恒例になった厳冬期の「大人の休日パス」利用での北海道訪問。今回は道央、帯広・十勝地方の北、山で言うと東大雪方面に向かいました。順を追って旅のことを記していきます。
折しも関東地方に南岸低気圧が通り首都圏にもかなりの積雪、都市機能にダメージを受け、その後も記録的な寒気団が居座り積もった雪も融けないという有様。日本海側は猛烈な吹雪に連日見舞われている時期です。
が、北海道は広く、道央の十勝地方には天気予報でも晴れマークが続いていました。丸一日かけて帯広まで無事辿り着き、翌朝からはレンタカーにて目的の東大雪、まずは糠平湖(ぬかびらこ)に向かいます。十勝平野は写真の通り雪も眩しいほどですが、油断大敵。実は向かっていく先は遠くに見える山のその又向こう、つまり吹雪いていて見えない中が目的地だったのです。
雪の山に行こうかとあちこち考えていましたが、風が強うそうだし同行のIさんも風邪気味だし、では何となく穴場であった静岡と山梨県境、富士川方面に出かけてみることにしました。この辺りの山々は陽気がよくなるとヒルが出るので、寒い季節なら安心です。
この山域はず~ッと植林帯の急登続きで一言「愉快な山歩きではない」という感想です。それでも何かしら面白いことに出くわす訳で、毎回「これだから行ってみなければ分からない」ということになります。
(写真は“ここだけ趣きのあった”樽峠)
この日はY 夫妻の山歩きに声をかけて頂き出かけました。今日のコースはご一緒するHさんが計画。生藤山(しょうとうさん)南部の、行政区では神奈川県藤野町の最北端部に当たるところを歩きました。
国土地理院の地形図にも破線があったりなかったりのところですが、里に村を抱えている低山ではたいてい地元の人たちの生活道や仕事道があります。
歩き出しは中央本線・上野原駅からタクシーで「上岩下」と云うバス停まで入り、そこから浄禅寺の脇を通り蚕影山(こかげやま)に向かいます。地図には記載のない山ですが、昔はどの村も養蚕が盛んだったことで、こうした蚕影神社を祀る所はわりとあちらこちらにあります。実際、この境川の集落を見下ろす小山はとても手入れがされていて、上手に切られたジグザグの急登にはサクラの木が植えられ、さぞかし春の頃には美しい桜山になるのだろうと思われました。そして山頂には立派な社があり、日当たりのよい所で一休憩。そこからは少々おぼつかない道を拾いながらもう一つ先の稲荷山(557m)に向かいました。
今年最初の「西山を守る会」の月例山行に参加しました。
久し振りに会の皆さんと楽しく歩け、下山後の「沓掛館山」での打ち上げでは事務局の奥さまが作って用意してくださったお汁粉をおいしくご馳走になりました。
昨年12月にずっと行けなかった西山の荻野高取山にとりあえず年内登っておこうと個人的に行きましたが、やはり会山行で歩く楽しさは格別でした。それは単なるグループ山行ではなく、皆さんがそれぞれこの西山の魅力や良さに引かれ、且つ“大人の遊び場”として仲間同士の交流を大切にしているからだと感じます。私が長くこの会に関わっているのも、事務局の牽引力もさることながら、こうした会員の方たちとの関わり合いが「楽しいから」の一言に尽きます。
(写真は発句石からの眺望:厚木の住宅地と市街地、遠くには横浜のみなとみらい地区)
ここのところ毎年のようにお正月や真冬の時期には千葉の山に行っています。今回も昔の山の仲間が声をかけてくれ、それに私の中高時代の友人も誘い5人での新年ハイキングとなりました。行き先は千葉で一番ポピュラーな山、鋸山です。登山口の金谷まで千葉在住の仲間が車を出してくれると言うので、一案、久里浜〜金谷間の東京湾フェリーを使うことにしました。調べてみると横浜駅から京浜急行でのおトクな往復きっぷがありました。横浜⇔京急久里浜往復、久里浜港までの京急バス往復、そして東京湾フェリーの往復がついて¥2290-也。フェリー乗り場に着いた段階からすでに非日常の旅気分が盛り上がり、お正月の山としては出だしから「こいつは春から縁起がいい〜!」のであります。
(写真は鋸山山頂から、眼下に金谷港を見下ろし、東京湾越しには富士山が見えます)