八重原工人社記念展

長野県東御市(浅間山が見える信州側)の八重原という千曲川河岸段丘上にある地域で活動する芸術家たちが居ます。ちょうど「梅野記念美術館」のある芸術村に隣接する地域です。

船山滋生(2011年逝去)という彫刻家を中心に篆刻家、造形作家、陶芸家、デザイナー、紙漉きなど多彩な美術家たちの集まりです。その中の松本全廣(まつもと・ぜんこう)氏とは横浜にて10代の頃からの知り合いで、その縁で私もこの八重原の芸術家たちとの交流が長くありました。彼らはしなの鉄道・田中駅近くの菓子処花岡の「土蔵ギャラリー胡桃倶楽部」で毎年「八重原工人社展」を開催していましたが、今年は10周年を迎え、東御市文化会館にて記念展が開催されました。

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二つの展覧会

読売新聞夕刊に掲載されてきた、みなみらんぼうさんが山登りをして取材した『一歩二歩山歩』がこの度1000回を以って終了したそうです。

 

今回の1000回終了記念に合わせて開かれた連載の挿絵原画展が大手町の読売新聞本社のロビーで開催されていたので、情報提供をしてくれた山仲間のKさんと見に行きました。山のイラストレーター・中村みつをさんの絵葉書よりちょっと大き目の作品が約100点選ばれ、なが~いケースのなかに整然と展示されています。私も何度かみつをさんの個展に伺ったことがあり、その作品の美しさに毎回うっとりしていますが、今回はこんなに沢山の原画を一斉に目にでき、幸せな心地でした。

 

初期の頃はモノクロだったり、絵のなかに必ず?みなみらんぼうさんが登場していましたが、だんだんと行った山の特徴や思いが前面に出された「みつをさんワールド」に絵が変遷していくのも見ていて楽しいものでした。

 

掲載の時間軸の流れに沿いながら、けっこう関東首都圏近辺の親しみある山も多くあったり、もちろん多くの人が知っている有名な山もあり、また海外の山もあったり……。この企画、絵の選択などにずいぶん悩まれたのではないでしょうか? 全体を通しても美しくレイアウトされた展示でご苦労がうかがわれました。貸し切り状態でゆっくりと鑑賞した後、午後からはもう一つの展覧会に足を運びました。

 

 

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只見線の旅1

しばらく間が空いていました。戻り梅雨の前の猛暑のなか、いつもの「大人の休日パス」を使って福島県・会津地方を巡って来ました。本来なら北海道への取材に出かけるところですが、今回は諸事情によりJR只見線の旅に切り替えました。

 

大きな期待を抱かずにいた車窓からの景色、これが猛烈な太陽の日差しを浴びて陽炎が立つほどの冴え。早めに出発して、上越新幹線と上越線の乗り換え駅の「浦佐」にてスケッチ・タイムを計画していたのが見事的中でした。

<上越新幹線のロビーから見えた越後三山の八海山と越後駒ヶ岳・下の屋根は乗り換えの上越線ホーム

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谷川俊太郎詩集

㈲アーツアンドクラフツから新しく谷川俊太郎の詩集が刊行されました。

 

『空を読み 雲を歌うー北軽井沢・浅間高原詩篇 1949-2018』(正津 勉 編)

 

白山書房の『山の本』で仕事をご一緒の現代詩人・正津 勉さんからお話しを頂き、この度 この新刊本の表紙装画を担当させてもらいました。今日、ようやく待ち焦がれていた本が出版社から届きました。とても美しい装丁、きれいな色合い、品のいい仕上がり。装丁を担当された方のご苦労がしのばれます。

 

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風の会 水彩画グループ展

5月の中旬、いつも個展でお世話になっている山梨県北杜市の「日野春アルプ美術館」に行きました。水彩画グループの三年に一度のグループ展「風の会」が開催されていたからです。

 

この「風の会」は松田一也さんという北杜市長坂町界隈から南アルプスや八ヶ岳を含んだ風景画をお描きになる方を先生に、地元の有志の方たちが月に一回第三水曜日に水彩の風景画を学んでいるものです。その“生徒さん”にはこの日野春アルプ美術館の館長でもある鈴木さんも所属してらっしゃるので、展示会場付きの恵まれた活動が可能な絵画グループでもあるわけです。

 

会場に入るとすぐに出品者の皆さんの紹介がコメント付きの自画像になっていました。これはなかなか面白い、絵の会ならではのプロフィール、紹介方式です。先生の自画像はたまたま20代当時のものが出てきたと、before→afterのように昔と今の二枚が貼ってあります。これも目を引く紹介です。

 

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ミツバツツジの山

ロッジ山旅の「木曜山行」に久し振りに参加し、ミツバツツジが美しく咲く山を歩いてきました。その名は乾沢の頭、またの名を雨竜山。

 

北杜市高根で集合し『ロッジ山旅号』に乗り換え、車は須玉方面に戻り津金の山懐に入ります。今までにも何度か通ったことのある道のようですが奥まっていくにつれ、もうわかりません。登山口となる場所に車を停め、今日の山の地形図をもらいます。・・・地形図は読めてどの稜線を歩いているかが分かっても、その山自体がどこの山なのかが今ひとつよくわかりません。

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「山好きの山の絵展」ともう一つの展覧会

毎年、この時期に有楽町駅前の交通会館にて日本山岳会のアルパイン・スケッチクラブが「山好きの山の絵展」を開いています。

地の利のいい会場で、会員含め多くの方がみえていました。クラブ活動として海外遠征も企画し、ヒマラヤの8000m級の世界の屋根を描いた作品もありました。さながらスキー合宿のような楽しそうな会の活動写真などを見ると、一人ではなかなか出来ないことが仲間とだと行動の幅も拡がりいいなーとも思います。が、描くとなるとやはり一人でないと無理です。難しいところです。(私は会に入っていません。)

ともあれ、昨日はもう一つの展覧会、会員で絵描きのすがぬまみつこさんとお仲間の方の二人展を楽しみに出向きました。

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北アルプスの眺め

 

今冬の冷え込みで5年ぶりに諏訪湖に御神渡り(おみわたり)見られると、出かけました。もちろんそれだけが目的ではなく、車にはスノーシュー、かんじき、アイゼン、長靴…とあらゆる“足回り”を乗せて、御神渡り見物後にはどんな状態の山でも遊べるように出発したのでした。

(写真は全面結氷している諏訪湖・諏訪湖SA上りより、奥に見える山は鉢伏山方面)

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北海道・東大雪の旅 終章

然別湖でのスノートレッキングを一日楽しんだ後は、ガイドの阿久澤さんに宿泊先の鹿追町まで送っていただき、その帰り道に「絶景ポイント」に案内してもらいました。ちょうど雲も晴れ、今日歩いていた山が平原の向こうに美しく見えます。地元では“夫婦山”とも呼ばれている西と東のヌプカウシヌプリ、そしてそこには思いがけない石碑もあったのです。登山家の大島亮吉がこの地を訪ねた時に山名の意味を地元の人から「平原の上に聳ゆる山」と聞いたとか。北海道の旅の締めくくりに大島亮吉にまつわる石碑に出会い、その山を眺めることが出来たのは最高のエンディングでした。

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北海道・東大雪の旅Ⅳ

 雪の華です。これも前出のKさんから送っていただいた一枚です。

滞在中、自然のなかで過ごせる最後の日「ボレアル・フォレスト」と云うネイチャーガイドさんをお願いして終日、然別湖周辺のスノートレッキングをしました。美しい雪の造形や、動物たちの痕跡の数々、また暴風や台風被害で痛めつけられた森の姿などなど、多くの発見や不思議を見つけながらの、大変満ち足りた一日を過ごすことが出来ました。

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北海道・東大雪の旅Ⅲ

この美しい画像は「ぬかびらユースホステル」でお会いした同郷・横浜から見えたKさんから送っていただいた写真です。下記に出てくるタウシュベツ橋梁の夜の画像です。(ご承諾の上、掲載しています)

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北海道・東大雪の旅Ⅱ

さて三股山荘でゆっくりした後、帰り道に赴いたのは幌加(ほろか)温泉、その名も「鹿の谷」(かのや)です。ちょっと不安になるような雪道の先、着いたどん詰まりにありました。何台かの車も停まっていて営業中であることもわかりますが、なんとエゾジカがお出迎え! 本当に「鹿の谷」だ・・・。

(色々見た中で一番この温泉の雰囲気が感じられるサイトをリンクに貼りました。新しい情報ではありませんが、ご興味ある方はご覧ください。)

 

施設はかなり古くて、館内も私物含め色んなものが渾然一体と云う風ですが、とにかく500円払って温泉へ。

女性専用内風呂があるのですが、湯量のわりに湯船が狭いせいか熱すぎて入れません、そこで混浴の方へ。温泉は見事! 大きな三つの湯船は「ナトリューム泉」「カルシューム泉」「鉄鉱泉」でそれぞれ色も成分も異なります。若いカップル一組がいましたが、露天風呂(硫黄泉)もわりと大きく、向こうとこっちでお二人の邪魔をすることもなくゆっくりと浸かることができました。泉質の違うホンモノの湯量豊富な源泉かけ流し温泉にて至福のひととき♥ (宿泊もやっているようですが、自炊とのこと。)

ゆでダコのようになって「さあ、帰ろう」と玄関を出ようとすると、例のシカ達、頭数を増やし行く手をはばむように陣取っています。車のキーを出そうとポケットに手をやるとヌ〜ッと首を伸ばしてくる(汗)迫力満点です。

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北海道・東大雪の旅Ⅰ

恒例になった厳冬期の「大人の休日パス」利用での北海道訪問。今回は道央、帯広・十勝地方の北、山で言うと東大雪方面に向かいました。順を追って旅のことを記していきます。

 

折しも関東地方に南岸低気圧が通り首都圏にもかなりの積雪、都市機能にダメージを受け、その後も記録的な寒気団が居座り積もった雪も融けないという有様。日本海側は猛烈な吹雪に連日見舞われている時期です。

 

が、北海道は広く、道央の十勝地方には天気予報でも晴れマークが続いていました。丸一日かけて帯広まで無事辿り着き、翌朝からはレンタカーにて目的の東大雪、まずは糠平湖(ぬかびらこ)に向かいます。十勝平野は写真の通り雪も眩しいほどですが、油断大敵。実は向かっていく先は遠くに見える山のその又向こう、つまり吹雪いていて見えない中が目的地だったのです。

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最古の石器とハンドアックス

 

『最古の石器とハンドアックスーデザインの始まり』(於:東京大学総合研究博物館)という展示に行きました。この発掘調査そのものに友人の夫が関わっているという事で、声をかけてもらったのです。贅沢なことに会場では、その研究調査の中心的な人物であるS氏じきじきの説明付きでの見学です。

 

渋い展示であるにも拘らず会場にはかなりの来館者が居ましたが、たまたま居合わせたその中のお一人、年配の女性がS氏の解説に遠巻きに遠慮しながらも耳を傾けていました。「どうぞご一緒に…」とちょっと声をかけると喜んで熱心に聞いてらっしゃいましたが、後で言葉を交わすと「朝のラジオを聞いて来ました」とのこと。私も聞いていたあの放送だな…と思っていると、「以前2万5000年くらい前の日本の石器を見に行ったことがありますが、それとは桁違いに古いものが展示されていると聞いて、一体どんなものなのか大変興味を持って来ました」と話されました。その方にとって専門家の解説は、私たち以上に印象的に心に入っていったことでしょう。しかしご丁寧なお礼を私に仰って「いえいえ・・」とかなり困ったことでありました。

(写真は143〜144万年前の石英で造られたハンドアックスやピックなど)

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暦展 終了

11月17日から二週間以上の会期だった国分寺くるみギャラリーでの「暦展」も12月3日で終了しました。ご来廊下さった皆さま、どうもありがとうございました。

 

今回の展示会では卒業校の仲間との交流が、私にとっては一番の経験・収穫でした。普段の発表は殆ど個展ですし、関わりを持っている大半は山関係の方たちやグループで、どっぷりと“山屋”の世界に浸かっていました。展示会では初対面の人が殆どなのに、やはり絵畑のなかでシックリくる自分を改めて感じたのが最終日の搬出後、みんなで呑み語った打ち上げの時でした。

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山室眞二じゃがいもデ版画展

山室眞二さんは、私も関わっている白山書房の季刊誌『山の本』に2003年から三年間、巻頭カラーでの画文ページに連載を掲載されていました。じゃがいもの版画とは思えないような繊細な表現と、ちょっとファンタジーのある愉しい文章が毎回楽しみでした。

 

すっかりその連載で魅了され、かつて渋谷にあった「ギャラリー百号」での個展にも足を運び、そこで初めてオリジナルを目にしました。以来、十五年以上の歳月がたっていますが、今回の大々的な山室さんの版画展を会期が26日までと迫るなか、ようやく見に行くことができました。

 

場所は南八ヶ岳、主峰赤岳などの玄関口、美濃戸の手前にある「八ヶ岳美術館」です。車でしか行けないちょっと不便な場所ですが、当日は半日の山散歩に掛けて早朝、自宅を出発しました。

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「暦展@くるみギャラリー」 始まる

昨日は「暦展」の搬入・展示でした。久し振りに訪ねる国分寺、随分と様変わりしていますし路線も便利になってはいますが、やはり今だにちょっと遠いです。

 

学生時代、横浜から国分寺、更に西武国分寺線に乗り換え玉川上水沿いを歩き片道三時間程と云う“長距離・長時間通学”をしていました。楽しむ以前に通学と実技に明け暮れ、夏や春の休みには課題(つまり実技の宿題)に悩み続け、クラブ活動をするヒマなど一切なく、大変だった思い出ばかりでした。が、ここに来てこうして良き学友・仲間と再会したり企画展にも声をかけてもらい、学生の頃に培ったものの大切さを感じるのです。

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髙澤圭太展@神戸

 

髙澤圭太さんは武蔵野美術大学に在学中、私たちの学年のお世話をして下さった助手の方です。卒業後、しばらくしてから出身の神戸に戻られたと聞いて以来、互いに毎年の年賀状と個展案内状のやり取り以外の交流は一切ありませんでした。

 

ここ数年、神戸・三ノ宮の画廊での個展のご案内を頂きながら、やはり遠いのでなかなか行くことができませんでした。が、今回思い立って週末に出かけました。まさに卒業後、約40年ぶりの再会!です。

 

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大マテイ山

秋らしい景色です。これは秩父の松姫峠からの眺め。好天の一日、人出が少なそうで且つ、のんびり歩ける所ということで出かけたのが松姫峠から大マテイ山。

 

ここは大菩薩峠から派生する通称「牛ノ寝通り」の末部分で、下山は「小菅の湯」という温泉施設まで行けます。私もその内、この縦走をしたいと思っていますが、今日は息抜きの散歩コースです。

 

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くるみギャラリー暦展

11月に入りました。今年は天候不順だったので(多分これからはこの“不順”が普通になるのかもしれません)11月に入って早々の連休が好天で始まり、行楽も登山も…そして仕事や家事も気分良く過ごせます。

 

さて、今月の中旬から二週間ちょっと12月の頭まで、東京・国分寺駅近くの「くるみギャラリー」にて『暦展』という画廊企画展があります。

(画像をクリックすると詳細画面に飛びます)

 

学生時代同じクラスだったケイコさんと、それこそ卒業以来初めて出会ったのが昨年の今頃。同じ油絵科のリエコさんの展示会を見に国分寺に行った時に再会しました。その時に何気なく渡した自分のミニカレンダーがきっかけで、この展示会に声をかけてもらったのです。

 

他の作家さん達はデザイン系の方とのこと、搬入時に初対面の方々ばかりです。皆さんどんな作品を持ってくるのか? 興味津々です。

晩秋・初冬の一日、国分寺界隈の散歩がてらお立ち寄り頂けたらと思います。私は今のところ18(金)と23日(木・祝)に在廊予定です。会場ではそれぞれの暦やポストカードなどの販売もありますので、お気に入りの2018暦をどうぞ見つけてください。

★ギャラリーは月・火が定休です。

2018年ミニカレンダー

来年のカレンダー、もうそんな時期です…。

この欄外にもカレンダー画像を貼り付けてお知らせをしています。個展会場での販売に間に合うよう、例年よりひと月以上早めに作ったのですが、ようやくHPでもご注文の受付ができるようにようになりました。

 

1個からの発送も承っています。どうぞ「グッズ・コーナー」で中身もご覧になってください。四季折々に合わせた山々・自然が2018年を彩ります。(表紙は北海道根室半島、厳冬期、凍結するオホーツク海に面する春国岱・しゅんくにたい・です)

 

18年目に入ったカレンダー制作ですが、初期からフロッピーサイズは変更していません。小さな山の絵ですが、仕事机やパソコンの脇、ドレッサーやトイレの小棚など、邪魔にならないサイズです。

ご自分用、また年末の贈り物にも最適! ご注文、お待ちしています。

(左の写真をクリックすると、詳細な画面になります)

 

 

「山の絵」@アルプ 最終週

始まった当初は夏のような暑さも、終わる頃には秋の涼風だろうと思っていました。が、今年は10月初旬すぎても「夏日」の所が続出、どうなっているのでしょう。

 

最終週もたくさんの方がいらしてくださいました。だんだんと終わりに近づくと、この展示されている状態を見ていられるのもあと数日か…と感慨深い気持ちになります。個展はいらして下さる方々をお迎えする場所でもありますが、また作者自身にとって一番の“学ぶ場”でもあります。ズラリと自作を並べて客観的に見ることのできる場は、個展以外にないからです。

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「山の絵」@アルプ その4

この週末は快晴の秋らしい陽気となりました。アルプに詰めていてこのような青空とくっきりと見通せる山々の姿は初めてです。思わずアルプに向かう途中、早めに日野春に到着だったので、甲斐駒ケ岳の展望地で一枚スケッチをしてから美術館入りしました。

 

当日いらっしゃる皆さん、口々に「来る時の車窓からの山がきれいだった」「高速では見事な眺めだった」と満足気な表情でしたが、こんな日に山に登れたらどんなにいいでしょう。私は館内缶詰で指を加えて山を眺める心境です。

 

この週は「西山を守る会」の皆さんがマイクロバスを仕立ててのアルプ訪問や、日本山岳会・緑爽会の例会でロッジ山旅泊でのご来館、また学生時代の仲間も訪ねてきてくれたり…などなど、大勢のお客様で賑わい大変盛り上がりました。

 

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「山の絵展」@アルプ その3

日野春アルプ美術館での個展も三週目でいよいよ折り返し地点となりました。この週はいい天気に恵まれ、引き続き多くのお客様のご来館でした。山梨県地元の方以外、東京・横浜方面からいらしてくださる方も多く、今回は名古屋や岡山からの方もいらっしゃいました。

 

日野春アルプ美術館の立地場所が南アルプスと八ヶ岳にはさまれた一級の眺望が得られる所でもあり、皆さん、小さな旅を楽しむようにいらしてくださるのですが、遠路、心からの感謝です。

 

写真は美術館二階の展示室テラスからアルプの庭を見下ろしたところです。ピンクの秋明菊が今は満開です。

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「山の絵展」@アルプ その2

個展も早、二週目を終了しました。

敬老の日の連休、台風18号がやってきてどうなることかと思いましたが、山梨県には17日日曜の夜中に通過したようで、翌朝には台風一過となりました。

とは言え、用心の為に来館を延期した方も何組か。また登山がてらの友人は当然ながらキャンセル。そんなことで、せっかくの連休も山や観光地はまたもや水をさされた形になってしまいましたが、アルプには台風一過と共に思いがけないお客様がおみえになりました。「山と溪谷社」の皆さま、OBの方々です。どこかへお出かけの折に立ち寄って下さったのでしょうが、開店休業か…と思っていたところへのご来館で、館長の鈴木氏も熱弁を奮っての?お迎えでした。

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日野春アルプ美術館個展初日

9月9日土曜、ぐずついていた天気もこの日から良くなってきました。一ヶ月間にわたる企画展の初日です。

 

おかげさまで途切れることがないお客様のご来館で、初日から盛況。ありがたいことです。

案内状を持って初日狙いでいらしてくださる方、お友達と連れ立っていらしてくださる方、日野春アルプ美術館に一度来てみたいと立ち寄った方、山や観光と兼ねて出かけてくださる方…、本当に多くの方々がいらして下さり、感謝の一言です。

二階の会場は日当たりもよいので、ちょっと汗ばむくらいの週末でしたが、これからはどんどんと秋も深まっていくことでしょう。どうぞ八ヶ岳南麓の秋を楽しみがてらお運びください。お待ちしております。

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日野春アルプ美術館に搬入

日野春アルプ美術館の都合と照らし合わせての作品運搬をしました。毎回、すべて一人で行います。(というか、何から何まで自分でやるしかないのがこの「稼業」なのですが…。)

 

最近は額がガラス装でなくアクリル板になっているので、重さが随分軽くなり楽になりました。とは言え、大小取り混ぜて100点以上、その他もろもろの荷物も含めると相当な量です。上に積載していく重量を按配し、作品面に荷重がかからないよう額縁に重さを橋渡ししていくよう工夫しながら積んでいきます。そして、余分な隙間を作らず、且つギッチリと詰めすぎることなく、また移動する車のなかでグズグズ動いたり、ブレーキやカーブの際に動かないような工夫も必要です。

 

約2時間かかって汗をかきかき、運び出しから積み込み作業を行いました。助手席にも最後の荷物を積み込み、さあ出発。途中の高速パーキングエリアで一度休憩をとり、定刻に日野春アルプ美術館に到着しました。

着いたらすぐに今度は荷降ろし作業。翌日の腰痛もどきは、帰路の事故渋滞にはまった長時間運転も含め致し方ないのですが、絵に関わる作業はかなりが「体力勝負」のものと痛感します。本番前の腰痛に気をつけねばなりません。(積載の様子を下に載せました。)

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Gargas・ガルガを訪ねる

Gargas(がルガ)は写真のようなお蔵の画廊喫茶です。長野県・松本市にあります。

長野県東御(とうみ)市・八重原に住む芸術家仲間の人たちが以前からここで展示会を開いていて、この画廊を訪ねるようになりましたが以来、すっかりお気に入りです。松本駅から徒歩で15分くらい。

 

先月も「山・雷鳥展」という企画展を見に来たのですが、今月はこの喫茶画廊のオーナー・熊谷俊行さんの個展だったので是非!と再びやってきました。

 

しかも、その八重原在住の造形作家の冬美さんと陶芸家のりわ子さんが忙しい時間をおして私の都合に合わせてこの日、やってきてくれるとのこと。久方ぶりの再会も楽しみに臨時特急「はまかいじ」(横浜ー松本間直通)車中の人になりました。まずは熊谷さんの展示会、そして二人との久しぶりの逢瀬、もう一つはこの「はまかいじ」乗車の楽しみ。個展前でワサワサしている中、私自身も息抜きの一日を過ごします。

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アルプ搬入 2週間前

毎度のことですが、個展に作品搬入前の今が一番、荷物がごった返している時期です。(写真はその一部)

 

昔描いていた油絵に比べれば、水彩画は格段に場所を取らずに助かりますが、それでもコツコツと描いているといつのまにやら「紙の山」となります。描くのは夢中になっているのでいいのですが、さて溜まった作品の整理整頓となると先送りで、やらねば…やらねば…と思いながら、やっとある日に重い腰を上げ取り掛かる、の繰り返しです。

 

そして個展準備が始まるとそれら作品の取捨選択がまず悩みのタネです。場所、季節、前回との兼ね合い、作品の大きさ、数量、個展そのものの構成などなどを考えはするのですが、実際はどれを額装していくか、毎回悩みに悩みます。

描くときは、何も考えていません。横に広がる構図の山が相手なので、無意識にスケッチブックをどんどん横に継ぎ足して、どこまでも長い絵を描いてしまうこともしばしば。また、どうしても持参の画帖のなかでも大き目のものに好んで描いてしまうのも、対象が巨大なせいで後先考えず・・・。するといざ額装の段階で大変困ることになるのです。

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絵描き二人で

先日の霧ヶ峰に行った翌日も、大変いい天気に恵まれました。スケッチをしながら帰ろうと思っていましたが、ご自分の山荘にお泊りだったSさんを行掛けに訪ねてみました。SさんもJR小海線沿線に足を伸ばしスケッチをすると仰っていたので、もうお出かけかと思っていましたが、まだご在宅。

ちょっとお茶をご馳走になりながら「どうします?」と二人で相談し、結局適当に車で走りながら一緒にあちこちでスケッチでもしましょう、ということになりました。

 

取り敢えず本来の目的であった小海線沿いに北上してみます。と、野辺山周辺まで来るとかっこよく八ヶ岳が見えています。まずはここで第一弾。夢中になって描いていましたが、そろそろ…というところで雲が下りてきて一段落。そしてそこは「ヤツレン(酪農のJA)」の駐車場兼店舗です。当然のようにおいしいソフトクリームも食べたのは言うまでもありません。

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早春 北海道の旅 最終章

早朝の大沼からのぞんだ駒ケ岳です。朝日が差し込んできて裾野の樹林帯が、春の芽吹き前の枝先の色と朝日の色合いとが相まって桃色に変化していました。この息を呑むような美しい光景のなかに居ることが出来た、それだけで大沼公園に宿泊した甲斐がありました。しかも行き掛けに新聞配達の人に出会った以外は誰も居らず、貸し切り、独り占めです。沼面に鏡になってシンメトリーの駒ケ岳が見られたのも、この早朝のひとときだけでした。

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早春 北海道の旅 その4

 

本来なら中札内周辺で集中して描こうと考えていましたが、靄った山を前に潔く帯広を後にしました。

 

気象情報で天気図と雨雲の動きを調べると、帰路で向かう函館方面も悪くなさそうです。度重なる北海道訪問の際、必ずと言っていいほど繰り返し使う函館本線。その車窓には毎回、美しい駒ケ岳が見え隠れしていましたが、通過するばかりで実際に現場に降り立ったことは一度もありませんでした。そこで、北海道新幹線の始発駅に近い「大沼公園」に向かい、駒ケ岳が見えるかどうか、“勝負”を賭けてみることにしました。

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早春 北海道の旅 その2

北海道に入り、いよいよ本格的行動開始。帯広からレンタカーを借りて南下していきました。だんだんと求めていたような景観になりつつも、今ひとつ山が遠くて自分にとっては“その気”になりきれない雰囲気です。後に知ったことですが、この時期もっと雪がたっぷりで真っ白の景観は北十勝(帯広より北)に向かわないとダメだったようで、今回のあたふたと計画した訪問はミスったか……と肩を落としました。が、それでも窓外の雄大な景色はそれだけで魅力的。せっかく天候にも恵まれた滞在初日です。精力的に訪ねたかった「観光地」を巡りながら、描きたい構図に出会えるよう車を走らせました。

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早春 北海道の旅 その1

ここ一年少しの間に「大人の休日パス」利用で度々、北海道へ行っていました。今回はその北海道新幹線開業一周年によるパス発売にて、再び雪解けが始まっているであろう道東を目指して出かけてきました。

 

目的は開拓農民の山岳画家として有名な坂本直行の絵の世界を求めて、十勝方面・中札内(なかさつない)に向かいました。坂本直行の絵は、北海道帯広銘菓「六花亭」の包み紙のきれいな山野草の絵柄でご存知の方も多いと思います。

 

中札内にはその六花亭コレクションの直行や相原求一郎と云った山の絵の美術館がありますが、開館は残念ながらゴールデン・ウィークを待たないといけません。こちらは実際の山並みを求め画材を背負っての訪問、まずは第一日目、帯広まで向かいます。

 

北海道内に入るとあちらこちらに開業一周年のお祝いムードの飾り付けが目に入り、微笑ましい「作品」もありました。まずは写真にて道内に入った雰囲気をご紹介します。

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木の時計

 

先日、ロッジ山旅の「木曜山行」に参加した帰り中央高速を相模湖ICで下り、藤野の神奈川県立「芸術の家」に立ち寄りました。この周辺は冬から早春にかけての里山歩きフィールドとして馴染んでいる場所ですが、「芸術の家」には十数年前に甥を連れて来たことがあるだけで、近くを通ることはあっても利用は今回が二度目でした。

 

前回もここに来たのは、工作室での作業目的で「木の時計」作りをしました。キット一式を求めあとはありとあらゆる物が揃っている‘工作室’で自作の品に完成させるだけ。県の広報を見ていたら、4月半ばまで例の「木の時計」作りをやっているのを目に留め今回もまたやって来たのでした。

驚くことにこのキットは1500円ほどの安価なのに、前に作った時計は単3電池一本の入れ替えのみで正確な時刻を十年以上刻み続けているのです。それに‘味をしめ’?又作ってみたいと思ったのでした。

 

左の写真が今回作った(と言ってもデザインを考え色など塗り組み立てただけですが)時計です。(壁掛け式です)

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鉄道風景画の世界

すでに2月のことで今回の展示は終了していますが、毎年春と秋、東京駅近くの「八重洲ブックセンター」1Fエスカレーター脇のスペースにて鉄道風景画家 松本 忠さんの展示会が開かれます。最初はたまたま通りがかりだったのですが、以来何度か足を運んで見せてもらっています。

 

松本 忠さんは現地で取材した写真を元に精密、繊細、とても丁寧な作画をされています。鉄道好きな人はもちろん、昔地元で活躍した懐かしい鉄道風景などを目にすると、ほのぼのした気持ちになります。

 

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氷柱まつりと和紙

 

「二月は逃げる」そのままに過ぎていきそうです。風が強かった二月上旬、山登りではなく散策観光で秩父まで出かける機会がありました。

 

西武秩父線の芦ヶ久保駅に隣接している「道の駅果樹公園あしがくぼ」の駐車場が利用でき、氷柱見物には200円の環境整備協力金を払いますが、上の茶屋でおいしい甘酒ややぶきた茶で作った紅茶を振る舞ってくれます。寒さを利用し、山の斜面に水の放水パイプを配置して造られた氷柱の造形ですが、それなりに楽しめました。何より、こうした自然の寒さや地形を活かして地元の活性化につなげようとする、その頑張りが感じられ、甘酒コーナーのおばちゃん達や薪ストーブ用の薪割りを一生懸命している若者、火の番をしているおじさん等などの姿が印象的でした。ここまでの氷柱を作るのには事前の準備が相当大変だったと思います。この芦ヶ久保を含めた「秩父三大氷柱」が、真冬の観光客の集客に一役も二役もかっている様子で、小規模ながら何処かの何かのように「ハコモノ」に頼らない地元パワーが頼もしく感じられました。

 

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北の大地へ その5

根室での充実した一日を過ごした後は、釧路に向かいました。「大人の休日パス」を目一杯使う為に一気に帰浜せず、釧路湿原を訪ねて行くことにしたのです。

 

その為に始発の「花咲線」に乗るべく、まだ暗い根室駅に向かいました。すでに列車は入線していて車内はポカポカに暖まっています。こうして定刻どおりの運行をするために、厳寒の雪のなか、どれほどの人たちが深夜から作業に当たっているのか…。今回の旅でもそうしたことを考えずにはいられません。

 

根室5:50発の各停列車も、停まる駅ごとに次第に仕事の人や学生たちをどんどん乗せて、後半は立っている人もいるほど。道北・稚内周辺の宗谷本線の殆ど人の乗降のない各停とは、ちょっと様子が違っていました。

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加入道山を道志から登る

いよいよ今年最後の山となりました。毎月一度くらいのペースで山行を共にしているIさんとの忘年山行の行く先をどこにするか? 「交通渋滞」にかからない場所でいい所はないか?とあちこち考えて出てきたのが、久しぶりの丹沢です。表丹沢は大勢人が入っているだろうし、二十数年ぶり?で西丹沢の加入道山(かにゅうどうさん)を山梨側(北側のバリエーションルート)から入ろうと云うことになりました。

予想通りというか当然ですが、そんなところから歩くひとは居らず、稜線に出るまでは貸し切り。しかしその急登はかなりなもので、つま先あがりの3時間ほどの登りでアキレス腱とふくらはぎの筋肉が伸び切ってしまいました。稜線に出ると南側からの暖かい陽ざしでポカポカ。そしてさすが西丹沢を代表する山、行き交う登山者も結構いますが、みなさん、静かな山好みの人でしょう。

写真は辿った尾根の横にずっと控えている大室山(大群山)の姿ですが、こうした横からの至近距離での眺めは滅多にないと思います。山梨側からは遠くから見ても格好の良い山ですが、近くだといっそう堂々としていて迫力満点です。

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最北端への旅 その5

鉄道の話ばかりでしたが、やっと山が登場です。稚内に到着し宗谷岬に行った翌日、終日現地で過ごせるたった一日、この日に天気の照準を合わせて来ましたが、それが幸運にもピッタリとなりました。レンタカーを借りてノシャップ岬方面に向かいました。岬を西側に回り込んで、昨日鉄道の車窓から見たサロベツ原野の日本海際の道路を走れば、もしかして利尻富士が見えるかもしれない…と云う希望を抱いて遥々やってきたのですが、見事、写真のような美しい利尻岳の姿を目にすることができました。午前中はそれでも頭を雲の中に隠しなかなか全容が現れなかったのですが、昼休憩を挟んで「ノシャップ寒流水族館」から出てきてふと日本海側を見ると、な・なんと! きれいな三角錐が見通せるではありませんか!!

 

午前中に引き続き、車を停められる場所を必死に探し、夢中になって利尻岳のスケッチをしました。レンタカーのおかげで強風や極寒を避け描くことが出来ましたが、狭い車内での制作で翌日は無理な姿勢と自重を支え続けたおかげで、足腰がひどい筋肉痛になっていました。絵に夢中になると他のことを忘れてしまう為、後になって「しまった…」となります。

 

けれど、夢にまで見た美しい利尻富士を奇跡的に見ることができ、心の中で手を合わせて感謝しつつ描いていました。初めて訪ねた北の最果てで、地元の人でも山頂まで見ることが珍しい利尻岳を、しかも雪化粧の美しい姿を描くことができ、本当に幸運な一日でした。翌々日からは30mを越えるような暴風雪がひかえていたのです。

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皆さんと秋を楽しむ

ようやくこのところ、秋らしい爽やかな陽気と天候になっています。

一足前の週末、いつもの「森のはなし・山のはなし」のメンバー15人以上でゆったりとしたハイキングを楽しみました。

 

山歩きを中心にその場に集う皆さんと楽しい時間を過ごすのが最大の目的。甲斐大泉のロッジ山旅に泊まり、両日に皆でハイキングをします。

 

今回二日目に歩いたのが、長野の白樺湖近くにある女神湖そばから歩き始められる「中央分水嶺トレイル」の一部で、終着点がこの写真のひろい草原「長門牧場」でした。

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2017カレンダー受付はじめます!

 

 

お待たせいたしました。

カレンダーの受付をはじめます。

ご希望の方は「グッズ・コーナー」よりお申込お願い致します。

来年もこの小さなカレンダーが机上にて、山の雰囲気をちょっとでも感じて頂ける小物になってくれれば幸いです。

 

 

吉田町画廊♪ラストワルツ♪きまぐれ6人展

 

昨日より横浜関内・吉田町通りの「吉田町画廊」にて『吉田町ラストワルツ 気まぐれ6人展』が始まりました。

 

初日は小雨模様の少々蒸し暑い天候でしたが、多くのお客様がいらしてくださいました。ありがとうございます!

 

今回は画廊企画のような展示会ですが、この展示を以って吉田町画廊は閉廊となります。最後の展示に声をかけてもらったので、10点ほど飾ることにしました。古くからの画廊がなくなってしまうのは、とても残念です。

 

 

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CALENDAR 2017

来年のカレンダーが出来上がってきました。2001年から始まって17年目です。大きさも当初のままのフロッピーサイズのかわいいミニカレンダーです。ここ数年、表紙はモノクロの絵を使っていましたが、今回はちょっと色が入りました。北海道斜里岳の麓の「ペンション風景画」からの景色です。

カレンダーと一緒に写っている小物は鬼灯(ほおずき)です。「西山を守る会」などでずっと一緒に山を歩き共に活動しているWさんがこんなに美しいほおずきをプレゼントしてくれました。本物をこうして葉脈?だけにする、手間のかかる手作りです。

またこの2017年小さなカレンダーをどうぞよろしくお願い致します。

 

ご注文は10月に入ってからまたこの「山の絵」ホームページにてお知らせ致します

申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちくださいませ

友人の「山の絵の二人展」

 

これはお馴染み、八ヶ岳南麓にある「日野春アルプ美術館」です。

先日9月9日より大学油絵科で同じクラスだった北島洋一さんと、同じく学友の須藤 剛さんとの「山の絵の二人展」が始まっています。

 

それぞれ40点ほどの油絵と水彩画の山の絵が、館長の鈴木さんの素敵なレイアウトで飾り付けされています。

ようやく秋の気配も感じられる今日このごろ。季節の移ろいを感じながら、日野春アルプ美術館にて時間を過ごされてはいかがでしょうか。

  • 「山の絵の二人展」 日野春アルプ美術館
  • 10月9日(日)まで 10:00〜16:00
  • 火・水・木は原則休館ですが、電話を入れてみてください
  • 電話 0552-32-6325
  • 山梨県北杜市長坂町長坂下条1342-2
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南の島 その4

これは下山開始をして「平岩」という眺めのいい場所近くまで来た時に見えた宮之浦岳です。あまり良くなかった天候でしたが、山の神さまが、遠路やってきた山好きにしばし下さった風の狭間の見晴でした・・・。一日を振り返ります。

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香織さんの切り絵

友人の切り絵作家 篠田香織さんの展示会をご紹介します。

 今年の早春に私も飾らせてもらった横浜中区の「ギッフェリ・カフェ」にて今開催中です。

 

繊細で美しい、モノクロのキリリとした切り絵の世界です。モチーフは彼女の鎌倉の住まい、庭の草花や訪れる虫たち、家猫くんや身近な自然にまつわるものたちです。気の遠くなるような緻密な作品の数々です。

 

おいしいクロワッサンとコーヒーと共に、お近くの方は是非足を運んでいただけたらと思います。

会期は9月5日(月)まで。お店は平日(月〜金)の10:30〜15:30です。(土日はお休みです。)

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尾瀬訪問 その3ー尾瀬ヶ原から尾瀬沼へ

尾瀬ヶ原の入口「山の鼻」で迎えた朝、至仏山はすっぽりと雲のなかでしたが、原の木道に出てみると幸運なことに燧ヶ岳(ひうちがたけ)がきれいなシルエットで望めました。途中で見え隠れしていましたが、山頂が隠れる前に一枚スケッチもでき、行楽スタイルのハイカーと共に歩き出しました。今回は竜宮ではなくヨッピ橋経由で見晴に出るコースを取りました。なにもかも、本当に久しぶりの尾瀬ヶ原です。

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霧の「池のくるみ」そして・・・

思いがけずに涼しい長月後半で助かりましたが、 いよいよ梅雨明け。けれど、数日前に訪ねた八ヶ岳界隈では沢山の雲が沸き立ち、まだすっきりとした夏の青空とはいきませんでした。

 

そんな一日でしたが、「ロッジ山旅」の山行、前期の納会に掛けてでかけました。初日はオーナー長沢さんの案内で霧ヶ峰の「池のくるみ」に通ずる静かなコースを歩きました。ずっと霧に包まれていましたが、樹林の中をあるくコースゆえ問題なく、着いた「池のくるみ」ではシシウドを前景に幻想的な緑のウネリが拡がっていました。

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『一枚の繪』

この月刊誌の歴史は古く、私が学生の頃にも目にしていたような気がします。実際、今回の8月号で540号となっているので、多くの方が何度かは書店の雑誌コーナーで目にしている本かと思います。(毎月3万部も発行しているとのこと。)

 

その8月号特集は・・「山のパンセ」・・

エッセイとして「一世紀前の上高地」を現代詩人の正津勉(しょうづ・べん)氏が寄稿され、そして「登ってみないと描けない風景がある」として私がスケッチ画3点に添えた文章を書きました。正津氏とは白山書房の『山の本』にてかなり以前からご縁がありましたが、今回、このような絵画専門誌へのお声をかけていたき、掲載の運びとなりました。

 

ちなみに私は自分の絵を「風景画」とは考えていませんが、ここでは編集部のテーマとしてこうした題名が提供されたようです。

また「中村さんが選ぶ登って描きたい山ベスト3」として3つの山を揚げているのですが、これが ◎描かれている山そのもの ◎自分が登って実際にそこに居る山  がゴッチャになっていて、なんかちょっと変です。「至仏山」は至仏山そのものなのに、「北岳」となっているものは「(北岳から見た)甲斐駒」の絵が掲載・・・と云う具合に。本来は「北岳より」としたかったのですが、何故か校正で消されていました。山屋にとっては落ち着かない点でも、絵の雑誌としては特段、気になるほどのことではないのでしょう。

 

21日が発売日ですので、もし本屋さんでお目に留まりましたら「立ち見」でもお願いいたします。

 

再び、五葉山へ

五葉山は岩手県の三陸沿岸部の最高峰(1351m)の山です。周りにはさほど高い山がないので、独立峰のように見えます。海から13kmほどしか離れておらず、山頂からは美しい三陸のリアス式海岸が望めます。

 

2009年、山の仲間達と登り、山頂付近にある「しゃくなげ荘」(避難小屋)に泊まり山頂から靄にかすむ海岸線をスケッチしました。まさかその沿岸が2011年3月11日に津波に襲われるとは想像すらしていませんでした。あれから5年少し、東北の被災地を公共交通機関で辿る旅をしながら、この山に再びやってきました。

 

山頂からは、被災前と変わらぬ美しい三陸の海岸線が見渡せました。その美しさが逆になんとも言えない、悲しいような気持ちを揺り起こします。今回は地名も位置関係もおおよそ把握できる視点で海岸線を見下ろしスケッチをしました。遠く遠く水平線に浮かぶ小さな三角錐が仙台沖の金華山であることも知りました。大船渡の港を中心に、山頂から南に伸びる稜線の山まで横長三枚連続にスケッチし、終始北西から吹き付ける風で体温も低下、終了としました。

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ひっそりと裏磐梯を歩く

好天の週末、珍しく土日利用で出かけました。

8時過ぎに着いた八方台駐車場はすでに満車、その100mほど下の臨時駐車場はビックリしたことに警備員配置で次々とやって来る車を‘さばいて’います。一週間前に山開きした磐梯山は天気に恵まれ大変な賑わいのようです。

 

が、こちらは静かな山好み。八方台の登山口からは磐梯山とは真反対の猫魔ヶ岳(ねこまがたけ)に向かって歩き出しました。タケノコ採りの人と、数えるほどの地元登山者だけの、終始何とも静かな登山道。

狙い目は一言「百名山の隣の山」です!

(写真は猫魔ヶ岳山頂からの磐梯山)

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蔵王温泉からトレッキング

毎年この時期にベルギー在住の高校時代の友人がひと月ほど我が家に滞在するのですが、日本を発つ前に温泉にでも…と云うことで、今回は山形蔵王に赴きました。私にとっては蔵王は初めてのところ。まだあの有名な宮城蔵王の「お釜」を見たこともありませんが、今回は山形県側の温泉に投宿。

 

その宿裏手からすぐのところには「酢川温泉神社」という、元は蔵王山熊野岳をご神体としていた神社があります。‘酢’という文字は強酸性の泉質を意味しているのでしょう、実際お湯は舌に酸っぱかったです。但し200段以上の急な階段を登りつめた上にあり、下駄履きではちょっとコワイほどの急傾斜でした。

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竹内洋岳さんの出店

GW最後の週末6〜8日の三日間、東京古本屋街の神保町にて「マナスル登頂60周年イベント・キャンペーン」という催しがありました。山岳アウトドア・フェスティバルで、登山家や探検家の方たちの対談講演会、ネパールやインドの方たちの歌や踊り、カレーやタンドリーチキンの出店などなど、立正大学の学生さん達がイベントの手伝いをし、初日はあいにくの天候でしたが、週末には大変賑わいを見せていました。

その中のテントの出店で、世界の8000m級14座をすべて登頂した日本の登山家、竹内洋岳さんのグッズ販売のお手伝いをしました。

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笠取小屋を訪ねる

このGW連休は、横山厚夫さん康子さんご夫妻にご一緒させてもらい、奥秩父の笠取小屋に出かけました。日帰りでなく山小屋に一泊の山行にお声をかけて頂けるなんて云う機会はそうそうありません。もう二つ返事の大喜びで数日前より準備も始め、ワクワクで出かけました。しかも一番のお天気の日に恵まれ、それはそれは美しい山旅の二日間となりました。

 

初日は塩山から一之瀬高橋まで入り、のんびりと落合から鳥小屋経由で笠取小屋まで登りました。新緑に包まれたまさに初夏の明るさの‘下界’からだんだんと桜の春、そしてムシカリが咲き若葉の芽吹きがこれからという初春に季節を遡っていく、今の時期ならではの行程がまた魅力です。

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アカヤシオ咲く山

この時期、西上州などの山々ではアカヤシオが美しく咲き、山登りの楽しさを一気に盛り上げてくれます。今まで中々その花期ぴったりに訪問出来なかったのですが、今年は鳴神山に行くことが出来ました。

 

登り詰めた山頂付近では可憐なピンク色の花が迎えてくれました。満開には今一歩ということでしたが、翌日から天気が崩れるという予報でか、平日にもかかわらず大変な人出で、普段静かな山ばかり歩いているので、それにもビックリでした。地元の人たちに愛されている山なのです。(7、8人の地元パーティーが立入禁止ロープをはる作業など、アカヤシオを守る整備をしていました。)

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ある絵描きとの出会い

十年ほど前、雨飾山(あまかざりやま・長野・新潟県境)に行ったとき、小谷村(おたりむら)の雨飾キャンプ場にテント泊しました。広くて居心地のいいキャンプ場には立派な管理棟があり、登山の前後に訪ねた時に数点のスケッチ画が展示されているのを目にしました。それは山麓の山野草や周辺の自然を描いた小品でしたが、とても惹かれ、しかもこの絵の作者は自分と同じ学校の先輩ではないだろうか?と思いました。

 

管理棟の人に尋ねると、小谷村にアトリエを持つ東京在住の絵描きさんとのことで、そこに記されてあった住所を控えて、無事登山後、帰宅しました。

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作品と空間

本日、同じ市内でもわりと近くにお住まいのYさん宅に絵をお届けに伺いました。

Yさんとご家族はほぼ毎回、個展に足を運んでくださり、そして私の作品をコレクションしてくださっています。なのでお宅にお邪魔するのは何度目かになります。

 

今回は個展期間中に壊してしまったデジカメを買い換えたので、その試し撮りも兼ね、Yさんのお宅にて幾つかの写真を撮らせて頂きました。住宅地の只中にありながら、横浜市内とは思えない静けさと山小舎風のステキな空間が広がるお宅なのですが、様々な作家の作品が所狭しと飾られていて、空間の居心地の良さと共に「眼福」の場でもあります。かたわらでは美しい音楽も流れ、私はたまにお邪魔するYさん宅ではとても落ち着き居心地良く過ごさせて頂いています。そして久しぶりに「再会」できる自分の作品を目にするのも一つの楽しみで、新鮮な思いで見ることができて、なかなかいいものだと感じます。

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個展 おかげさまで♥

一週間の個展が終了いたしました。

ご高覧下さった皆様、応援して下さった方々、どうもありがとうございました。

おかげ様で大変よい個展を開くことができました。沢山のお客様にいらしていただきました。

 

怒涛の七日間でしたが、終わってみればまたたく間の一週間。今年もちょうど桜が見頃の時期に重なり、大岡川沿いの桜もお楽しみ頂けたのではないでしょうか。

 

出品作品は山の絵を中心に水彩が大小合わせて60数点、モノクロの挿絵原画が20点でした。

好きな山に行き絵を描く、そのこと自体が仕合せでありますが、またその積み重ねをこうして多くの方にご覧頂けることは、重ねて幸福なことと思います。今後共、どうぞよろしくお願い致します。

(下記に会場の様子をアップいたしました。クリックすると大きくご覧になれます。) 

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いよいよ・・・

いよいよ今度の週末に個展の搬入です。

♦会期は4月4日㈪から10日の日曜までです。

写真は部屋にまとめて置かれている作品の一部と小物もろもろ。大きな作品やその他は、現在、画廊隣りの「ハヤカワ画材」で額装中です。

 

慣れているとは云え、ここまで辿り着くまでは、床面が見えない…、机面が見えない…、そういう生活でした。多少、その状態からは片付きました。

 

後はこの大量の作品群と小物類を自車に積み込むのもちょっとした「職人芸?」、何故か私はそれを得意としています。さて、今度もうまく積めるかな??

 

かわいいブローチ

色とりどりのアクリル毛糸で編んだブローチです。

 

もともとは「西山を守る会」のバザーのためにアクリルたわしを作っていた会員のメンバーが「これはブローチにもなる」「たわしより小さいサイズで、ミツマタを模して編めばもっと可愛い」とアイデアを出して工夫したものです。

 

「山の絵」個展には毎回、これらのアクリルたわしやかわいいブローチが会場に並びます。いつぞやは、私が胸につけていた椿を模したこのブローチを目にした女性が、どうしてもそのブローチが素敵なので欲しいとおっしゃり、お譲りしたこともあります。

 

この手づくり品は販売用ではありませんが、気に入った方には一つ100円のカンパでお譲りするようにしています。今回の個展会場にも並ぶ予定です。(ちなみに宣伝をしている私は編み物を全くできません(;_;)

 

カンパしていただいたものは、この「つれづれ」にも度々登場している「西山を守る会」と「渋沢丘陵を考える会」の活動に寄付させて頂いています。

 

会場に足を運んで頂いた折には、こんな可愛いグッズにもちょっと目を向けてくださったら幸いです。

ギッフェリ・カフェの春

先週末、前半の展示を終えたギッフェリ・カフェ。それまで白い雪景色や残雪の青い山が中心でしたが、後半に向け春っぽい絵に入替えました。一気に店内の雰囲気が変わるのが不思議です。

これから最終日の18日㈮に向けての平日10:30〜15:00まで、美味しいパンを食べながらのランチやティータイムに、散歩がてらお近くの方はどうぞお越しください。(詳細は「お知らせ」にて)

春に向かい・・・

先日、東中野の「間・Kosumi」というギャラリーでの玩古堂(がんこどう)「陶印展」を見に行きました。私の作品に押印している篆刻は大半がこの玩古堂のものです。今では松本冬美さんが粘土をこね焼いた陶器製の美しい印に印影を彫って作製しています。私にとってはなくてはならない落款ですが、冬美さんの作品は落款と言う実用以前に、手元に持っているだけで幸せになるような美しさと心地よさで宝物のような手づくり小物です。

 

恒例の高崎市内の珈琲豆専門店「大和屋」での展示会(今年は三月下旬)を私は毎回楽しみにしています。

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南房総で雪の山!

まさかこんな寒くなるとは思ってもいませんでした。

赤城方面の雪山を考えていたのですが、何故か急に千葉に変更。というのもここ数年、この季節に‘房総のんびり山歩き’をしているので、春本番になる前に行こう!となりました。

 

今回は珍しく久里浜からフェリーで千葉の金谷へ出て富山(とみさん)に向かったのですが、なんと雨ならぬ雪。朝早いフェリーはゴルフバッグを担いだお客さんが沢山(こうした事も今日初めて知って驚き)でしたが、船中ですでにゴルフ場がクローズだからそのまま折り返して戻ると携帯で話しているおじさんグループがありました。ゴルフのグループには気の毒な雪も、こちらは千葉で雪山歩きなんて滅多にないチャンスとばかり内心ワクワクです。そして早朝出たおかげで、午前の早い時間に実際ウッスラと雪化粧した低山を楽しめました!

写真は南峰(富山は双耳峰の山です)にある古びた観音堂、屋根も白く周辺も粉砂糖をまぶした世界となっていました。

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ギッフェリ・カフェ

昨日、搬入と飾り付けを済ませた会場の様子です。

 

横浜市中区、関内駅や石川町駅からちょっと歩きますが10分少しのところにある「ギッフェリ・カフェ」というクロワッサンのお店にて、2月22日から3月18日まで平日、午前10時半から午後3時まで展示します。

ひと月程の会期なので、途中展示替えをして後半は春の雰囲気にする予定です。前半は新作を含めての雪の山が多く飾られています。

 

営業時間になると、この絵の手前の大きな机に焼きたてのクロワッサンを始めとする美味しいパンの数々が並びます。その日に作ったものは全部その日に売り切れるお店です。喫茶コーナーもありますので、テイクアウトだけでなくランチやお茶でゆっくりとお立ち寄り頂けます。(紅茶はポットティーです♡)

 

どうぞお時間ある方、ご来店いただければ幸いです。

北海道の旅Ⅳ

北海道の旅の最終章を再びこの「はまなす」で飾れる幸運に恵まれるとは思っていませんでした。事前に切符購入で「みどりの窓口」に行った折、ダメ元で帰路の札幌〜青森間の「はまなす」空席を聞いてみました。あっさり「ありますよ」。しかもB寝台が残っているとのこと! 天にも昇る思いでした。

 

それはさておき、斜里岳の麓「清里町駅」から乗車した四日目、日中の釧網本線「快速しれとこ」、これぞ北海道鉄道の旅!といった素晴らしいものでした。釧路湿原の中に敷かれたレールの上を走る車両は、外から見ても絵になるでしょう。車窓からは何処までも拡がる北海道特有の景観を楽しめ、うっとりとします。

そして釧路から札幌まではスピード感ある「スーパーおおぞら」にて、それでも4時間の移動。札幌に着くと気持ちは「はまなす」入線時刻に向かいそわそわです。もうこれで生涯において、ブルートレイン寝台車の乗り納めです。待つこと漸く、21:38にゴーーーっという迫力ある重低音のエンジン音を響かせながらDD51がやってきました!

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北海道の旅Ⅲ

斜里岳の麓、清里町での一日=移動日でなく滞在できる貴重な一日は、ペンションのオーナーのお勧めで「宇宙展望台」に向かいました。除雪してある所まで送ってもらい、そこからはレンタルのスノーシューにて展望台まで登っていきます。本来なら正面に大きく斜里岳が見えるはずですが生憎山は雲の中。やむなく雪原風景を描いていると雪が舞い始め、傘を差しながら尚も描いていると横から降りつける雪がドンドン積もり始めました。一瞬にしての天候急変。慌てて片付け下りれば展望台下に置いてあったスノーシューも雪に埋もれ始めています。

 

で、除雪してある道路にやっとこさ出たら、あれま!青空ものぞいています。雲や風の動きでコロコロ天気が変化…。

(写真中央に小さく見えるのが展望台のヤグラです)

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北海道の旅Ⅱ

暗くなる前に駅まで戻ろうと16時頃に「北のアルプ美術館」を失礼し雪道を歩き出しました。空は夕刻に向かい淡い桃色に染まりだし、振り返れば生クリームをもっこり盛ったような純白の海別岳が雑然とした町の向こうに、この世のものとは思えない美しさで在るのです。息を呑むような神々しさ… ほとんど車も来ない車道の真ん中に立ち止まっては、思わず小さな画帳に描きます。

 

もっと見える所があるはず!もうすぐ夕闇になってしまう!と心は急くばかり。何度も何度も振り返りつつ駅に向かい必死で小走りし、駅手前に線路をまたぐ高架橋を見つけました。駆け上るとやはりそこからが一番よく海別岳だけでなく斜里岳もよく見えます! 

手元が見えなくなるまでスケッチしていると、辺りはもう真っ暗。白い山もぼんやりとして、もう形がつかめなくなっています。やむなく駅に戻り「本当に美しかったなー」と感慨に耽りつつ、冷えきった身体を暖かい駅舎の待合室で温まりながら夕刻の鈍行列車を待ちました。今夜の宿は清里町、斜里岳の麓にあるペンションです。

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北海道の旅Ⅰ

過去にも登場したJR東日本の「大人の休日パス」ですが、冬期間(今回は1/21〜2/2)を利用して五日間の北海道の旅に行ってきました。日頃の雑用の山で中々一歩を踏み出せないでいるところ、山岳会の先輩方から『北の国には冬に行け、南の国には夏に行け』という欧州の諺がある…とご自分の体験も踏まえて背中を押して頂き出掛けてきました。

 

すべて鉄道利用で青森までは新幹線で移動しても、あとは在来線の乗り継ぎです。今回の目的の知床斜里にある「北のアルプ美術館」までは往路で二日間費やしてやっとたどり着きます。そして帰路にまた二日間必要で、中日一日を斜里岳の麓で過ごしました。

写真は函館〜札幌に向かう「スーパー北斗6号」の車窓から見た駒ケ岳です。北海道に入ると青い空になりました。)

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雪の誕生日

大学時代、同じ油絵科のクラスで四年間一緒に学んだ友人が昨年末に悪性リンパ腫で亡くなりました。

 

三十代の半ばにニューヨークに渡り、アルバイトをしながら帰国することもなくコツコツと作品を描き続け、ここ数年ではコレクターも在るほどの作家活動、“real painter”ー現地友人言ーだったようです。

 

学生時代から優秀だったけれど、温和で心優しい人柄から生まれる作品には静謐な空間が拡がり、作家として本当ならこれからもっと創作してほしかった…、ひどく残念です。

 

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石砂山・いしざれやま

年内最後の山は先日につづき神奈川県・藤野の奥、菅井集落からの石砂山に行きました。

 

この山は時季になるとギフチョウで有名?ですが、今は木々がすっかり葉を落とし、明るい冬枯れの登山道をカサカサ音をさせのんびりと歩くにはもってこいの山です。577mの山頂は双耳峰になっていて小山ながらはっきりとした2つのピークは遠目にも目立ち、山座同定には重宝です。

昔、春に登ったときに春蘭をスケッチしていると、傍らをギフチョウが何頭か戯れ飛んでいるのを見たことがあります。その頃はまだ石砂山もさほど「有名」でもなく長閑でした。

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富士と面する

前日の天気予報では晴れマークだったところが急に強い寒波襲来で雪マークに。朝、車を出発させたその車中でもまだ行く先定まらずで、同乗の山友さんと頭を絞っていました。で、高速を西か東(北)か…インターを入ったところで西へ舵を切り今日の目的地を御坂山塊と決定しました。

 このキワドイ選択が大当たり。登ったのは雪頭ヶ岳から鬼ヶ岩、そして鍵掛峠から西湖に下るという周回コースでしたが、朝一番の登りでは5℃を切る気温のなかでも少々汗ばむくらいのアルバイト、そして振り返れば正面に富士山が広く裾野を広げていました。眼下には西湖が輝いていましたが、この光景も数時間とはもちませんでした。

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不思議な出会い

南信・阿智村にある山に行ってきました。初日は落葉を踏みながら網掛山(1133m)へ。途中の網掛峠には手造りの展望台があり、そこには「雑記帳」が設置されていて「なんでもご自由にお書き下さい」。地元の人たちに大切にされているのが分かります。私はその大学ノート見開きに展望台からの眺望をボールペンにてスケッチ。そして歩きやすい昔ながらの旧道を登りつめると山頂を案内する不思議な標識が・・・。

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伊豆に行く

何故突然ビールのアップが登場するのか?

・・・それは雨だったからですーーー

昨年に引き続き日本山岳会の図書委員会での山行が先日あったのですが、初日は朝からの雨。本来なら天城峠南に控えている渋い私好みの山、登尾(のぼりお)に登る予定だったのですが修善寺に到着すると同時に、振替予定の地ビール工場「ブルワリー」へ直行。

開店と同時に入場し昼過ぎには皆さん、すでに「出来上がって」いらっしゃいました。

しかし、そこでは普段の委員会などでは語られない山談義に盛り上がり、とてもいい親睦の機会となりました。テーブルを囲んだ数人の話題にのぼったのが串田孫一らが主体となって300号まで編まれた山の雑誌『アルプ』。壮年の方たちが「若い頃はこんな雑誌をバカにしていたけどね…」と仰りながらも、その価値を深く語られるのに引きこまれ、辻まことに話題が集中した時には最高潮となりました。

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福島の青空

向こうに見える三角二つは会津磐梯山です。雲一つない青空、登るに連れて猪苗代湖の水面が大きくなり、磐梯山より西には安達太良山、吾妻連峰もくっきりと見えます。一年にも何度あるだろうか?という安定した高気圧に日本列島全体が覆われた数日のなかの一日、郡山まで足を伸ばしました。

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やさしい山道

「森山の会」二日目もこれ以上ないと云った好天に恵まれ、しかもその見通しのきく青空は終日つづきました。その日皆で歩いたのは私も数度目の北八ヶ岳「八方台」。当日はその名に恥じぬ大展望で、前景には八ヶ岳連峰の尾根が重層的に雄大に拡がりそして南アルプス、向こうにはくっきりと御嶽山や乗鞍岳まで見えたのには驚きました。御嶽は今は静かな姿となっていて、また二度目の雪の季節がもうじきとなります。

この八方台周辺の幾つかのコースの登山道は、どれも標高差も少なく且つその道自体の足当たりの良さは秀逸です。落葉松林の中ではその落ち葉がやさしいクッションとなり、またシラビソなどの針葉樹林のなかではしっとりとした苔の道となります。

足を悪くして今は療養に励んでいる知合いの方を、良くなったら是非この道にご案内したいと思いつつ歩いていました。

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静かな御岳道を歩く

毎年春と秋に八ヶ岳南麓の「森のはなし・山のはなし」と云う会が開催され、山の先輩方との愉しいひとときを「ロッジ山旅」泊で過ごします。

山の先達は山旅オーナーの長沢さん。のんびり歩けて人が居ない静かな山、そした絶品を毎回用意してもらえるのですが、今回の初日は茅ヶ岳山麓の御岳道。落葉松はちょうど最後の黄葉を輝かせ、その向こうには青霞む南アルプスの甲斐駒などが見通せました。

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高原の秋


秋のつくタイトル第三弾は昨年に引き続き霧ヶ峰高原の秋です。

昨年よりちょうどひと月遅れで訪ねているので、いっそう秋の深まった高原が拡がっていました。夏に花を咲かせていた植物はすでにみな種をつけた姿となり、そのモノトーンの色合いに赤味をさした秋色が美しい自然のアクセントとなって映えています。空の青さが湿原の池塘に映り、その色が枯れ草色の湿原の草原とこれ以上の組み合わせがない配色で呼応しあっていました。

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2016年ミニ・カレンダー

10月に入りました。一年の早さを感じますが、来年のカレンダーが出来上がってきました。数日前、本屋さんに行ったらたくさんの壁掛けカレンダーがすでに展示されていましたが、巷では「おせち料理」の予約注文も始まったとか…。なんだかそうした商戦に乗せられて、ますます慌ただしさに拍車がかかっているようです。

が、北の山からはすでに雪の便りも聞かれました。季節はきっちりと移り変わっています。恒例のミニカレンダー、「グッズ」コーナーをご参照下さい!

12ヶ月の絵がご覧いただけます。またご注文方法も記載されていますので、どうぞよろしくお願い致します!

未丈ヶ岳-みじょうがたけ

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雨のお盆休み

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夏山シーズン

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岩菅山-イワスゴヤマ-

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種差海岸 東北の旅三

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N’works 東北の旅 一

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展望の山

                           名峰 金峰山と瑞牆山
                           名峰 金峰山と瑞牆山
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緑のなかを歩く

群馬県にある「赤城自然園」、あるブログで知りました。しかも今ならまだ咲いているオオヤマレンゲを見ることができると言うのです。薄曇りの空から時折木漏れ日が差す、心地良い日和に出掛けてみました。

 

初めての園内、端材チップが敷き詰められた足にやさしい遊歩道が、自然を活かした形で整備されています。飲食の施設はありませんが(自動販売機はあり)お弁当持参で一日ゆっくり過ごすには最適です。但し直通のバスがなく、マイカー以外では渋川駅からタクシー利用になるのが少々不便です。

 

お目当てのオオヤマレンゲはまだ見頃で、蕾も幾つか残っていました。花に顔を近づけれると何とも芳しい香りが・・・。山ではまずお目にかかることのできない花を、こんな所でじっくりと観察できるとは! かなりの時間を費やし、この美しい花のスケッチをしたのは言うまでもありません。

(写真を幾つかアップします。クリックすると大きい画像で見ることができます。)

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游印肆 玩古堂と工房草野

始めのタイトルの読みは「ゆういんし がんこどう」です。

玩古堂は3月13日のこの「つれづれ」に取り上げた画家・篆刻作家松本全廣さんのあとを継ぎ、今は妻の冬美さんが制作をしているお誂え印の‘商標’です。

 

毎年恒例の珈琲豆店「大和屋・高崎店での展示会に行って来ました。

「工房草野」は草野之夫・由美子夫妻が金銀の金工アクセサリーをつくっています。一つ一つ丁寧に創っている指輪やネックレス、ブレスレットなどは普段装身具に関心のない私のような者も惹かれる魅力ある作品です。また笛にもなる精巧で且つ可愛い動物のペンダントも人気で、アクセサリーでありながらいざというときには身を守るアイテムにもなります。

松本冬美さんは平面から立体まであらゆる作品を創りだす作家ですが、玩古堂として各種のオリジナルデザインのハンコ(陶判)や住所印を請けています。「山の絵」の落款を始め住所印など、私にとっては無くてはならない印です。

 

今回は会場の様子を写真にてご紹介します。

工房草野のアクセサリー、また玩古堂の印や住所印にご興味のある方はどうぞ「山の絵・お問合せ」にてご連絡ください。 

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「二人展」最終日

二週間 長いと思っていた会期も本日、最終日です。

会期始めに咲き始めたコブシの白い花も散り、今では若々しい緑の若葉を風に揺らしています。また満開の桜も散っていき、大岡川の川面を薄淡く敷き詰めているでしょう。

今日は二十四節気の「清明」だそうですが、天気は生憎の雨空で寒の戻り、ちょっと冷えています。春の陽気の移ろいやすさを感じての二週間でしたが、元気に過ごせて感謝です。では、会場へ行って来ます!

「二人展」折り返し後半です

     大岡川の桜と花見船・花びらが散ると川面が淡い色で敷き詰められます
     大岡川の桜と花見船・花びらが散ると川面が淡い色で敷き詰められます
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「二人展」いよいよ開催

本日、初日。「二人展」が始まりました。昨夕に搬入し、夜8時頃までかかって飾り付けをしました。


二人での展示は、さまざまな作品があるので個展とはまた違った難しさがあります。

が、予想通り今回の作品展では寧ろその様々な作品群がうまく響きあい、お互いをつぶすことなく調和しているのを感じます。飾り終え会場を眺めてホッとしましたが、初日の今日 改めてそうした思いを強くしました。

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ZENKO NO TE

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雪のカボッチョ

霧ヶ峰の変わった山名のカボッチョ。昨年もロッジ山旅さんの案内でスノーシューを楽しみましたが、今年はそれ以上の雪とのことで、スケッチ取材の中日に連れて行ってもらいました。たしかにソフトクリームのような白さに一面覆われ、スノーシューも雪に潜るほど。同行したロッジの「山岳犬ココ」は♪‘犬は喜び庭駆け回り’ならぬラッセルしまくり回り、でありました。

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カレンダーの誤植・お詫び

このトップにもすでに記しましたが、2015年カレンダーに誤植がありました。購入した方からのご指摘が1/18にあり、初めて分かりました。3月・6月分です。誠に申し訳ありません。

 

週明けすぐに印刷元に連絡し対応策をこうじました。現在、その箇所のふた月分の刷り直しをしています。1/23に仕上がるとのこと、印刷会社より「差し替え」をお送りするような手筈をとりました。

 

「山の絵」より直接お買い求め下さった方々には刷り上がり次第、発送するようにしてありますが、個展会場や委託販売先でお買い求め下さった方にはそれが叶いません。お手数ですが、お申し出頂いた方には早々に訂正版の3月・6月をお送り致しますので、下記印刷会社に直接か、或いはこのHPの「お問合せ」を通じてお知らせいただければと思います。

 

横浜プリント:☎ 045-712-2211 fax 045-713-3130

                     mail:yp@y-print.co.jp

 

ご購入下さった方々にはご迷惑をおかけして、誠に申し訳なく思います。

 

日野春アルプ美術館・冬の常設


この秋、企画展で一ヶ月間お世話になった「日野春アルプ美術館」

来年三月までは冬季休館に入っていますが、美術館に連絡を入れ(館長在宅であれば)開けてもらえるのです。

キリリと冷え込む時期ですが、南ア・甲斐駒・八ヶ岳・茅ヶ岳・金峰山などが神々しく美しく見えるのも、またこの時期です。


常設コーナーには美術館所蔵や貸出中の私の作品コーナーも作っていただいています。絵葉書や画文集も扱っています。

その他、畦地梅太郎や先日亡くなった大谷一良の版画作品、また館所蔵の様々な作家の山の作品、階下には坂本直行常設と内容も充実しています。企画展とは一味違った楽しみが凝縮している筈です。


どうぞ、ドライブ・観光などで甲斐路におでかけの際には、ご連絡の上お立ち寄りいただけたらと思います。

日野春アルプ美術館:☎0551-32-6325

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絵手紙を描く

この間、東京御茶ノ水界隈に事務所のある、国際的人権保護団体「アムネスティ・インターナショナル東京支部」のイベントに‘講師’として参加してきました。「カフェ&バー」というイベントの中で、活動の中心となっているはがき(手紙)書きに自分の絵を添えてみましょう!という企画で、当日は10人ほどの参加者の方たちが思い思いに白い無地の葉書に絵を描きました。

アムネスティ・インターナショナル 

http://www.amnesty.or.jp

 「アムネスティ」というのは日本語で「恩赦」という意味です。

 

この団体は人種・性別・宗教・思想などで理不尽に政府や権力者から抑圧されたり、時には拷問・失踪などの目にあっている人々を調査で得た情報により、時の政府や弾圧している立場の権力者等に対し、その人達の「救出」やそれについての公正な調査や裁判を求め「手紙を書く」=アピールするのが活動の根幹となっています。

 

私はかなり昔(25年以上?)からこのアムネスティの会員で、ただ会報に差し込まれているアピール葉書に署名して切手を貼って投函するだけのことくらいしかしてきませんでした。が今回、絵の講師役として少しでも活動のお役に立てて、よかったと感じています。

 

一人ひとりの力は「葉書書き」と云う小さなものですが、実際、世界中から投函される手紙によって、非道理な状況から救われた人々も数多くいます。自宅でもできる、誰にでもできる、小さな国際的な活動です。

御茶ノ水「穂高」

喫茶「穂高」の店内に飾ってある『剱岳』
喫茶「穂高」の店内に飾ってある『剱岳』

東京・市ヶ谷に用があったので、その前に御茶ノ水の老舗喫茶店「穂高」に立ち寄りました。聖橋すぐにある昔ながらの、今では珍しくなってしまった喫茶店ですが、往時は新田次郎などが立ち寄っていたという所です。ここに私の作品が数点所蔵されていて、今の時期は『剱岳』が飾られていました。ちょうどお客さんの途切れた時に一枚写真を撮らせてもらいました。

人の往来の多いこうしたところに飾ってもらえる絵は、また幸福だと感謝しています。

個展終了

 ひと月間にわたる個展が昨日、終了しました。期間中、遠路にかかわらずお越し下さった皆様、心より御礼申し上げます。おかげさまで盛況にて終了致しました。

 開会時はまだ残暑で汗ばんでいましたが、すでに周囲の山々もすっかり秋の色合いです。十月には毎週末に18号・19号と続けて大型台風がやってきましたが、直撃は何とか避けられ、お客さまにも大きな影響がなくホッとしています。

 たくさんの励ましをいただき、またこれからも大好きな山を見つめつつ描いていきたいと思っています。今後も「山の絵」を時折思い起こして頂けたら幸いです。

 

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個展開催

 いよいよ昨日より日野春アルプ美術館での個展が始まりました。天候にも恵まれ、ありがたいことに初日より今日も遠路多くの方がおみえくださっています。

 車に満載した絵も、館長の鈴木さんによって見事にほぼすべて飾っていただけました。青い空に鳳凰三山や茅ヶ岳、外に出れば甲斐駒も見渡すことのできるアルプ美術館です。

 週末(金・土・日・23日以外の祝日)には会場に詰めております。これからのひと月間、どうぞよろしくお願い致します。

 

搬入

満載された絵
満載された絵

先日、日野春アルプ美術館に搬入に行きました。

大小100点以上の絵を車に積み込む作業。次々とあふれるように出てくる「絵の山」を見て、果たして全部入りきるのか?と思っていましたが、入るんです、不思議なことに、うまく隙間なくピッタリと! 

前夜はものすごい雨でしたが、搬入当日の北杜市は朝から青空が…、そして入道雲が夏の名残のように空に拡がっていました。

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