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北の大地へ その3

今回の北海道最東端訪問のメインの日は、根室市内からレンタカーで半島を一周し、その後は風蓮湖(ふうれんこ)と春国岱(しゅんくにたい)ネイチャーセンターを訪ねることにしていました。

 

まず訪ねた最東端の納沙布岬は冬期で殆ど人も居ませんでしたが、晴れた青空と水平線の境には意外な近さで歯舞諸島が真っ白に連なっているのが見えます。北方領土に関する歴史や資料展示をしている「北方館」は開館中でしばらくビデオ上映を見たり、二階に設置されている驚くほど性能のいい双眼鏡で‘北方領土’を見ました。北海道の知床半島が見えるより手前に(根室半島と知床半島に挟まれるような状態で)国後島が横たわっているのが見え、「近い」という以上の地理的位置を実感しました。

 

ともあれ当日は風は強いものの島が見える好天、誰もいない納沙布岬を燈台まで散策したり、「四島(しま)のかけ橋」と言う巨大モニュメントを間近に見上げたり、東の端っこを‘独り占め’してきました。「四島のかけ橋」は返還実現への堅い決意を象徴するため建立され、その下には「祈りの火」が返還実現の日を願い「北方館」開館時間に合わせ燃え続けているとのことです。