が目立つ雨降山から先は黒っぽい植林帯に覆われて、およそ食指が動かない雰囲気ですが、一度くらいはその稜線を通しで歩いておこうかな…と思っていました。

 

こうした、どうと云うこともないけれど、長年の「懸案」というか「宿題?」みたいになっている所というのが誰しも幾つか(いくつも)あるもので、年齢的なことも含め考えると一つひとつ気になっている山に出かけるのには早すぎる筈もないのです。

(写真は大月から乗車した「浅川」行のバスを終点で下車し、見上げた稜線。すでに新緑に包まれています。)

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チバニアンを訪ねる

自然保護団体「丹沢ブナ党」の企画でマイクロバス貸切、そして地理学(自然学)の大御所、元東京学芸大教授の小泉武栄先生を講師に迎えての、豪華な『チバニアン巡検』に参加しました。

 

好天に恵まれちょっと暑いくらいの陽気でしたが、25人定員のバス満席で一路、千葉県市原市の田淵地区に向かいます。ひところ話題になったチバニアン。地質学的に貴重で珍しい「地磁気逆転地層」が露呈しているのがこの千葉の養老川沿いで見つかり、地質学年表(International Chronostratigraphic Chart)の77万年頃の時代に「チバニアン」と云う名称が付けられるのでは!?と期待されている場所です。

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ミツバツツジの山

ロッジ山旅の「木曜山行」に久し振りに参加し、ミツバツツジが美しく咲く山を歩いてきました。その名は乾沢の頭、またの名を雨竜山。

 

北杜市高根で集合し『ロッジ山旅号』に乗り換え、車は須玉方面に戻り津金の山懐に入ります。今までにも何度か通ったことのある道のようですが奥まっていくにつれ、もうわかりません。登山口となる場所に車を停め、今日の山の地形図をもらいます。・・・地形図は読めてどの稜線を歩いているかが分かっても、その山自体がどこの山なのかが今ひとつよくわかりません。

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春の西山

初めて丹沢前衛の厚木・荻野地区の西山(華厳山)に登ったのは2010年の春でした。その時には山肌に白く山桜が点々と咲き、それは美しい春の山でした。毎年4月はその美しい淡い春色を期待して月例山行に行くのですが、今年はどこも花が早く、山桜は残念ながら終わっていました。その分、産毛をまとった葉っぱの赤ちゃんのきらめきや淡い色合いの新緑に溢れた山を楽しめました。

 

まだ気温も上がりきっていないなか、幸いヒルのお出ましもなく、久し振りに気分のいい新緑の空気を胸いっぱい味わった山歩きでした。

(絵は2010年に描いた華厳山)

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八海山の麓

残雪とスプリング・エフェメラル(春の妖精)に出会うために新潟まで足をのばしました。

 

一日目はまず八海山に向かい、お手軽ロープウェイを使って、軽く雪山歩きを楽しんでから山麓をうろつく予定でした。六日町インターチェンジを下りれば美しく残雪を着けた八海山が出迎えてくれて、一気に気分も高揚、ご機嫌に山に向かって車を走らせました。

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八高山・はっこうやま

3月も桜吹雪で終わろうとしています。満開の早かった横浜の桜も今週末で終わりでしょう。

 

さてこの八高山。一体どこにある山なのか?メジャーでないことは確かです。何となく前から気になる山というのがあるもので、その一つ、静岡・島田市「大井川鐵道」の福用駅から登る八高山に行ってきました。

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ミツマタ桃源郷

およそ三週間ぶりの更新です。

ネット環境の変更で更新不能となって、少し間が空いてしまいました。申し訳ありませんでした。

 

さて、久し振りのお便りは神奈川県厚木市荻野地区、たびたび登場している西山の話題です。この西山山麓、松石寺に近い沢筋が数年前よりミツマタの生息地として適していることから「ミツマタ桃源郷」として今の時期、密かな?名所となっています。

 

この写真は先日、3月18日(日)の月例山行の際、撮影したものです。まだまだ満開ではありませんでしたが、いい香りが漂い見頃となっていました。ここ数日は雪の寒さでしたが、ちょうどこれから満開に向かい、この週末あたりが見頃かと思われます。どうぞお近くの方、みごとな「ミツマタ桃源郷」にお運び下さい。   ♦問い合わせ:「西山を守る会」☎0462-41-8990

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久し振りの雪山・黒檜山

連日雑用に追われている中、天気図を見ていると冬型がちょっとおさまる日がありました。多少の風は覚悟で、急きょ山仲間のIさんに声をかけ、行先は・・・久々の雪山気分を味わいに「いざ!赤城山へ〜」ということで最高峰の黒檜山(くろびやま)に向かいました。

前日の平野での雨は山では雪だったはずで、それなりの積雪は予想通りでしたが、上の方に行くと雪庇も張り出していました。危険度の低い初級〜中級雪山コースであっても油断禁物です。9時頃の登り始めには、まだ周囲の木樹には霧氷とその上にうっすら積もった雪でそれは美しい白銀の世界をつくっていました。

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北アルプスの眺め

 

今冬の冷え込みで5年ぶりに諏訪湖に御神渡り(おみわたり)見られると、出かけました。もちろんそれだけが目的ではなく、車にはスノーシュー、かんじき、アイゼン、長靴…とあらゆる“足回り”を乗せて、御神渡り見物後にはどんな状態の山でも遊べるように出発したのでした。

(写真は全面結氷している諏訪湖・諏訪湖SA上りより、奥に見える山は鉢伏山方面)

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北海道・東大雪の旅 終章

然別湖でのスノートレッキングを一日楽しんだ後は、ガイドの阿久澤さんに宿泊先の鹿追町まで送っていただき、その帰り道に「絶景ポイント」に案内してもらいました。ちょうど雲も晴れ、今日歩いていた山が平原の向こうに美しく見えます。地元では“夫婦山”とも呼ばれている西と東のヌプカウシヌプリ、そしてそこには思いがけない石碑もあったのです。登山家の大島亮吉がこの地を訪ねた時に山名の意味を地元の人から「平原の上に聳ゆる山」と聞いたとか。北海道の旅の締めくくりに大島亮吉にまつわる石碑に出会い、その山を眺めることが出来たのは最高のエンディングでした。

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北海道・東大雪の旅Ⅳ

 雪の華です。これも前出のKさんから送っていただいた一枚です。

滞在中、自然のなかで過ごせる最後の日「ボレアル・フォレスト」と云うネイチャーガイドさんをお願いして終日、然別湖周辺のスノートレッキングをしました。美しい雪の造形や、動物たちの痕跡の数々、また暴風や台風被害で痛めつけられた森の姿などなど、多くの発見や不思議を見つけながらの、大変満ち足りた一日を過ごすことが出来ました。

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北海道・東大雪の旅Ⅲ

この美しい画像は「ぬかびらユースホステル」でお会いした同郷・横浜から見えたKさんから送っていただいた写真です。下記に出てくるタウシュベツ橋梁の夜の画像です。(ご承諾の上、掲載しています)

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北海道・東大雪の旅Ⅱ

さて三股山荘でゆっくりした後、帰り道に赴いたのは幌加(ほろか)温泉、その名も「鹿の谷」(かのや)です。ちょっと不安になるような雪道の先、着いたどん詰まりにありました。何台かの車も停まっていて営業中であることもわかりますが、なんとエゾジカがお出迎え! 本当に「鹿の谷」だ・・・。

(色々見た中で一番この温泉の雰囲気が感じられるサイトをリンクに貼りました。新しい情報ではありませんが、ご興味ある方はご覧ください。)

 

施設はかなり古くて、館内も私物含め色んなものが渾然一体と云う風ですが、とにかく500円払って温泉へ。

女性専用内風呂があるのですが、湯量のわりに湯船が狭いせいか熱すぎて入れません、そこで混浴の方へ。温泉は見事! 大きな三つの湯船は「ナトリューム泉」「カルシューム泉」「鉄鉱泉」でそれぞれ色も成分も異なります。若いカップル一組がいましたが、露天風呂(硫黄泉)もわりと大きく、向こうとこっちでお二人の邪魔をすることもなくゆっくりと浸かることができました。泉質の違うホンモノの湯量豊富な源泉かけ流し温泉にて至福のひととき♥ (宿泊もやっているようですが、自炊とのこと。)

ゆでダコのようになって「さあ、帰ろう」と玄関を出ようとすると、例のシカ達、頭数を増やし行く手をはばむように陣取っています。車のキーを出そうとポケットに手をやるとヌ〜ッと首を伸ばしてくる(汗)迫力満点です。

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北海道・東大雪の旅Ⅰ

恒例になった厳冬期の「大人の休日パス」利用での北海道訪問。今回は道央、帯広・十勝地方の北、山で言うと東大雪方面に向かいました。順を追って旅のことを記していきます。

 

折しも関東地方に南岸低気圧が通り首都圏にもかなりの積雪、都市機能にダメージを受け、その後も記録的な寒気団が居座り積もった雪も融けないという有様。日本海側は猛烈な吹雪に連日見舞われている時期です。

 

が、北海道は広く、道央の十勝地方には天気予報でも晴れマークが続いていました。丸一日かけて帯広まで無事辿り着き、翌朝からはレンタカーにて目的の東大雪、まずは糠平湖(ぬかびらこ)に向かいます。十勝平野は写真の通り雪も眩しいほどですが、油断大敵。実は向かっていく先は遠くに見える山のその又向こう、つまり吹雪いていて見えない中が目的地だったのです。

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平治ノ段

雪の山に行こうかとあちこち考えていましたが、風が強うそうだし同行のIさんも風邪気味だし、では何となく穴場であった静岡と山梨県境、富士川方面に出かけてみることにしました。この辺りの山々は陽気がよくなるとヒルが出るので、寒い季節なら安心です。

 

この山域はず~ッと植林帯の急登続きで一言「愉快な山歩きではない」という感想です。それでも何かしら面白いことに出くわす訳で、毎回「これだから行ってみなければ分からない」ということになります。

(写真は“ここだけ趣きのあった”樽峠)

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倉子峠 小紀行

この日はY 夫妻の山歩きに声をかけて頂き出かけました。今日のコースはご一緒するHさんが計画。生藤山(しょうとうさん)南部の、行政区では神奈川県藤野町の最北端部に当たるところを歩きました。

国土地理院の地形図にも破線があったりなかったりのところですが、里に村を抱えている低山ではたいてい地元の人たちの生活道や仕事道があります。

 

歩き出しは中央本線・上野原駅からタクシーで「上岩下」と云うバス停まで入り、そこから浄禅寺の脇を通り蚕影山(こかげやま)に向かいます。地図には記載のない山ですが、昔はどの村も養蚕が盛んだったことで、こうした蚕影神社を祀る所はわりとあちらこちらにあります。実際、この境川の集落を見下ろす小山はとても手入れがされていて、上手に切られたジグザグの急登にはサクラの木が植えられ、さぞかし春の頃には美しい桜山になるのだろうと思われました。そして山頂には立派な社があり、日当たりのよい所で一休憩。そこからは少々おぼつかない道を拾いながらもう一つ先の稲荷山(557m)に向かいました。

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西山 新年月例山行

今年最初の「西山を守る会」の月例山行に参加しました。

久し振りに会の皆さんと楽しく歩け、下山後の「沓掛館山」での打ち上げでは事務局の奥さまが作って用意してくださったお汁粉をおいしくご馳走になりました。

昨年12月にずっと行けなかった西山の荻野高取山にとりあえず年内登っておこうと個人的に行きましたが、やはり会山行で歩く楽しさは格別でした。それは単なるグループ山行ではなく、皆さんがそれぞれこの西山の魅力や良さに引かれ、且つ“大人の遊び場”として仲間同士の交流を大切にしているからだと感じます。私が長くこの会に関わっているのも、事務局の牽引力もさることながら、こうした会員の方たちとの関わり合いが「楽しいから」の一言に尽きます。

(写真は発句石からの眺望:厚木の住宅地と市街地、遠くには横浜のみなとみらい地区)

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お正月は千葉の山

ここのところ毎年のようにお正月や真冬の時期には千葉の山に行っています。今回も昔の山の仲間が声をかけてくれ、それに私の中高時代の友人も誘い5人での新年ハイキングとなりました。行き先は千葉で一番ポピュラーな山、鋸山です。登山口の金谷まで千葉在住の仲間が車を出してくれると言うので、一案、久里浜〜金谷間の東京湾フェリーを使うことにしました。調べてみると横浜駅から京浜急行でのおトクな往復きっぷがありました。横浜⇔京急久里浜往復、久里浜港までの京急バス往復、そして東京湾フェリーの往復がついて¥2290-也。フェリー乗り場に着いた段階からすでに非日常の旅気分が盛り上がり、お正月の山としては出だしから「こいつは春から縁起がいい〜!」のであります。

(写真は鋸山山頂から、眼下に金谷港を見下ろし、東京湾越しには富士山が見えます)

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2018年幕開け

新年明けました。東日本関東地方は穏やかなよい天気に恵まれていますが、北日本・日本海側などは年末から引き続き厳しい寒波到来で荒れた天候かと思われます。お正月休みを利用しての冬山登山をされている方も多いでしょうが、事故のないことを祈るばかりです。

年頭にあたり、本年も「山の絵」をどうぞよろしくお願いいたします。

(写真は美し森=山梨県清里=から見た八ヶ岳連峰の権現岳です)

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鳥井立から赤鞍ヶ岳へ

毎年、暮れの時期に行く山は丹沢の北側、道志方面が多くなります。今年は冬将軍の到来が早く、北の国は猛烈な低気圧で暴風と大雪で大変な年末になっていますが、こちら太平洋側は例年どおり申し訳なるくらいの好天が続いています。関東と言っても群馬県北部(沼田や谷川岳の方)や長野に近くなるとすでに日本海側の冬型の影響の圏内となります。そこで太陽の暖かさに恵まれ近場で静かに山歩きが楽しめる先として、道志や山梨県の秋山村の方に足が向くことになるのです。

(写真は厳道峠・がんどうとうげ・近くから見る大室山)

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西山と焚火と忘年鍋パーティー

今年は厚木荻野にある丹沢前衛の西山三山(経ヶ岳・華厳山・荻野高取山)にはあまり行けませんでした。月例山行の度に都合が悪く、また夏から秋にかけては日野春アルプ美術館での個展準備と会期で身動きとれず、でした。

 

このままでは西山に行かないで年明けしてしまうと思い、年末恒例の焚火&鍋の日に、とりあえず荻野高取山だけでも登ろうと早朝出発しました。

久しぶりの西山はすっかり葉を落とし冬の装いでしたが、それでも山中ではイロハカエデなど、モノトーンの山肌にひときわ美しく紅い色合いを残す木もチラホラと見え、名残を楽しめました。

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瑞牆山・みずがきやまを見に・・・

先月、八ヶ岳美術館に「山室眞二じゃがいもデ版画展」を見た折に帰路、瑞牆山の展望地の自然公園に立ち寄りました。本当は早朝出発したので、行掛けに甲斐駒付近のちょっとした山に登ってスケッチをしてから美術館の予定でした。が、中央高速を走っていると強風で山々には悉く雲がかかっていました。これでは、甲斐駒を望むのも無理…と諦め予定変更。まず美術館に向かい、その後空の晴れ間を探しながら増冨方面に向かったのでした。途中の紅葉も見頃で、その時の写真を数葉ご紹介します。(上はバッチリと晴れた空の下に見る瑞牆山)

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山室眞二じゃがいもデ版画展

山室眞二さんは、私も関わっている白山書房の季刊誌『山の本』に2003年から三年間、巻頭カラーでの画文ページに連載を掲載されていました。じゃがいもの版画とは思えないような繊細な表現と、ちょっとファンタジーのある愉しい文章が毎回楽しみでした。

 

すっかりその連載で魅了され、かつて渋谷にあった「ギャラリー百号」での個展にも足を運び、そこで初めてオリジナルを目にしました。以来、十五年以上の歳月がたっていますが、今回の大々的な山室さんの版画展を会期が26日までと迫るなか、ようやく見に行くことができました。

 

場所は南八ヶ岳、主峰赤岳などの玄関口、美濃戸の手前にある「八ヶ岳美術館」です。車でしか行けないちょっと不便な場所ですが、当日は半日の山散歩に掛けて早朝、自宅を出発しました。

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大マテイ山

秋らしい景色です。これは秩父の松姫峠からの眺め。好天の一日、人出が少なそうで且つ、のんびり歩ける所ということで出かけたのが松姫峠から大マテイ山。

 

ここは大菩薩峠から派生する通称「牛ノ寝通り」の末部分で、下山は「小菅の湯」という温泉施設まで行けます。私もその内、この縦走をしたいと思っていますが、今日は息抜きの散歩コースです。

 

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大日岩へ

十月も雨が多く、台風が21、22号と二週連続で来ました。その合間をぬって、ちょうど日野春アルプ美術館から残っている作品の搬出作業があったので、ロッジ山旅の木曜山行に参加してきました。これがピンポインでの快晴に当たり、幸運なことにこの秋では一番の山日和だったのです。

写真は奥秩父の奇峰・瑞牆山(みずがきやま)です。花崗岩が林立する不思議な山で、一体どうやって登れるのか?と思いますが、不思議と上手く登山道がついていていつの間にか山頂に行ける山です。深田久弥の日本百名山でもあり、大人気。当日も瑞牆山荘前の駐車場は満杯に近かったですが、この展望台から先の分岐を瑞牆山ではなく大日岩方面に行く人は私たちのパーティーのみ、そして金峰山(きんぷさん)ではなく途中にある大日岩を目的とする人もまずないでしょう。ここでも例の法則?百名山に挟まれた所は穴場:ほぼ終日貸切状態で歩けたのでした。

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山形への旅・胎蔵山

さて山形の旅のつづき。登山経験のないSさんですが、メールのやり取りで今回はどうしてもこの胎蔵山に登りたいと。全く未知なる山、調べてみると標高も729mでそんなに厳しく危険な箇所もなさそうです。私の靴、ウェア、デイパックなどを貸して‘にわかハイカー’の出で立ちとなり、高曇りの当日、胎蔵山登山口を目指しました。(写真は休憩した山頂脇の「赤剥」あかはげ)

 

アプローチ段階から助かったのは地元でも大切にされている山らしく、県道からはずれた地区内の細い道に入ったところで『胎蔵山への道』という立派な看板を見つけたことです。これら標識は山頂付近まで所々に現れ、下草もきれいに刈られた登山道を迷うことなく歩くことができました。山を管理されている地元の方たちに感謝しながらの一日でしたが、歩きはじめてすぐにちょっとしたハプニングが!

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山形への旅・男加無山&女加無山

一ヶ月の個展が終わり、その後のもろもろの仕事も何とか短期間で一段落させました。というのも先回登場した来日の在米友人Sさんのたっての要望で山形への旅を計画していたからです。個展準備の最中、彼女の目的や希望をメールで拾いながら地図と首っ引きで行く先や行程を思案し計画、自分の旅計画とは違った苦労がありました。しかしそのおかげで思ってもみなかった山や人との出逢いがあり、一味もふた味も違う旅をすることになりました。

 

写真の山は左が女加無山(めかぶやま)、奥の平らなのが男加無山(おかぶやま)です。秋田と山形の県境を成す丁岳(ひのとだけ)山地の一角に位置しています。今回、Sさんが研究している事柄(文献)にまつわる地域ということで、私も初めて知った山域でした。

 

おいそれと登れる山でもなく、そもそもSさんは登山をしません。この山容を眺めたいという強い希望でしたので、事前に地元を管轄する真室川町役場の道路管理(現場を知っている部署)に電話をして調べました。聞き出したのが、八敷代(はっしきだい)という部落にある橋からの眺めがいいとのこと。地図を頼りに八敷代という地区には辿りついたのですが、はてさて…その橋とは??

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「山の絵」@アルプ 最終週

始まった当初は夏のような暑さも、終わる頃には秋の涼風だろうと思っていました。が、今年は10月初旬すぎても「夏日」の所が続出、どうなっているのでしょう。

 

最終週もたくさんの方がいらしてくださいました。だんだんと終わりに近づくと、この展示されている状態を見ていられるのもあと数日か…と感慨深い気持ちになります。個展はいらして下さる方々をお迎えする場所でもありますが、また作者自身にとって一番の“学ぶ場”でもあります。ズラリと自作を並べて客観的に見ることのできる場は、個展以外にないからです。

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飯豊山を振り返って

この本はヤマケイ新書から2016年12月に出た「『山の不思議』発見!ー謎解き登山のススメ」(小泉武栄著)です。小泉先生の本は昔、偶然目に留めて読んだ「日本の山はなぜ美しい」(古今書院)がきっかけで、以来新しい本が出るとよく読んでいます。

 

と言うのも、山の絵を描くにあたって常に「どうしてあそこは植生がなく黒っぽいのだろう?」とか「なぜガラガラした地形なのに、こちら側は笹原なのだろう?」とか疑問だらけでいたのです。そこに出会ったのが小泉ワールド「山の自然学」の世界でした。まさに目からうろこ。元々自然科学が嫌いではなかったのでグイグイと引き込まれ、この「山の自然学」のおかげで描くにあたってもいろいろな事が理解でき、それ以上に山を歩く楽しみが深まるのが何よりでした。

 

つまり自然のなかでは「答え」を知ることより、まず「どうして?」という疑問を持つことの方が数倍も楽しいのです。必ずしも答えが分からなくとも、その「どうして」に自分なりの“推論?”(いい加減で適当なものであっても)を立てながら接することで何気なく見ているものもよく見つめますし、山で過ごす時間や山歩き自体が奥深くなるような気がするのです。

(ちなみに、この本の第1章に突然私の名前が登場していてビックリ。後日、先生からのお年賀状に「あなたのことを書いちゃいました」とありニンマリでした。)

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飯豊連峰を訪ねる3

大日岳を御西小屋からピストンした三日目の朝、その日は辿った道を折り返しで歩く復路日程です。大日岳の山頂ではちょうどガスに包まれ真っ白でしたが、登り下りの道中では立派な山容の大日岳を十二分に楽しみながら、また豊富な高山植物を愛でながらのハイライトでした。

 

さて、復路。本来の宿泊は本山小屋を通り過ぎガレ場の急坂を下り御秘所(おひしょ)の岩場や草履塚のピークも越えて辿り着く切合(きりあわせ)小屋の予定でした。ところが、梅雨明けして好天がしばらく続く天気予報のせいで一斉に登山者が山に繰り出したのが、この日だったのです。スケッチなどで時間を食った分、到着した午後の切合小屋はア然とするほどの混雑ぶりでした。

小屋の真ん前に水場のあるこの小屋に泊まれると楽ですし一旦は宿泊手続きをしたものの、同じ混み合うのなら初日にお世話になった三国小屋の方がいいのでは…と判断し、普通なら小屋にザックを下ろし寛ぐべき時間帯でしたが意を決して再び荷物を背負い上げ、二時間弱先にある三国小屋を目指し歩き始めました。しかし、その1時間半の厳しかったこと! そして、着いた三国小屋では・・・。(写真は夕刻辿り着いた三国小屋前、小屋内では炊事ができず外で夕食の準備を始めるところ)

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飯豊連峰を訪ねる2

入山二日目、いよいよ本格的な縦走に入ります。天気は申し分なく、一気に夏山気分です。

しかし初っ端から急坂を下ったかと思えば梯子と鎖で岩場を急登、続いていはザレ場のトラバースあり雪渓ありと変化に富んだ登山道です。

また今回の山行では縦走中、ほぼ途切れることなく高山植物が咲き乱れ、苦しい登りも随分と励まされました。雪が多かったとのことで、たっぷりの雪渓や雪田が残り、溶け始めたばかりの箇所には早春の花や湿原の花も、雪解けが早かった場所では夏の花と一緒にすでに初秋の花も咲いていて、幅広い季節の花々を楽しめたのは幸運でした。いろいろな山を登ってきましたが、こんなに花に溢れた山行はもしかして初めてだったような気がします。

二日目は御西小屋までの予定ですが、途中で菊判和紙を拡げての制作や花のスケッチもあったりで到着は16時を回ったいい時刻。三国小屋から来たと言ったら、小屋の管理人さんから「えー!どこをどうやって歩いて来たのよぉ」と呆れ返られました。歩きの遅さに加え停滞時間の長さもあり、多めに見ていた行程がちょうどでした。

 

*上の写真はこれから向かう飯豊本山の方です。正式な山頂はもう一つ向こう側に隠れていますが、見えるあの急登がこの日、一番のこらえどころでした。花などは下記に写真でご紹介していきます。

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念願の飯豊連峰を訪ねる1

福島と山形県境の飯豊(いいで)連峰はそれこそ大昔からの憧れで、一度は訪ねたいと願っていました。この夏、その夢が叶いました。どこから登っても急登に次ぐ急登。北側の石転び沢の雪渓から登る技量と体力は自分にはないと分かっていましたので福島側の川入集落からの大ピストン縦走を計画しました。それも普通の日程より一日分多めの設定です。

 

天気が良ければ巨大な山容を稜線からほしいままに描けるかもしれない…。そんな期待を抱き、自分のザックには絵の道具を主に、そして共同装備を担当してくれる山友の同行で東北に向かいました。が、東北地方の梅雨明けはまだだったようで、川入集落での前泊では明け方から雨が降り出していました。(写真は三国小屋からの大日岳、夕陽のシルエット Aさん撮影)

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雨でしたが・・・

ヒオウギ花見会初日、バザー当日はあいにくの雨でした。小雨でしたが、やみかけると又降り出すという、霧のなかの雨模様だったのです。

バザーが開催できなかったのは残念でしたが、それでも小雨の中をかなり大勢の方々がお越しくださいました。

 

会場ではヌバタマをあしらった京都の和菓子とお抹茶のおもてなし、またテントのなかでの絵葉書や本、手作りグッズの販売など、それなりに過ごして頂けるよう、会員の人たちも臨機応変に対応。雨除けタープも張って、その下ではゆっくりとミニ宴会をして楽しんでくださる家族連れの方もいらしたり、満開のヒオウギと共に賑わいのある会場となっていました。

 

とは言え、ちょうど昼頃からしとしと雨も上がり、明日から一週間の「ヒオウギ花見会」は、今日以上に元気よく花たちに迎えてもらえるのではないでしょうか。どうぞ皆さん、8月6日(日)まで午前9時から午後1時まで開場しています。お弁当を持って緑陰にてランチタイムも楽しいでしょう。どうぞお越しくださいませ。(会場などの情報は下記二つ前の「つれづれ」に詳細が載っています。)

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つかの間の避暑

山好きな方が見ればすぐに「あー、あそこね…」とお分かりでしょう。先日、あまりの暑さから山仲間と一時の“脱出”。歩き始めの位置がすでに2000mを越える麦草峠に向かいました。平日とは言え、皆さん考えることは同じ。到着時の駐車場はすでにほぼ満車でした。運良く停められて、さあどこに向かおうか・・・。「のんびりしに来た」ということでのんびりと高見石に向かって登り出しました。安直な選択ですが、思えば高見石に行くのはかなり久しぶりです。そして気づいたのですが、雪の時期ばかりで夏道はあまり記憶になかったのです。久しぶりだと初めてのように感じるので、忘れっぽいのもいいものです。(写真は高見石の上から見下ろした白駒池です)

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7月30日 ヒオウギお花見会&バザー

いつも登っている西山をバックに満開のヒオウギ、数年前に撮影したものです。

「ヒオウギアヤメ」と勘違いされる方も多いのですが、実はアヤメとはまったく姿も色も異なるこの花が「緋扇・ひおうぎ」、「西山を守る会」のシンボルの花です。ちょうど今頃、夏の暑い時期、午前中に花開きその日のうちにはしぼんでしまう“一日花”です。

この花を「西山を守る会」の“基地”=沓掛館山に会員が丹精してたくさん咲かせ、お披露目するのが「ヒオウギお花見会&バザー」です。バザーは30日のみですが、ヒオウギのお花見会は7月30日から8月6日(日)の一週間開催しています。どうぞ今の時期にしか見ることのできない、美しいそして珍しいヒオウギの花を見にいらしてください! 会場は緑風で、都会の暑さに比べ格段に涼しいですよ。※ご来場の方にには冷たいお抹茶と京都・亀谷良吉のヒオウギの実=ヌバタマを模した和菓子「烏羽玉」をおもてなし致します。(数に限りがあります)

ご案内は下記に記載しています。

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A.サトウと武田久吉展

 日光中禅寺湖畔、観光地で有名な華厳の滝に隣接する「栃木県日光自然博物館」を訪ねました。今回はここで企画展「武田久吉(ひさよし)展」が開催されていて、しかも9日が最終日、どうにか間に合いました。

 

この日も関東地方は好天、猛暑でしたが、いろは坂を昇り中禅寺湖畔まで来るとさすがに涼しい風が吹き抜けます。まずは湖の南に控える半月山まで上部の駐車場から散策し、それから昨年新築整備されたばかりの「英国大使館別荘公園」を訪ねました。

 

ここは1800年半ば以降駐日公使として日本に滞在したイギリスの外交官、アーネスト・サトウの個人別荘があったところで、その後も英国大使館別荘として長年使用されていたものを復元したものだそうです。

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目的の高標山・たかっぴょうやま

志賀高原に泊まりで出かけたのは「山仲間・ご執心の山」があったからでした。

それが高標山・1747m。カヤの平高原に位置する山で知る人ぞ知る、渋い山です。急登など全くない分、300mほどの標高差をどこまでもゆるゆると登っていきます。その登山道の雰囲気はこの写真、見晴らしはなく樹林帯の中を行きます。

 

特別の思い入れもなく同行したのですが、一言で言えば「歩いているだけで気分がいい山」でした。梅雨前で花も端境期かと思っていましたが、どっこい、たくさんの花々が咲き“サンカヨウの道”とか“ユキザサの道”とか“エンレイソウの道”などと名付けながら行くほどでした。

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梅雨入り直前の山

地域によっては集中豪雨的な降り方のようで災害が心配ですが、関東以北では梅雨らしいうっとうしい毎日となっています。その梅雨直前、最後の晴れ間を狙って、ここ数年何度か訪ねている志賀高原に向かいました。梅雨前線を避けて北西に向かう作戦でしたが、見事的中。新潟寄りの北信は青空がひろがり、ウネウネと標高を上げる292号線からはその内残雪の北アルプスから後立山の峰々がきれいに望まれました。双眼鏡で剣岳や立山も確認できました。

 

目的の山を特に決めずに出発したのですが、同行の山仲間と「さて、どうする?」と思う間もなく、ふと車を停めた所で偶然目に入ったのが「前山リフト」。なんだろう? リフト? 動いているのか、はてさて・・・、取り敢えず偵察。すると暇そうに殆ど空の椅子がグルグル回っているではありませんか! 今すぐ登れば、笠ヶ岳を前景に北アルプスの眺めがほしいまま!とさっそく片道チケットを求め前山展望台(1796m)まで一気に上がりました。…なんといい加減なこと…。

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『山の本』100号祝賀会

昨日は白山書房季刊誌『山の本』の100号記念の祝賀会がありました。一年に4回の刊行なので四半世紀続いた山の読み物の雑誌としては今の時代、それだけでも功績と言えそうです。私は2008年より熊谷 榧さんの後任として本文の挿絵を担当、その後2011年よりカラー画と文の連載「心に映る山」の担当をしています。

 

100名近い参加者で、名前だけは知っていてもお会いしたことのない方、普段滅多にお目にかかれない方々などとの歓談も持て、祝賀会自体も大いに盛り上がりあっという間の二時間でした。

 

時間内では喋るのに忙しかったためか、終盤になってもお料理が結構残っていたのですが、さすが山屋。お開きです、と解散になった瞬間より猛然と殆どの人が残りを食べ始め、式場係りの方が片付け始めている脇で争うように次々と皿を空にしていく様は圧巻でした。

 

最後の締めも普通なら一本締めとか三本締めなのでしょうが、さすが山の本倶楽部代表のA氏、「フレー!フレー!」の掛け声による応援団式エールを白山書房に贈ったのでした。

秩父の山へ

下界が30℃を越えるという晴れの一日、山岳会の先輩方と例会山行に参加しました。行く先は山中に居るより移動時間の方が長い、ちょっと遠い秩父の山、破風山(はっぷさん)です。標高は626.5mあるのですが、何を勘違いしていたのか、標高も歩行時間も間違えて本来の半分以下と思って歩き始めていました。これが「失敗の元」? 秩父鉄道の皆野駅で落ち合い町中を登山口に向け出発する前に取り敢えずおにぎりを一個頬張りました。4時起きで軽くパンをかじっただけだったので、歩く前にすでにお腹が空いていたのです。

 

しかし今日のコースは一般的な北側からのコースではなく、バス利用なしの南側、大渕登山口からの前原尾根コースなのです。これがどれほど長く幾つものコブを乗り越えていくのか…把握していませんでした。最初のピークまではなかなか調子よくご機嫌でしたが……。

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絵描き二人で

先日の霧ヶ峰に行った翌日も、大変いい天気に恵まれました。スケッチをしながら帰ろうと思っていましたが、ご自分の山荘にお泊りだったSさんを行掛けに訪ねてみました。SさんもJR小海線沿線に足を伸ばしスケッチをすると仰っていたので、もうお出かけかと思っていましたが、まだご在宅。

ちょっとお茶をご馳走になりながら「どうします?」と二人で相談し、結局適当に車で走りながら一緒にあちこちでスケッチでもしましょう、ということになりました。

 

取り敢えず本来の目的であった小海線沿いに北上してみます。と、野辺山周辺まで来るとかっこよく八ヶ岳が見えています。まずはここで第一弾。夢中になって描いていましたが、そろそろ…というところで雲が下りてきて一段落。そしてそこは「ヤツレン(酪農のJA)」の駐車場兼店舗です。当然のようにおいしいソフトクリームも食べたのは言うまでもありません。

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霧ヶ峰の旧道

全国的に梅雨入りしたようですが、その前の晴れ間に霧ヶ峰を歩きました。甲斐大泉のペンション「ロッジ山旅」オーナーのガイドにて「森山の会」メンバーでの山歩きです。写真は強清水(こわしみず・一番霧ヶ峰で賑わう所)周辺から見た丸くてなだらかな車山と右手奥が蓼科山。上空の風で雲がいろいろな形に変化する下、強清水の駐車場からかつての登山道であろう旧道を辿って歩きました。

当日は歩きだしてすぐにグライダーが何機も飛び立つのを目にすることができました。前々からここがグライダーの適地とは知っていましたが、間近で離発着を見るのは初めてでした。霧ヶ峰はグライダー発祥の地でもあるそうです。

 

梅雨入り前、最高のお天気で霧ヶ峰も多くの観光客やドライブ、ライダーで賑わっていましたが、一歩草原の遊歩道に入ると一気に静かな世界になります。ほんの数十歩?でも、車で来ている観光客は滅多に歩かないものだとわかります。

下記に写真を添えて、当日の様子をご紹介します。

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銀山平の宿

いかにも“昭和!”と言った雰囲気の部屋です。庚申山登山に利用した「銀山平」の温泉宿「かめむら別館」の食事に使った広い日本間です。ここも客数が多いときには通常の客室として使うはずです。

 

今時すべて襖と障子、個室の鍵もなく、トイレも共同、でも宿泊の部屋はどれも二間続き。なんとものんびりしています。テレビはありますが自動販売機もなし、携帯の類いはdocomo以外は通じず。

 

しかしお肌すべすべ美人の湯の温泉で食事は山のものを主に山女や鹿肉、猪汁もありました。どれもおいしく、加えてご飯の旨いこと! 山に行って体重は確実に増えて帰ってきました。こういう‘施設・設備’はちょっと…どうも…という方にはお勧めできませんが、山屋的には何ともホッとする宿でした。贅沢なことは何もないけれど、静かな昔ながらの山旅をどこまでも味いながら寛げる宿だったのです。

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庚申山(こうしんやま)

群馬県桐生に向け北の栃木県足尾から谷間を流れるのが渡良瀬川です。かつて鉱山として「足尾千軒」と隆盛を極めた足尾ですが、鉱毒による水質・土壌汚染で人身被害・自然破壊を引き起こし負の歴史を刻みました。JR足尾線が「わたらせ渓谷鐵道」となって貨物廃止で足尾での製錬事業も事実上終止しました。今では地元住民の足と同時に風光明媚なわたらせ渓谷観光の目玉として地域活性に一役買っています。

 

足尾銅山最寄りの通洞駅より西の山間に入っていくと「銀山平」というところに行き着きます。ここが庚申山の登山口でもありますが、また足尾銅山の鉱山そのものであった備前楯山(びぜんたてやま)の登山口「舟石峠」にも通じています。備前楯山という名は、1600年始めに備前出身の百姓二人が鉱床を発見したことによると聞きました。当初の予定では銀山平に宿泊し、行き掛け駄賃の山としての備前楯山と足尾の観光を兼ねて「わたらせ渓谷鐵道」の「わっしー号」乗車、そして本命=念願の山=庚申山と計画したのですが・・・。

(写真は庚申山山頂先の展望地から、皇海山(すかいさん)の眺めです)

 

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高原山・たかはらやま

新緑が美しい季節。けれど、ちょっとした事がきっかけで左肩が痛み出してしまいました。でもなんとか軽いザックなら腕を通せそう…足は別に大丈夫…、軽いハイキングなら…、ということで塩原手前の高原山に出かけました。が、今回は軽めに剣ヶ峰までとし釈迦ヶ岳は割愛、大入道をまわって周回コースをのんびり歩きました。

 

期待したシロヤシオはまだまだ蕾も堅く、大間々駐車場一帯を埋め尽くすというレンゲツツジもまったく咲いていません。今年は随分とツツジの開花は遅いようです。

 

ツツジには早すぎても、逆にその頃にはもう終わっているオオカメノキの白い花が見頃で、まだ春の様相の山肌をバックに殊の外、その白さが美しく映えていました。

 

山は何時の時期に訪ねても、何かしらの贈り物をくれるところです。(写真は見晴台より高原山の主峰、釈迦ヶ岳など)

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八甲田の旅

五月半ば、低気圧が次々やってくる不安定な天候のなか、東北へ出かけました。今回はO夫妻とご一緒で、現地では山岳写真家のいちのへ義孝さんと奥様がご案内してくださるという「豪華版」です。

当日は曇天でしたが、ヤマザクラの咲く八甲田山麓にまず向かいました。山岳道路を登って行くに従いだんだんと霧が深くなり、昼間ですがヘッドライトをつけての運転です。そんな白くけぶる世界のなか、健気に咲くサクラは大人の背丈より少し高いくらい、太い幹もなく地面から直接枝分かれして扇の様に拡がっています。雪深い八甲田のものは、私たちが抱く桜の木の印象とは全く違うものでした。晴れていれば残雪の八甲田の峰をバックをに、満開に咲くヤマザクラがそれは美しいとのお話でした。けれど霧のなかにひっそりと咲き誇るサクラたちは青空のもとで出会うのとは違う美しさで、八甲田のサクラとしてずっと心に残ると思います。

出会った花、新緑のブナ、蔦温泉の沼巡りなどの写真を掲載します。

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友と・初めての・山へ

 

この連休は天気に恵まれ、全国各地大勢の人出があったようです。観光業はよかったでしょうがその代わり、山での遭難事故のニュースも多く耳にしています。

 

どこも混雑するGW、最近はもっぱら近辺の穴場狙いでのんびり過ごすのが定番となっています。日頃、仕事に忙殺されている友人二人の休日にと、どの列車も満員の青梅線に乗り込み、珍しく奥多摩方面に繰り出しました。

 

ちょっとした事がきっかけで地図を眺めていて見つけた「三室山」という名前。駅から駅に歩けるのですが、どう見ても御岳山(みたけさん)から日ノ出山の縦走の下山の途中に位置している“通過点”のような場所にあります。・・・これはイケるかも!と思い、「ホリデー快速」にて合流した友人と日向和田駅で下車しました。

 

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石砂山(いしざれやま)西峰より下る

新緑輝く五月の山です。藤野町の石砂山は一ヶ月ほど前だとギフチョウお目当ての人で賑わう山ですが、GWの狭間では出会う人も少ない静かな山となります。この日はYご夫妻、Fご夫妻とご一緒しての山歩き、思いがけず念願の石砂山西峰尾根を篠原集落に下るコースを歩けることになりました。前々から地形図を眺めていて、「この尾根を歩いたら気分がいいだろうな〜」と思い、前回は冬枯れの季節に西峰を訪ねてずーっと伸びる尾根筋を眺めてその思いを又強くしたのでした。

(写真は双耳峰がきれいに見えている石砂山です。左側が西峰、今日はここに登って左手側の尾根をずっと下ります。)

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早春 北海道の旅 最終章

早朝の大沼からのぞんだ駒ケ岳です。朝日が差し込んできて裾野の樹林帯が、春の芽吹き前の枝先の色と朝日の色合いとが相まって桃色に変化していました。この息を呑むような美しい光景のなかに居ることが出来た、それだけで大沼公園に宿泊した甲斐がありました。しかも行き掛けに新聞配達の人に出会った以外は誰も居らず、貸し切り、独り占めです。沼面に鏡になってシンメトリーの駒ケ岳が見られたのも、この早朝のひとときだけでした。

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早春 北海道の旅 その4

 

本来なら中札内周辺で集中して描こうと考えていましたが、靄った山を前に潔く帯広を後にしました。

 

気象情報で天気図と雨雲の動きを調べると、帰路で向かう函館方面も悪くなさそうです。度重なる北海道訪問の際、必ずと言っていいほど繰り返し使う函館本線。その車窓には毎回、美しい駒ケ岳が見え隠れしていましたが、通過するばかりで実際に現場に降り立ったことは一度もありませんでした。そこで、北海道新幹線の始発駅に近い「大沼公園」に向かい、駒ケ岳が見えるかどうか、“勝負”を賭けてみることにしました。

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早春 北海道の旅 その2

北海道に入り、いよいよ本格的行動開始。帯広からレンタカーを借りて南下していきました。だんだんと求めていたような景観になりつつも、今ひとつ山が遠くて自分にとっては“その気”になりきれない雰囲気です。後に知ったことですが、この時期もっと雪がたっぷりで真っ白の景観は北十勝(帯広より北)に向かわないとダメだったようで、今回のあたふたと計画した訪問はミスったか……と肩を落としました。が、それでも窓外の雄大な景色はそれだけで魅力的。せっかく天候にも恵まれた滞在初日です。精力的に訪ねたかった「観光地」を巡りながら、描きたい構図に出会えるよう車を走らせました。

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斑山(まだらやま)とロッジ山旅

中央高速を西に向かい走っていると韮崎〜長坂IC間右手に何とも気分の良さそうな稜線を描いた標高1100mちょっとの斑山が見えます。地元では「まんどりやま」と呼んでいるそうですが転じて斑山か…。

私がこの山に行く時はもっぱら甲斐大泉ペンションのオーナー長沢氏のガイドで連れて行ってもらっていますが、それも今回で4回目となるようです。ロッジ山旅からは至近で楽しめる津金の山として、ミツバツツジの美しい時期など度々訪ねているわけです。

 

新緑にはまだ少し早いこの時期、眺めの方もこの日ばかりの春の陽気(汗ばむほど!)で茫漠とした展望でしたが、気分よく“貸し切り”の道なき静山を半日愉しみました。

 

足首が潜るほどの落ち葉の柔らかい山肌を踏みしめながら、途中、戦国時代名残の狼煙台や、後年納められた馬頭観音の石碑などを見ることができ、人の訪れることの少ないこの山も昔日には多くの足跡が残されたのでしょう。

 

 昼には下山し山麓の日当たりよい場所にて昼食とし、その後は玄関、食堂、ベランダをリニューアルしたロッジ山旅のお披露目宴会のために宿に向かったのでした。

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雪の守屋山と最後の銭湯

安達太良山で味をしめ、残雪の山歩きにまた出かけました。行く先は直前まで迷っていましたが、結局、諏訪湖近くの守屋山にしました。山頂で出会った「守屋山を愛する会??」の連日登っている男性に聞いて分かったことは、数日までなかった雪が低気圧通過でかなりの積雪になったとのこと。タイミングよく出かけたことになります。

(写真は西峰から見下ろした諏訪湖とそれを取り囲む霧ヶ峰方面の山々です。)

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烈風の安達太良山

新幹線が郡山から福島に向かう頃、左手に美しくなだらかな山容を呈しているのが安達太良山です。冬は真っ白、そしてこの三月はもっとも雪がたっぷりとついている時期ですが、山頂付近は猛烈な強風で名立たる山でもあります。往路、東京駅の新幹線ホームでかなり軽装な「山ガール」姿の女子が居たので「どこの山へ?」と尋ねると「安達太良山です」と。エッ!その軽量ザック・格好で?と内心驚きましたが、こちらはしっかりとフル装備でのぞみました。

(写真は晴れている薬師岳ーゴンドラ山頂駅付近ーから見えた山頂部)

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榛名梅林の一日

群馬の烏川南には和歌山県に次ぐ全国第二位の生産量の梅林があり、榛名山南麓には上州三大梅林 ・秋間(あきま)梅林 ・箕郷(みさと)梅林 ・そして榛名(はるな)梅林があります。

 

3月半ば近くでは横浜周辺の梅はすでに散り始めていましたが、上州では今がちょうど見頃、満開に香るなか気分良く歩くことができました。

 

日本山岳会の同好会例会にて、好天の一日、榛名山を背景にしながらの梅見散策を愉しみました。

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秩父の名峰 武甲山

武甲山(ぶこうさん)と言えば押しも押されぬ秩父の名峰です。が、まだ登ったことがありませんでした。何十年と山登りをしていても、そうした何故か登り残してしまっている山というのが幾つもあるものです。

 

そこで春にはまだ浅い今の時期、有名ドコロの名峰も今なら人も少なく静かだろうと、ついに初めて訪ねることになりました。

 

写真は山頂の「第一展望台」という一番高いところからの展望で、遠く白く見えるのは浅間山です。天気よく、新潟県境の山々まで見通せましたが、浅間山は別格、白い噴煙までよく見えました。

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初めての山を再訪

お手本のような富士山の姿ですが、これは伊豆の付け根、三津長浜(みとながはま)を眼下にしての眺めです。

 

「長浜」バス停すぐ脇からみかん畑の中を登っていく発端丈山(ほったんじょうさん)という変わった名前の山を訪ねました。

 

それは私が初めの山登りをした山で、学生時代ワンゲルに入っていたという後輩に連れてきてもらいました。東海道線の沼津駅からバスに揺られて漁港に到着。何もかもが初めてだった当時は、交通機関も地元の生活や風土も頭に入る余裕などなく、ただみかん畑の急登を一生懸命登り、時折振り返ると駿河湾の向こうに見える富士山が印象的だった思い出ばかりでした。

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富山三山制覇…!

ホームの扉にアップした富山(とみさん)の絵を描いたのが昨年の二月。その時山頂から臨んだ伊予ヶ岳には今年…、という具合に南房総にある「富山三山」を‘完登’しました。(伊予ヶ岳の南東にある御殿山から大日山は先月にピストンをして登っていました=1月「つれづれ」の『新年は千葉の山』)

千葉の山はアプローチがなかなか大変なのですが、幸いにも千葉在住の山仲間が車を出してくれ帰路には道の駅などの寄り道もでき、ありがたい一日プランとなります。

さて概して低山がウネウネと連なる千葉の山、ご多分に漏れずこの伊予ヶ岳も330m強しかない山ですが、侮るなかれ! 山頂直下は切りたった岩峰となっていて、最後の登りではちょっとした岩登り気分を楽しめます。そして千葉の山のなかで「岳」という文字が付くのは、この伊予ヶ岳だけだそうです。

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伊豆の山 登尾・のぼりお

これは天城峠南にある登尾という山の山頂からの写真です。(遠くに見えるのが天城山の万三郎岳) 私がまだ山に登り始めた20年以上前には名前を知っている人も多くはなかったと思われますが、その後「分県登山ガイドー静岡県の山」にも載るようになり、以降いっときはそこそこ人が入っていたようです。冬枯れの好天の一日、天城峠近くの二階滝(にかいだる)駐車場に車を置き歩き始めました。同行は道なき山の達人I 氏です。

こういう渋い?山好みの私は、昔からずっと行ってみたい山の一つでしたが・・・。

 

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新年は千葉の山

2017年初登りは千葉の山でした。

山仲間からの声掛かりで「富山三山」の一つ、御殿山に出かけました。昨年初春に富山(とみさん)に出かけて千葉の低山での雪にビックリしたのですが、今年お正月の御殿山では蝋梅や梅、山中では椿もほころび始め、水仙も見頃となっての早春の風情でした。写真は御殿山から“大縦走”の果てに到着した大日山からの展望です。向こうに見える双耳峰の山が富山、そして右に見えるのが伊予ヶ岳で、今日の御殿山を含め「富山三山」だそうです。

御殿山までは少々の頑張りで到着でしたが、その先の大日山までは幾つものピークを越えていきます。脆い地質(石灰岩なのか砕石された山肌も近くに見えます)のせいで縦走路は顕著にピークを踏んで稜線を辿り急登では細かな階段が作られています。登って下って、登って下って・・・、ピストンなので復路も同じ繰り返し。低山と言って侮れません。鬱蒼とした樹林で道中の展望はなく、とても300mそこそこの低山とは思えぬ雰囲気ですが、御殿山・大日山では左右に東京湾と太平洋の両湾が見通せ贅沢な眺望でした。

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加入道山を道志から登る

いよいよ今年最後の山となりました。毎月一度くらいのペースで山行を共にしているIさんとの忘年山行の行く先をどこにするか? 「交通渋滞」にかからない場所でいい所はないか?とあちこち考えて出てきたのが、久しぶりの丹沢です。表丹沢は大勢人が入っているだろうし、二十数年ぶり?で西丹沢の加入道山(かにゅうどうさん)を山梨側(北側のバリエーションルート)から入ろうと云うことになりました。

予想通りというか当然ですが、そんなところから歩くひとは居らず、稜線に出るまでは貸し切り。しかしその急登はかなりなもので、つま先あがりの3時間ほどの登りでアキレス腱とふくらはぎの筋肉が伸び切ってしまいました。稜線に出ると南側からの暖かい陽ざしでポカポカ。そしてさすが西丹沢を代表する山、行き交う登山者も結構いますが、みなさん、静かな山好みの人でしょう。

写真は辿った尾根の横にずっと控えている大室山(大群山)の姿ですが、こうした横からの至近距離での眺めは滅多にないと思います。山梨側からは遠くから見ても格好の良い山ですが、近くだといっそう堂々としていて迫力満点です。

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西山のモミの木地蔵

今年最後の丹沢前衛、西山山行に参加しました。と言っても今回は月例山行ではなく、西山三山の一つ、経ヶ岳からの登山道整備が目的です。登りは高いところを目指せば問題ないのですが、下山時に尾根を外して迷ったり、また最後の出口で鹿柵に阻まれ「脱出」できなくなったり、そうした事を防ぐ為の作業です。

晴れ渡った空の下、汗をかくほどの陽気でしたが、おかげで寒さ知らずで作業もはかどりました。いずれヤブとなりそうな尾根筋のシロダモの幼樹を刈ったり、上から見て左右どちらか迷いそうな地点に、事務局の荻田さんが作成してきた「道標」を付けたり、沢山の作業で予定時間を大幅に上回りました。

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忘年・鍋パーティー&テント&山

 暗闇のなかで燃える焚き火・・・

毎年、仲間との新年或いは年末におこなう鍋パーティーを今回はテント泊としました。しかし当日は強い寒気団が日本中を覆って冷え込みが厳しいとの予報。毛糸の帽子をかぶり、防寒ズボンの上から巻きスカートを巻いて埴輪スタイルになり…万全の態勢でのぞみました。が、無風だったおかげで覚悟していたほどの寒さではありませんでした。

まずは焚き火作り、そしてテント設営、炭の火がおきれば七輪が大活躍です。初期の頃は焚き火の上に網を置き直火で調理していましたが、鍋は真っ黒、餅も焦げ、芋も炭と化し・・・、氷点下ではガスストーブも気化せず使い物になりません。その後、新兵器の七輪購入で素晴らしい煮炊き環境が整いました。それでもこの焚き火は欠かせません。まず、暖かい。そしてこのゆらめく火と、パチパチはぜる木の音…なんとも言えません。夜はみんなで焚き火を囲み、ホットワインとお燗の日本酒での語らいのひとときです。

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最北端への旅 その5

鉄道の話ばかりでしたが、やっと山が登場です。稚内に到着し宗谷岬に行った翌日、終日現地で過ごせるたった一日、この日に天気の照準を合わせて来ましたが、それが幸運にもピッタリとなりました。レンタカーを借りてノシャップ岬方面に向かいました。岬を西側に回り込んで、昨日鉄道の車窓から見たサロベツ原野の日本海際の道路を走れば、もしかして利尻富士が見えるかもしれない…と云う希望を抱いて遥々やってきたのですが、見事、写真のような美しい利尻岳の姿を目にすることができました。午前中はそれでも頭を雲の中に隠しなかなか全容が現れなかったのですが、昼休憩を挟んで「ノシャップ寒流水族館」から出てきてふと日本海側を見ると、な・なんと! きれいな三角錐が見通せるではありませんか!!

 

午前中に引き続き、車を停められる場所を必死に探し、夢中になって利尻岳のスケッチをしました。レンタカーのおかげで強風や極寒を避け描くことが出来ましたが、狭い車内での制作で翌日は無理な姿勢と自重を支え続けたおかげで、足腰がひどい筋肉痛になっていました。絵に夢中になると他のことを忘れてしまう為、後になって「しまった…」となります。

 

けれど、夢にまで見た美しい利尻富士を奇跡的に見ることができ、心の中で手を合わせて感謝しつつ描いていました。初めて訪ねた北の最果てで、地元の人でも山頂まで見ることが珍しい利尻岳を、しかも雪化粧の美しい姿を描くことができ、本当に幸運な一日でした。翌々日からは30mを越えるような暴風雪がひかえていたのです。

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水ノ塔山から東篭ノ登山へ

週末、日本山岳会図書委員会の懇親山行に参加しました。初日は生憎の雨でしたが、小降りになったので傘を指して予定の群馬県碓氷峠手前の横川駅に向かい、峠越えの散策路を歩きました。「峠の釜めし」で有名な碓氷峠、鉄道遺跡としては以前から一度訪ねたかった場所、興味津々で歩きました。

 

明けて翌日は一転しての好天! 宿泊先では真っ白な霧でしたが、高峰高原へ車が高度を上げるに連れ大展望が開けてきました。下界は雲海が広がり、言葉通りの「雲上人」となった気分です。

一昨年の春に訪ねた時は積雪がものすごかった年で、水ノ塔山までは問題なく登ったものの、縦走路に入ろうと北側に回り込んだ途端に雪の壁。単独でしたし潔く諦めそのまま又登った道を下山した経緯があります。ようやくこの水ノ塔(みずのと)〜籠ノ登(かごのと)への縦走ができました。(上の写真では右のピークから左のピークへの縦走です。)

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霧訪山(きりとうやま)再訪

長野県の霧訪山・きりとうやま、この美しい名前を持つ山を知ったのは数年前。ちょうど山頂に翁草が咲いている時期でしたが、保護されている翁草はあまりにささやかで、拍子抜けするほどでした。が、予定していなかった下山コースに取った大芝山には足の踏み場がないほどの花が咲いていて、思いがけない春の贈り物に大感激だった思い出があります。

 

さて、前回は車での訪問でしたが、今回は鉄道利用で最寄りの「小野駅」から歩く計画です。鉄のプロでもあるM氏が念入りに立てた登山計画は、中央本線の支線的存在の塩尻〜辰野間「大八廻り」を利用して訪ねる山旅でした。

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過ぎゆく秋

 

10月に伯耆大山に登る予定を立てました。が、出発の直前に中国地方(鳥取県を中心に震度6強)の地震発生で登山を断念せざるを得ませんでした。しかしすでに「サンライズ瀬戸」の寝台券を取得してしまっていたし(‘乗り鉄もどき’です)、滅多に行くことがないであろう中国地方の紅葉を楽しみに出かけることにしました。

 

足を運んだのは岡山県北部の県立森林公園。鏡野町というところでこの地名に記憶があったのは「山田養蜂」(はちみつ関連製品で手広くやっているメーカー)の‘本拠地’だったからです。なるほど、こんな所だったのか…と周辺の自然豊かな環境に納得です。

 

この森林公園は面積が300㌶ほどで、北側は鳥取県との県境を成す峠や山の稜線に繋がっているそうです。駐車場や管理センターも完備されていて、園内全域には21kmに及ぶ遊歩道が整備されて安心して歩くことができます。

 

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皆さんと秋を楽しむ

ようやくこのところ、秋らしい爽やかな陽気と天候になっています。

一足前の週末、いつもの「森のはなし・山のはなし」のメンバー15人以上でゆったりとしたハイキングを楽しみました。

 

山歩きを中心にその場に集う皆さんと楽しい時間を過ごすのが最大の目的。甲斐大泉のロッジ山旅に泊まり、両日に皆でハイキングをします。

 

今回二日目に歩いたのが、長野の白樺湖近くにある女神湖そばから歩き始められる「中央分水嶺トレイル」の一部で、終着点がこの写真のひろい草原「長門牧場」でした。

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久しぶり 藪漕ぎ

「ロッジ山旅」の木曜山行に久しぶりに参加しました。「山旅号」(ワゴン車)で取付きまで運んでもらいオーナーの長沢さんのガイドで歩きます。写真はようやくたどり着いてお昼休憩をした「大沼沢の頭」1706mピークから、紅葉した枝越しに垣間見えた大菩薩嶺ですが、ここに来るまでの道中と言ったら・・・。

 

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福島の秋

天候不順で雨が多く、晴れると「夏日」だったりで秋らしい日がなかなかない中、移動性高気圧が張り出してきた福島に向かいました。予想はドンピシャで晴れた青空のもと、久しぶりに気持ちよく歩けました。

 

初日は行き掛け駄賃の山で高旗山。林道を使って登山口からわずか一時間足らずで山頂に着きますが、そこは遠路はるばると出かけたのだし…と、あちこち観察したり落ちているものを拾ったりの超のんびり歩きです。着いた山頂にはすでに先客一人、「鳥見」の男性で、持っている観察機材(双眼鏡、テレスコープなど望遠鏡各種、無線機など)を見れば一目で「素人さんではない」とわかります。しかもその観察姿が大変な集中力と熱心さで、何か声をかけるのも憚られるような雰囲気。と言って無関心でお構いなしの方ではなく、広い山頂でしたが、置いてある荷物を横に寄せて下さったりなどの気遣いも・・・。きっとどこかの山頂に居る仲間と無線機で交信しつつ、一人その場所にて早朝から夕方まで、渡りの鳥などを観測し続けていたのでしょう。

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雨の西山は・・・

先日、雨模様でしたが久しぶりに「西山を守る会」の月例山行に参加しました。春から秋にかけて、丹沢前衛の厚木・荻野地区の西山はもともと山麓にはヒルが多いのですが、ムシムシとした天候続きで当日は雨のショボショボ降る「好条件」、久しぶりにウジャウジャのヒルの大歓迎を受けました。

 

登山口付近より小雨が降り出した当日、6人居た参加者の内、2名が合羽のズボンとポンチョを着ました。他は合羽上下や上だけ、あと傘のみの私とさまざま。で、結果としてこのポンチョが雨の西山には「不適」とわかりました。

当日は半袖シャツで歩いていた私が二の腕内側に吸血されたのを始め、何人かが被害を受けましたが、吸血に至らずとも多数のヒルを「付けて」しまったのが、このポンチョ。帰宅後の洗濯で風呂場での乾燥中に1匹ポロリ、その後念入りに縫い目まで見て洗剤で洗っても再び2匹が洗剤液にフワリ・・・。おそらくポンチョが、草などに居る小さなヒルを舞い上げ付着させてしまったのでは?と推測しています。

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南の島 その5

この美しい写真、これは高塚小屋で迎えたようやくの晴れた風のない夜空です。もちろん、こんな撮影の機材も腕もない私・・・。同じ晩に宿泊し、翌日もたまたま追いつ抜かれつで下山した三人組のパーティーのお一人の画像を見せてもらいお願いして後日、送ってもらったものです。すてきですね〜! 肉眼ではこれほどまでクリアーに見えないですが、でも、天の川が白く輝いているのはこの目でもちゃんと見える美しい夜空でした。

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南の島 その4

これは下山開始をして「平岩」という眺めのいい場所近くまで来た時に見えた宮之浦岳です。あまり良くなかった天候でしたが、山の神さまが、遠路やってきた山好きにしばし下さった風の狭間の見晴でした・・・。一日を振り返ります。

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南の島 その3

さて花之江河(はなのえごう)という高層湿原から分れ、初日は「石塚小屋」(避難小屋)に向かいます。

 

写真がその分岐を表す地点ですが、“本道”である宮之浦岳に続く登山道は木道などの整備がありますが、石塚小屋に向かう「花之江河登山道」はそれに比べると未整備状態。かつて県道592号線が「ヤクスギランド」までしか通じていなかった時代にはこちらがメインルートだったそうですが、車道が標高の高い淀川登山口まで伸びると利用者も激減、しかも沢沿いの山道は大雨の度に荒廃激しく、今では淀川登山道に“本道”を譲り渡した状態です。

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南の島 その2

屋久島と言えば「縄文杉」です。その樹齢は数千年(4000年以上?)だそうで、縄文杉に出会う為に屋久島を訪れる人も多いようです。屋久島では樹齢1000年以上のものだけが「屋久杉」と呼ばれ、それ以下の杉は小杉なんだそうです。気の遠くなるようなスケール! 私たち人間はコワッパみたいなもんです。

 

初日の朝「淀川(よどごう)登山口」にタクシーで向かう途中にあった「紀元杉」、運転手さんの紹介で一時降りて見学しました。この紀元杉は木の直ぐ側を巡れるように巡回路が作られていて、手が届きそうなところにそびえ立っています。「縄文杉」の前知識しかなかったので、朝一番にこの巨大な屋久杉と至近距離で出会い、もう一発で「ノックアウト」状態。物凄い迫力、もうこれは木ではない…木以上のなにものかです。もちろん人間なんぞかないません。山を歩き始める前に、すでにこの出会い・・・これから入山する先が一体どういうことになるのか…人の持つ時間軸を遥かに越えた時の流れを内包するこの山、島、木々たちに、期待というより畏敬の気持ちが自分の裡に湧いているのを感じました。

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南の島 その1

台風10号は東北地方に大きな爪あとを残して行きました。

 

ちょうどその頃、山行を計画していましたが、台風の影響を考え、出発の数日前に北アルプスから突然、南の島に行く先を変更しました。

 

まだ夏の日差しギラギラの鹿児島、桜島・・・目的地はここから船に乗って向かう屋久島です。

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尾瀬訪問 その4ー三平峠を越え大清水へ

今回の最後の宿は尾瀬のなかで一番歴史のある「長蔵小屋」に宿泊しました。

 

沼から群馬県への下山路、三平峠を下った一ノ瀬まで現在では未舗装の車道が通っていますが、この道の先にかつて、三平峠を貫き福島側の沼山峠に至る自動車道路建設が進められていました。

 

尾瀬を開拓し、燧ヶ岳登山道を拓いた初代主の平野長蔵は大正期「尾瀬沼ダム化計画」に反対し奔走、当時の内相に請願し阻止しました。これが自然保護が社会問題となった最初ですが、初代の遺志を継ぎ二代目長英、そして三代目の平野長靖も尾瀬の自然保護に尽力しました。昭和生れの三代目・長靖は初代環境庁長官・大石武に目前まで迫っていた自動車道建設工事の中止を直訴し1971年7月に止めることが出来ましたが、過労を押しての同年12月の下山中、三平峠で凍死、36歳の若さでした。(長蔵小屋HP参照) 

 

水芭蕉やニッコウキスゲを思い描く憧れの湿原〜“遥かな尾瀬”も、実はこうした先人の命をかけた生涯によって守られていることを、心の片隅におきながら歩ければ…と思います。

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尾瀬訪問 その3ー尾瀬ヶ原から尾瀬沼へ

尾瀬ヶ原の入口「山の鼻」で迎えた朝、至仏山はすっぽりと雲のなかでしたが、原の木道に出てみると幸運なことに燧ヶ岳(ひうちがたけ)がきれいなシルエットで望めました。途中で見え隠れしていましたが、山頂が隠れる前に一枚スケッチもでき、行楽スタイルのハイカーと共に歩き出しました。今回は竜宮ではなくヨッピ橋経由で見晴に出るコースを取りました。なにもかも、本当に久しぶりの尾瀬ヶ原です。

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尾瀬訪問  その2ーヒツジグサ

 

これはヒツジグサ=未草、です。

尾瀬入りした日、午後の時間を利用して尾瀬ヶ原の入口「山の鼻」まで足を伸ばし、今まで訪ねることのなかった「尾瀬植物研究見本園」を巡りました。歩いた時間がちょうど午後2時ころ、未刻でした。この花の開花時間にちょうど居合わせることができました。普段、登山のための早朝出発時にはこの美しい真白い花をみることができません。

思いがけない花との出会いでした。

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尾瀬訪問 その1ー笠ヶ岳

昔の山仲間のお盆休みに合わせての山行、どこも混み合うので行く先を考えるのが悩みの種ですが、今回はまた「百名山隣の山」という例の裏ワザ?を使って尾瀬の入山口、鳩待峠に向かいました。予想どおり、百名山の至仏山(しぶつさん)はかなりの人出でしたが、目的の笠ヶ岳に朝一番向かう人は皆無。さすがにお盆休みとあって、下山頃には貸し切りにはなりませんでしたが、それでも両手で数えて足りるほどの人にしか会いませんでした。

二十年以上前からガイドブックを読んでは行ってみたかった山。ようやく今回、登ることができました。

(写真は見上げた笠ヶ岳山頂の方)

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湖畔を歩く

 

立秋過ぎて、関東は連日猛烈な暑さとなっています。場所によっては体温より高い気温。子供の頃には考えられなかったような気温が普通となり、異常な暑さのあとのは30℃の数字が「涼しく」感じられるのですから、驚きです。

 

さて、そんな暑さからちょっと逃れ日光の中禅寺湖まででかけました。さすがに下界よりは涼しいですが、この日は風もかなりあったせいで湖はちょっとした波打ち際のようにさざなみ立ち、散策路の森から突然、海に飛び出したような錯覚に陥りました。

(左の奥に写っている山は男体山です。)

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ヒオウギお花見会とバザー

7月31日(日)に厚木の沓掛館山(「西山を守る会」の下界拠点)にてヒオウギのお花見会とバザーが開かれました。

当日はカンカン照りでない、程よい曇りで激しい猛暑でなく助かりました。会場の木陰ではいっそう吹く風も心地よく、昼過ぎまで降られることもなく盛況の内に終了することができました。

遠路からもいらしてくださった方もありました。

ご来場のみなさま、心より御礼申し上げます。

 

※なお、会場はこの週末8日まで午前中、お花見で解放されていますし、絵葉書やアクリルたわしなど「西山を守る会」グッズの販売もしています。

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霧の「池のくるみ」そして・・・

思いがけずに涼しい長月後半で助かりましたが、 いよいよ梅雨明け。けれど、数日前に訪ねた八ヶ岳界隈では沢山の雲が沸き立ち、まだすっきりとした夏の青空とはいきませんでした。

 

そんな一日でしたが、「ロッジ山旅」の山行、前期の納会に掛けてでかけました。初日はオーナー長沢さんの案内で霧ヶ峰の「池のくるみ」に通ずる静かなコースを歩きました。ずっと霧に包まれていましたが、樹林の中をあるくコースゆえ問題なく、着いた「池のくるみ」ではシシウドを前景に幻想的な緑のウネリが拡がっていました。

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焼石岳

岩手県の焼石岳(中沼に映る)です。遠路出かけるので事前に天気図と予報を首っ引きで見て、幸いにもドンピシャの日に歩けました。「花の百名山」の中でも名だたる焼石ですが、雪が異常に少なかった今年の雪解けは早く、今はちょうど花の端境期のようでした。が、それでも次々と登場する山の花々に元気づけられながら、長い登路を楽しみながら歩けました。

 

途中では「自然保護監視員」の腕章をザックにつけた男性に会いましたが、こうしたボランティアの働きや活動によって登山道の安全や山の花や自然が守られていることに、頭がさがる思いでした。地方の山を歩くと、大抵こうした地元の山をこよなく愛する人々に出会います。

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高原の花

梅雨ですが、そのスキをついて高原の花散歩に出掛けてきました。長野の池ノ平へ、一度歩いてみたかった地蔵峠からの周回コースを歩きました。ピンポイントの池ノ平は最盛期の交通規制前なので、一般の車両も乗り入れられます。なので大勢の人が散策しにやってきますが、地蔵峠から歩く人は殆どいません。が、実は三方ヶ峰に至るそのコースはなかなか魅力的で針葉樹の森と明るく開ける笹原とが程よく繰り返され、池ノ平へ入るには穴場的な山道を楽しめるのです。

空は曇りがちでしたが、不思議と遠くの山々はクリアーに見え、北アルプス、中央アルプス、八ヶ岳、遠く富士山もくっきりと眺望できました。そして幾度となく山歩きをしていても、滅多に見ることができないような、下界がウッスラと靄がかった幻想的な風景となっており、自然の不思議さ、美しさに浸りました。(一番遠くの山稜、右端の尖っているのが北アルプスの槍ヶ岳です。その左側・中央の凸凹は穂高連峰です。)(下記に少々ピントが甘い写真ですが、出会った花をアップします。クリックすると大きく見ることができます。)

 

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再び、五葉山へ

五葉山は岩手県の三陸沿岸部の最高峰(1351m)の山です。周りにはさほど高い山がないので、独立峰のように見えます。海から13kmほどしか離れておらず、山頂からは美しい三陸のリアス式海岸が望めます。

 

2009年、山の仲間達と登り、山頂付近にある「しゃくなげ荘」(避難小屋)に泊まり山頂から靄にかすむ海岸線をスケッチしました。まさかその沿岸が2011年3月11日に津波に襲われるとは想像すらしていませんでした。あれから5年少し、東北の被災地を公共交通機関で辿る旅をしながら、この山に再びやってきました。

 

山頂からは、被災前と変わらぬ美しい三陸の海岸線が見渡せました。その美しさが逆になんとも言えない、悲しいような気持ちを揺り起こします。今回は地名も位置関係もおおよそ把握できる視点で海岸線を見下ろしスケッチをしました。遠く遠く水平線に浮かぶ小さな三角錐が仙台沖の金華山であることも知りました。大船渡の港を中心に、山頂から南に伸びる稜線の山まで横長三枚連続にスケッチし、終始北西から吹き付ける風で体温も低下、終了としました。

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南アルプス登山口・芦安の旅

今年の梅雨は、関東甲信では雨不足が心配されるような晴れ間が多い天気となっているようです。そのおかげで、先週思いがけず夜叉神峠まで登ると目の前にいっぱいパノラマで白峰三山を見ることができました。前日の雨と風のおかげでスッキリとした大気のなか、今までここから見たうちで一番近く大きく見えたような気がしました。

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箱根・芦ノ湖西岸を歩く

ちょっと波の静かな海のように見えますが、箱根の芦ノ湖です。標高は約730m、外輪山に囲まれた大きな(周囲19Km、広さ6.9K㎡)カルデラ湖です。先日、梅雨の晴れ間、日本山岳会の同好会の例会で8人の先輩方とその西岸を歩いてきました。以前とは西岸湖畔のコース取りが変わっているそうで、今は湖面をかなり下に見て歩く部分が長く造られています。とは言え、真田浜など数カ所では湖際まで出ることもでき、ちょうどそこがお弁当タイムにもってこいの場所となります。下界では梅雨時の晴れ間特有の蒸し暑い一日だったでしょうが、芦ノ湖畔では樹林から湖面を吹き抜ける風も心地よく、距離は長いものの厳しいアップダウンもない道を気分よく完歩しました。(写真は真田浜より駒ケ岳と神山)

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虫倉山・むしくらやま

梅雨入り直前、週末に甲斐大泉の「ロッジ山旅」にて山の集まりがありました。

一日目は八ヶ岳東側山麓の美し森から羽衣池経由で展望台へ登り、賽の河原にて昼食。そこから見える迫るような赤岳の姿はなかなかのものでした。翌日は朝までの雨もどうにか上がり「瑞牆(みずがき)の森」の散策へ。歩いている内に空もだんだんと明るくなってきました。

 

連泊したおかげで、私は翌日「ロッジ山旅」オーナーの長沢さんに虫倉山に連れて行ってもらいました。実はこの三日目が一番の好天で、霞みながらも長野県側からの八ヶ岳、霧ヶ峰方面、そして近くには蓼科山と周囲の山々が見渡せました。全般、踏み跡程度しかない山ですが、山頂に連なるミズナラやカラマツの緑が夏手前の爽やかな緑を風に揺らし、緑風心地よく歩くことができました。ススキ原が拡がる三角点のある山頂のこちら側は遠目にはビロードを敷き詰めたような美しさで、ちょうどレンゲツツジ(一部ヤマツツジ)がオレンジの点描アクセントとなっていました。

実は、この山を選んだ最大の理由は(長沢さんが行きたいと考えていたのも事実ですが)往復で通る道沿いにあるおいしいアイスクリーム屋がお目当てでした。帰路は「もし定休日だったらどうしよう…」と一抹の不安があったものの、開店していてホッと安心、そのアイスクリーム(ダブル)をしっかりと食べおいしさ大満足で帰ったのでした。・・・あれ?山より団子?

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