神奈川・藤野の山

時折お声をかけて頂きご一緒している横山厚夫さんとの中央沿線の山歩き、暖かな一日だった冬至に神奈川と山梨の県境近い藤野町の低山ハイクに出かけました。今日の目的は峰山から派生する尾根上の414メートル峰です。木漏れ日が暖かい風もないまことに気分のいい冬の山歩きで、ちょうど町の学校?から昼を知らせる鐘が聞こえた頃に私たちも背中にお天道さまを背負ってお昼としました。

その食事時、ご一緒の山田哲郎さんがお尻に敷いていたのが今では殆ど目にすることもなく、まして「現役で」使っている人はまずない「尻皮」です。これは穴熊の毛だそうでフカフカでした。昔は一番高級なのがカモシカのもので、勿論もう手には入りません。同行の方が珍しい尻皮を当たり前のように使ってられるのが、何だかちょっぴり誇らしく感じたのでした。(※尻皮は猟師など山仕事の人が腰に巻いて座るときに使用していたもの)

 さてその後、目的の414メートル峰への取り付きが伐採後の尾根を辿ってしまったりで不明に…、どうせ下れば綱子川沿いの道に出るだろうと414ピークはあっさり諦め無理くり急降下しました。メンバーは皆さん私より大体30年ほど先輩(昭和シングル)世代です。植林帯のグズグズと足場の悪い所でしたが「ちょっと大変だったわね」と康子夫人がおっしゃって最後、笹ヤブをかき分けポンッ!と道に飛び出しました。いやはや、最年少の私が圧倒されるパワフルさと‘足回り’です。しかし、こうした低山歩きにはこんな事がつきもので、だから山歩きは面白くやめられないのです。

 

下山後は「奥牧野」バス停に出てタクシーの迎車待ちをしましたが、そこにある野菜の無人販売所には立派な白菜や大根など冬野菜が並んでいました。この店の主、おばちゃんが出てきてしばしおしゃべり。お年はご同行の皆さんと同じ位だそうで現役農業、そして「歌が好き、マイク持って歌うんだ」とのこと。以前から時折ここを車で通るときはこの店で買い物をさせてもらっていたのですが、なるほど、この元気なおばちゃんが野菜をこしらえていたのかと「作者」を知ってますます愉快になった待ち時間、山の締めくくりでした。