霧の「池のくるみ」そして・・・

思いがけずに涼しい長月後半で助かりましたが、 いよいよ梅雨明け。けれど、数日前に訪ねた八ヶ岳界隈では沢山の雲が沸き立ち、まだすっきりとした夏の青空とはいきませんでした。

 

そんな一日でしたが、「ロッジ山旅」の山行、前期の納会に掛けてでかけました。初日はオーナー長沢さんの案内で霧ヶ峰の「池のくるみ」に通ずる静かなコースを歩きました。ずっと霧に包まれていましたが、樹林の中をあるくコースゆえ問題なく、着いた「池のくるみ」ではシシウドを前景に幻想的な緑のウネリが拡がっていました。

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『一枚の繪』

この月刊誌の歴史は古く、私が学生の頃にも目にしていたような気がします。実際、今回の8月号で540号となっているので、多くの方が何度かは書店の雑誌コーナーで目にしている本かと思います。(毎月3万部も発行しているとのこと。)

 

その8月号特集は・・「山のパンセ」・・

エッセイとして「一世紀前の上高地」を現代詩人の正津勉(しょうづ・べん)氏が寄稿され、そして「登ってみないと描けない風景がある」として私がスケッチ画3点に添えた文章を書きました。正津氏とは白山書房の『山の本』にてかなり以前からご縁がありましたが、今回、このような絵画専門誌へのお声をかけていたき、掲載の運びとなりました。

 

ちなみに私は自分の絵を「風景画」とは考えていませんが、ここでは編集部のテーマとしてこうした題名が提供されたようです。

また「中村さんが選ぶ登って描きたい山ベスト3」として3つの山を揚げているのですが、これが ◎描かれている山そのもの ◎自分が登って実際にそこに居る山  がゴッチャになっていて、なんかちょっと変です。「至仏山」は至仏山そのものなのに、「北岳」となっているものは「(北岳から見た)甲斐駒」の絵が掲載・・・と云う具合に。本来は「北岳より」としたかったのですが、何故か校正で消されていました。山屋にとっては落ち着かない点でも、絵の雑誌としては特段、気になるほどのことではないのでしょう。

 

21日が発売日ですので、もし本屋さんでお目に留まりましたら「立ち見」でもお願いいたします。

 

焼石岳

岩手県の焼石岳(中沼に映る)です。遠路出かけるので事前に天気図と予報を首っ引きで見て、幸いにもドンピシャの日に歩けました。「花の百名山」の中でも名だたる焼石ですが、雪が異常に少なかった今年の雪解けは早く、今はちょうど花の端境期のようでした。が、それでも次々と登場する山の花々に元気づけられながら、長い登路を楽しみながら歩けました。

 

途中では「自然保護監視員」の腕章をザックにつけた男性に会いましたが、こうしたボランティアの働きや活動によって登山道の安全や山の花や自然が守られていることに、頭がさがる思いでした。地方の山を歩くと、大抵こうした地元の山をこよなく愛する人々に出会います。

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高原の花

梅雨ですが、そのスキをついて高原の花散歩に出掛けてきました。長野の池ノ平へ、一度歩いてみたかった地蔵峠からの周回コースを歩きました。ピンポイントの池ノ平は最盛期の交通規制前なので、一般の車両も乗り入れられます。なので大勢の人が散策しにやってきますが、地蔵峠から歩く人は殆どいません。が、実は三方ヶ峰に至るそのコースはなかなか魅力的で針葉樹の森と明るく開ける笹原とが程よく繰り返され、池ノ平へ入るには穴場的な山道を楽しめるのです。

空は曇りがちでしたが、不思議と遠くの山々はクリアーに見え、北アルプス、中央アルプス、八ヶ岳、遠く富士山もくっきりと眺望できました。そして幾度となく山歩きをしていても、滅多に見ることができないような、下界がウッスラと靄がかった幻想的な風景となっており、自然の不思議さ、美しさに浸りました。(一番遠くの山稜、右端の尖っているのが北アルプスの槍ヶ岳です。その左側・中央の凸凹は穂高連峰です。)(下記に少々ピントが甘い写真ですが、出会った花をアップします。クリックすると大きく見ることができます。)

 

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三陸沿岸を乗り物で〜その2

さてBRT(バス高速輸送システム)の終着駅「盛駅」からは三陸鉄道南リアス線に乗り換えます。

盛駅前は向かって右手がJRの駅舎、そして左側に三陸鉄道の駅舎が並んでいますが、JRは鉄道ではなくBRTのバスなので今ひとつ‘活気’に欠けます。

 

その代わり?三陸鉄道の方は写真のように広くない駅待合室ですが、所狭しと「三鉄グッズ」が並べられ、目移りしてしまうほど。しかも駅職員の女性がとても細やかに温かく接客してくれて、何となくお土産の一つでも買いたい気分になります。売店脇のテーブルと椅子では、地元のおじさん達がお茶をしながら世間話をしていました。とてもいい雰囲気の駅でした。

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三陸沿岸を乗り物で〜その1

五葉山再訪の続きというか、こちらは山ではなく「平地」の旅の話を少々綴りたいと思います。

 

今回の「大人の休日パス」では郡山から東北新幹線で一ノ関に北上し、そこからは在来線の旅となりました。昨秋、青森県・種差海岸を訪ねながら八戸からJR八戸線で南下し、念願の三陸鉄道(北リアス線)に乗車できたので、今回は南から北上です。

 

東日本大震災後何度か訪ねている東北も、自家用車か観光用のバス利用でしたので、今回は是非、地元の在来線とBRT(バス高速輸送システム)に乗車したかったのです。

 

写真は、新幹線の一ノ関駅からJR大船渡線(ドラゴンレール大船渡線)に乗り換え到着した気仙沼駅の様子です。本来ならここから「ドラゴンレール」の呼び名の如き、物凄いうねりを描いた路線が陸前高田経由で大船渡へと向かっていたのですが、津波被害で破損した線路上を道路にしてBRTと呼ぶバスが走るシステムになっているのです。バスなので勿論、路線ルートからはずれ町中もくまなく走り回ります。

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