来年のカレンダーが出来上がってきました。2001年から始まって17年目です。大きさも当初のままのフロッピーサイズのかわいいミニカレンダーです。ここ数年、表紙はモノクロの絵を使っていましたが、今回はちょっと色が入りました。北海道斜里岳の麓の「ペンション風景画」からの景色です。
カレンダーと一緒に写っている小物は鬼灯(ほおずき)です。「西山を守る会」などでずっと一緒に山を歩き共に活動しているWさんがこんなに美しいほおずきをプレゼントしてくれました。本物をこうして葉脈?だけにする、手間のかかる手作りです。
またこの2017年小さなカレンダーをどうぞよろしくお願い致します。
◆ご注文は10月に入ってからまたこの「山の絵」ホームページにてお知らせ致します◆
◆申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちくださいませ◆
先日、雨模様でしたが久しぶりに「西山を守る会」の月例山行に参加しました。春から秋にかけて、丹沢前衛の厚木・荻野地区の西山はもともと山麓にはヒルが多いのですが、ムシムシとした天候続きで当日は雨のショボショボ降る「好条件」、久しぶりにウジャウジャのヒルの大歓迎を受けました。
登山口付近より小雨が降り出した当日、6人居た参加者の内、2名が合羽のズボンとポンチョを着ました。他は合羽上下や上だけ、あと傘のみの私とさまざま。で、結果としてこのポンチョが雨の西山には「不適」とわかりました。
当日は半袖シャツで歩いていた私が二の腕内側に吸血されたのを始め、何人かが被害を受けましたが、吸血に至らずとも多数のヒルを「付けて」しまったのが、このポンチョ。帰宅後の洗濯で風呂場での乾燥中に1匹ポロリ、その後念入りに縫い目まで見て洗剤で洗っても再び2匹が洗剤液にフワリ・・・。おそらくポンチョが、草などに居る小さなヒルを舞い上げ付着させてしまったのでは?と推測しています。
これはお馴染み、八ヶ岳南麓にある「日野春アルプ美術館」です。
先日9月9日より大学油絵科で同じクラスだった北島洋一さんと、同じく学友の須藤 剛さんとの「山の絵の二人展」が始まっています。
それぞれ40点ほどの油絵と水彩画の山の絵が、館長の鈴木さんの素敵なレイアウトで飾り付けされています。
ようやく秋の気配も感じられる今日このごろ。季節の移ろいを感じながら、日野春アルプ美術館にて時間を過ごされてはいかがでしょうか。
この美しい写真、これは高塚小屋で迎えたようやくの晴れた風のない夜空です。もちろん、こんな撮影の機材も腕もない私・・・。同じ晩に宿泊し、翌日もたまたま追いつ抜かれつで下山した三人組のパーティーのお一人の画像を見せてもらいお願いして後日、送ってもらったものです。すてきですね〜! 肉眼ではこれほどまでクリアーに見えないですが、でも、天の川が白く輝いているのはこの目でもちゃんと見える美しい夜空でした。
これは下山開始をして「平岩」という眺めのいい場所近くまで来た時に見えた宮之浦岳です。あまり良くなかった天候でしたが、山の神さまが、遠路やってきた山好きにしばし下さった風の狭間の見晴でした・・・。一日を振り返ります。
さて花之江河(はなのえごう)という高層湿原から分れ、初日は「石塚小屋」(避難小屋)に向かいます。
写真がその分岐を表す地点ですが、“本道”である宮之浦岳に続く登山道は木道などの整備がありますが、石塚小屋に向かう「花之江河登山道」はそれに比べると未整備状態。かつて県道592号線が「ヤクスギランド」までしか通じていなかった時代にはこちらがメインルートだったそうですが、車道が標高の高い淀川登山口まで伸びると利用者も激減、しかも沢沿いの山道は大雨の度に荒廃激しく、今では淀川登山道に“本道”を譲り渡した状態です。
屋久島と言えば「縄文杉」です。その樹齢は数千年(4000年以上?)だそうで、縄文杉に出会う為に屋久島を訪れる人も多いようです。屋久島では樹齢1000年以上のものだけが「屋久杉」と呼ばれ、それ以下の杉は小杉なんだそうです。気の遠くなるようなスケール! 私たち人間はコワッパみたいなもんです。
初日の朝「淀川(よどごう)登山口」にタクシーで向かう途中にあった「紀元杉」、運転手さんの紹介で一時降りて見学しました。この紀元杉は木の直ぐ側を巡れるように巡回路が作られていて、手が届きそうなところにそびえ立っています。「縄文杉」の前知識しかなかったので、朝一番にこの巨大な屋久杉と至近距離で出会い、もう一発で「ノックアウト」状態。物凄い迫力、もうこれは木ではない…木以上のなにものかです。もちろん人間なんぞかないません。山を歩き始める前に、すでにこの出会い・・・これから入山する先が一体どういうことになるのか…人の持つ時間軸を遥かに越えた時の流れを内包するこの山、島、木々たちに、期待というより畏敬の気持ちが自分の裡に湧いているのを感じました。