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南アルプス登山口・芦安の旅

今年の梅雨は、関東甲信では雨不足が心配されるような晴れ間が多い天気となっているようです。そのおかげで、先週思いがけず夜叉神峠まで登ると目の前にいっぱいパノラマで白峰三山を見ることができました。前日の雨と風のおかげでスッキリとした大気のなか、今までここから見たうちで一番近く大きく見えたような気がしました。

6月18日(土)は「南アルプス芦安山岳館」で開催される『ナチュラリスト田淵行男の世界展』のオープニングセレモニーがありました。

 

突然でしたがそれに出席させてもらえることになり、前日からの芦安入りとなったわけです。二日とも梅雨の晴れ間に恵まれ、しかし当日の甲府は34℃にもなる猛暑だったようです。標高の高い芦安でもかなりの暑さでした。

 

式典には主催・後援の方たち、芦安村の関係者や議員の方たち、豊科の「田淵行男記念館」の館長はじめたくさんの方たちがみえて、祝辞のほか最後にはバッハの無伴奏パルティータの独奏もありました。

写真家であり高山蝶の研究者でもある田淵行男。その自然に対する真摯で妥協のない向き合い方は、作品や著作に触れる私たちの背筋をも伸ばすような気迫と美しさにあふれていますが、そうした作品や田淵ゆかりの品々が展示されています。

 

展示は来年の5月30日までの長い開催期間です。

芦安村はこんどの25日には「開山祭」となっていますし、これからの夏山シーズン、是非登山の行き帰りに時間を作って「南アルプス芦安山岳館」に立ち寄り、田淵行男の世界に触れるのも良いかと思います。

芦安は温泉もよい村です。登山に限らず夜叉神峠往復の軽いハイキングや、山の幸といで湯を楽しみながらの訪問も季節ごとの美しい自然を味わえるでしょう。