笠取小屋を訪ねる

このGW連休は、横山厚夫さん康子さんご夫妻にご一緒させてもらい、奥秩父の笠取小屋に出かけました。日帰りでなく山小屋に一泊の山行にお声をかけて頂けるなんて云う機会はそうそうありません。もう二つ返事の大喜びで数日前より準備も始め、ワクワクで出かけました。しかも一番のお天気の日に恵まれ、それはそれは美しい山旅の二日間となりました。

 

初日は塩山から一之瀬高橋まで入り、のんびりと落合から鳥小屋経由で笠取小屋まで登りました。新緑に包まれたまさに初夏の明るさの‘下界’からだんだんと桜の春、そしてムシカリが咲き若葉の芽吹きがこれからという初春に季節を遡っていく、今の時期ならではの行程がまた魅力です。

横山さんは笠取小屋の先々代からのお付き合い、65年前から幾度となく‘通っていた’山小屋であり、現在三代目の田辺 静さんは生まれた時からご存知というまさに歴史を語れる立場でいらしゃいます。

なので小屋ではもちろん大歓迎、色々な思い出話、懐かしい話題に花が咲いたのは言うまでもありません。

 

翌朝もおいしい朝ごはんを頂き、私はその後出発までのんびりと、笠取山が見える草原まで登り、しばらくスケッチの時間でした。燕山(つばくらやま)と笠取山の二枚をちょうど描き終わった頃に、横山さんお二人で小屋から登ってみえました。

そこで小一時間、遠く白い南アルプスの峰や富士山を眺めながら、持ってきてくださったお菓子と紅茶をいただきながらのお喋りタイム。これのなんと楽しくステキな時間だったことか…。この山旅のなかでも最高のひとときだったと、今振り返って感じます。