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皆さんと秋を楽しむ

ようやくこのところ、秋らしい爽やかな陽気と天候になっています。

一足前の週末、いつもの「森のはなし・山のはなし」のメンバー15人以上でゆったりとしたハイキングを楽しみました。

 

山歩きを中心にその場に集う皆さんと楽しい時間を過ごすのが最大の目的。甲斐大泉のロッジ山旅に泊まり、両日に皆でハイキングをします。

 

今回二日目に歩いたのが、長野の白樺湖近くにある女神湖そばから歩き始められる「中央分水嶺トレイル」の一部で、終着点がこの写真のひろい草原「長門牧場」でした。

 

見晴のよい高圧線鉄塔の草地でお昼としました。正面には新緑の時期に行った虫倉山が見えます。そしてその奥には青く連なる山並み、北アルプスの穂高、槍、そして乗鞍も見えました。

 

その後は落葉松が色づき始めた芒原を下ります。全体、殆ど高低差のないコースで、一番の下りがこの箇所のみの楽ちんコースです。右半身不自由ながら、いつも頑張って杖をつきつつ歩ける所まで参加するiさんも、今回はみんなと一緒に全行程歩き通しました!

 

 

 

途中小さな小川(沢)があるのですが、そこは「牛首小屋之跡」で、56km離れた水のない八重原台地(長野県東御市にある千曲川の河岸段丘上に拡がる台地)に用水堰を開削し1662年に完成したとのこと。

懇意にしている芸術関係の仲間達が、この八重原の「梅野絵画記念館」のある芸術村周辺に住んでいて、以前からこの台地の水は蓼科山から引いていると云う話を聞いていました。八重原から眺める蓼科山は遥か遠くに見え、そのことに驚きを持っていましたが、今回、実際にその水を引くために開削した途中の現場に立ち、古の人々の努力を直に感じることが出来ました。