再び、五葉山へ

五葉山は岩手県の三陸沿岸部の最高峰(1351m)の山です。周りにはさほど高い山がないので、独立峰のように見えます。海から13kmほどしか離れておらず、山頂からは美しい三陸のリアス式海岸が望めます。

 

2009年、山の仲間達と登り、山頂付近にある「しゃくなげ荘」(避難小屋)に泊まり山頂から靄にかすむ海岸線をスケッチしました。まさかその沿岸が2011年3月11日に津波に襲われるとは想像すらしていませんでした。あれから5年少し、東北の被災地を公共交通機関で辿る旅をしながら、この山に再びやってきました。

 

山頂からは、被災前と変わらぬ美しい三陸の海岸線が見渡せました。その美しさが逆になんとも言えない、悲しいような気持ちを揺り起こします。今回は地名も位置関係もおおよそ把握できる視点で海岸線を見下ろしスケッチをしました。遠く遠く水平線に浮かぶ小さな三角錐が仙台沖の金華山であることも知りました。大船渡の港を中心に、山頂から南に伸びる稜線の山まで横長三枚連続にスケッチし、終始北西から吹き付ける風で体温も低下、終了としました。

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南アルプス登山口・芦安の旅

今年の梅雨は、関東甲信では雨不足が心配されるような晴れ間が多い天気となっているようです。そのおかげで、先週思いがけず夜叉神峠まで登ると目の前にいっぱいパノラマで白峰三山を見ることができました。前日の雨と風のおかげでスッキリとした大気のなか、今までここから見たうちで一番近く大きく見えたような気がしました。

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箱根・芦ノ湖西岸を歩く

ちょっと波の静かな海のように見えますが、箱根の芦ノ湖です。標高は約730m、外輪山に囲まれた大きな(周囲19Km、広さ6.9K㎡)カルデラ湖です。先日、梅雨の晴れ間、日本山岳会の同好会の例会で8人の先輩方とその西岸を歩いてきました。以前とは西岸湖畔のコース取りが変わっているそうで、今は湖面をかなり下に見て歩く部分が長く造られています。とは言え、真田浜など数カ所では湖際まで出ることもでき、ちょうどそこがお弁当タイムにもってこいの場所となります。下界では梅雨時の晴れ間特有の蒸し暑い一日だったでしょうが、芦ノ湖畔では樹林から湖面を吹き抜ける風も心地よく、距離は長いものの厳しいアップダウンもない道を気分よく完歩しました。(写真は真田浜より駒ケ岳と神山)

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虫倉山・むしくらやま

梅雨入り直前、週末に甲斐大泉の「ロッジ山旅」にて山の集まりがありました。

一日目は八ヶ岳東側山麓の美し森から羽衣池経由で展望台へ登り、賽の河原にて昼食。そこから見える迫るような赤岳の姿はなかなかのものでした。翌日は朝までの雨もどうにか上がり「瑞牆(みずがき)の森」の散策へ。歩いている内に空もだんだんと明るくなってきました。

 

連泊したおかげで、私は翌日「ロッジ山旅」オーナーの長沢さんに虫倉山に連れて行ってもらいました。実はこの三日目が一番の好天で、霞みながらも長野県側からの八ヶ岳、霧ヶ峰方面、そして近くには蓼科山と周囲の山々が見渡せました。全般、踏み跡程度しかない山ですが、山頂に連なるミズナラやカラマツの緑が夏手前の爽やかな緑を風に揺らし、緑風心地よく歩くことができました。ススキ原が拡がる三角点のある山頂のこちら側は遠目にはビロードを敷き詰めたような美しさで、ちょうどレンゲツツジ(一部ヤマツツジ)がオレンジの点描アクセントとなっていました。

実は、この山を選んだ最大の理由は(長沢さんが行きたいと考えていたのも事実ですが)往復で通る道沿いにあるおいしいアイスクリーム屋がお目当てでした。帰路は「もし定休日だったらどうしよう…」と一抹の不安があったものの、開店していてホッと安心、そのアイスクリーム(ダブル)をしっかりと食べおいしさ大満足で帰ったのでした。・・・あれ?山より団子?

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ひっそりと裏磐梯を歩く

好天の週末、珍しく土日利用で出かけました。

8時過ぎに着いた八方台駐車場はすでに満車、その100mほど下の臨時駐車場はビックリしたことに警備員配置で次々とやって来る車を‘さばいて’います。一週間前に山開きした磐梯山は天気に恵まれ大変な賑わいのようです。

 

が、こちらは静かな山好み。八方台の登山口からは磐梯山とは真反対の猫魔ヶ岳(ねこまがたけ)に向かって歩き出しました。タケノコ採りの人と、数えるほどの地元登山者だけの、終始何とも静かな登山道。

狙い目は一言「百名山の隣の山」です!

(写真は猫魔ヶ岳山頂からの磐梯山)

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