夫神山・おがみやま

安曇野を訪ねた後、青木村の田沢温泉に宿泊し、翌日は地元の里山である夫神山に登りました。

 

メジャーな山ではありませんが、地元では「青木三山」として・夫神山・子檀嶺岳(こまゆみだけ)・十観山が親しまれています。子檀嶺岳などは登山口手前に立派な登山者休憩所(小屋)があり、ちょっと憩えるようになっています。

 

それになんと言ってもこの青木村、泊まった田沢温泉の他に沓掛温泉や鹿教湯(かけゆ)温泉、ちょっと足を伸ばせば有名な別所温泉もあったり、源泉かけ流しの良泉があちこちにあるのが何とも魅力であります。つまりこの青木三山にやってきた半分は温泉目当てでもあった訳です。

(写真は「道の駅あおき」付近から撮った夫神山)

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安曇野山岳美術館

9月半ばに行きそこなっていた「安曇野山岳美術館」、企画展の「杉山 修 山の木版画展」が25日までだったのでそれを主目的にでかけました。

 

おまけにいつもの山仲間のIさんが以前“ご執心”だった長野県中部にある青木村の里山も一緒に訪ねることにしました。青木村と言ってもかなりマイナーと思われますが、この安曇野と東は上田市の間当たりと言えばいいでしょうか。(山のことは次回「つれづれ」に)

 

まずは初日、早朝出発で安曇野山岳美術館に向かいました。山には低い雲が垂れ込め姿が見えず、安心して美術鑑賞に当てられます。

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友と訪ねた八島湿原

友人の休みに合わせての山梨から信州への旅、週間予報とは打って変わって良い方に傾いた天気になりました。

二人共通の学生時代友人の同級生がやっている車山高原のゲストハウス「うらら」に泊まった翌朝、足を伸ばせばすぐの八島湿原に向かいました。まだ朝早かったので、駐車場には殆ど車もなく、静かな歩き始めです。

 

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友と訪ねた美術館&塩尻

友人の休みに合わせて、目まぐるしく変わる天候とも相談しながら、山梨から長野にかけてでかけてきました。

 

最初は日野春アルプ美術館(山梨・北杜市)でやっている大学時代同じクラスだった北島洋一さんの個展をまず訪ねました。私もすでに5回ほど個展でお世話になっている日野春アルプ美術館ですが、今回の北島さんの個展は、100号の油絵大作一点を含め油彩、水彩、銅版画、陶芸等など、盛りだくさんの内容です。

 

多少は秋めいてきた空気ですが、斜めからの日差しの強さをひときわ感じる休日、多くの方が見にいらして会場は賑わっていました。私も久しぶりに偶然そこで会えた方が何人も! 絵を介してのそうした思いがけない再会は嬉しいものです。

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東北海道の旅 その2

霧多布湿原に向かったその日はそれこそ霧が深くパラパラと雨もぱらつく天候で、とりあえず湿原の木道を花を見ながらブラブラしました。

 

この写真は湿原の一角、ちょうど宿泊した「ペンション・ポーチ」と隣接して建っている「NPO法人霧多布ナショナル・トラスト」のカフェです。

 

宿泊先のオーナー、瓜田さんは地元の漁師さんでしたが、ある事をきっかけに地元の自然の素晴らしさに目覚め、三十数年前にペンション経営に転換、以来湿原保全の活動に深く関わってきました。夜の食事後には、霧多布のスライドショーと共にその経緯や活動をユーモアを交え解説してくださる瓜田さん。

その宿に隣接して建っているナショナル・トラスト法人の出店?カフェでソフトクリームを食べたりしながらお土産を求めたり、午後にはこのベンチに陣取り半日スケッチもゆっくり出来ました。観光地でもある霧多布ですが、今回はとてもいい場所に投宿できたと思いました。

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東北海道の旅 その1

今回もまた「大人の休日パス」を利用して北海道へ行ってきました。

おそらく雪のない時期を訪ねるのは、鉄道利用では初めてではないかと思います。

 

積雪期と違って指定席や宿の予約の競争率が高い季節のため、綱渡りのような計画でどうにか目的の場所を訪ねることが出来ました。

 

その目的とは、JR北海道が発売している「わがまちご当地入場券」の残り駅の収集です。一ヶ月ほど前、突然JR北海道がこの記念入場券の発売を今月9月一杯で終了すると発表。当初は愕然としましたが、乗り鉄仲間と協力し、それぞれ分担を決め最後の収集に励みすべての発売駅を網羅すると決めたのでした。子供の頃のお菓子のシールやおまけ集めじゃあるまいし…ですが、大人ならではの意気込みで行ってきました。前半と後半に分けて、この旅をご紹介したいと思います。念の為に・・・もう一つというか本来の目的は勿論、スケッチです。

(写真は釧路駅での手作り看板「くしろ湿原 ノロッコ号30年記念」でスーパーとかちの窓から顔を出して記念撮影もできます。フェルトで丁寧に作られたもので、駅員さんのどなたかが制作したのでしょうか?)

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南アルプス・塩見岳 その3 下山

快晴の山頂を満喫後、小屋に戻り下山開始です。

そのまま一気に登山口まで下りる人も多のですが、せっかくなので三伏峠小屋でもう一泊しゆっくり下山する予定でした。そのために三伏峠小屋にテントと一泊用の食糧をデポ(一つの荷物200円で預かってくれる)して行ったのですが、その晩から天候が崩れるのはハッキリしていました。まだ三伏峠に着いた時には、写真のように塩見岳もきれいに見えていたしテントを張りたくなる気持ちも強く、翌朝の雨の中での撤収はイヤだな〜という気持ちとの葛藤で激しく迷っていました。

 

が、小屋近くのお花畑からこの塩見岳を一枚大きな和紙に描き上げる頃には、山頂付近に不安げな笠雲がかかり始め、みるみる不吉な雰囲気に…。潔く小屋泊まりにし小屋外の自炊場にて夕食の準備を始めましたが、その頃にはすでに雨がポツポツ。そして夜半にはかなり強い雨と風が吹き荒れていました。

 

翌朝は合羽を着て、ザックにはザックカバーをかけて雨のなかの出発。しかし予想通り、三伏峠からの下山は樹林帯のなかなので、風雨はさほど直接的な激しさもなく、むしろ雨に濡れた森の美しさを堪能しながらの下山でした。こうして無事、三日間の塩見岳を訪ねての山旅は静かに終わりました。

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南アルプス・塩見岳 その2

塩見岳の黎明です。広くない小屋は当日、満室。人と荷物でごった返すなか、早々に外で朝食を済ませ山頂に向け出発しました。予想通りの好天で、前夜には星が煌めいていた空そのままの透明感に細い月が浮かんでいました。

 

塩見小屋の立地は森林限界を超えた所なので、出発してハイマツ帯はすぐに岩稜帯になり「これぞ、アルプス!」と言った高度感と登攀っぽい登りが続きます。私にとっては冬はひたすら眺めるだけで、夏にしか味わえない3000メートルの世界。風もさほどなく快晴に恵まれたことに感謝しつつ、高揚感のなかで一歩一歩山頂を目指します。

 

この幸福感が登山する所以でもあるでしょうが、人生のなかでもこんな時間はそうそうありません。自分の健康はもちろんですが、回りの環境(病人を抱えているとか、子育てとか親の介護等など)もある程度整っていなければ来ることはできません。久しぶりのアルプスの岩場で無心でありながらも、喜びのなかにそうした事が去来しつつ、若い時とは違い、あと何回こうした山を味わえるのか…という思いもありました。山の幸福な時間、描くことはその時間と空間を白い画帳にしるす行為でもあると感じます。

 

当日の写真にて素晴らしい日本の南アルプスの景観をご笑覧ください。

(まずは塩見岳山頂から俯瞰した蝙蝠岳(右)とそれに連なる山稜)

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