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北の大地から 最終章

さて北海道の最終日、釧路からは「特急おおぞら」を利用して乗換駅の南千歳まで10分ほどの遅れで到着。しかし待ち合わせの列車も日本海側からの風雪の影響で遅れ気味でした。

窓外の景色も、今晴れていたかと思うと急にこのように真っ白な吹雪となり、広い北海道を走り抜ける列車の厳しい環境を体験します。

 

しかし北海道新幹線もあり、新函館北斗まで辿り着き夕方の便に乗車すればその日の内に東京に到着、都会のダイヤなら深夜になっても帰宅可能です。とは言え、雪などでの遅れの可能性も考慮して余裕をもった計画だったのですが・・・。

何故かここは新函館北斗駅ではなく、その先、終着の函館駅の写真です。

南千歳で乗り換えた「特急北斗12号」は遅れつつも予定していた次の新幹線には間に合う、と踏んでいました。ところが東室蘭駅で大停車。ようやく分かったのは国縫(くんぬい)黒岩間の信号機トラブル、結果2時間59分の停車となりました。

その時、乗っていた車両の乗客殆どすべては春節だったこともあり、中国の人たちでした。せっかく遥々冬の北海道まで来て列車がこんな状態では…と思うのですが、やはり大陸的なのか皆さん、おおらか。あまり気にしていない?気にしても仕方ないような雰囲気で3時間をのんびり待っているのには感心させられました。でも、車内販売が売切状態のなかでもちゃんとどこからか食糧を仕入れてきるのを目にして、おお〜逞しい!さすが!と思いました。

 

乗換最終の新幹線が仙台止まりでは、たとえ乗れたとしても深夜の仙台駅ホームで困ります。ようやく函館駅前のホテルを押さえ路頭に迷うことはなくなりましたが、函館駅みどりの窓口では、5日間期限の「大人の休日パス」延長が手間取りました。かなり待たされ手にしたのは、昭和そのものと言った感じの手書き手形(!?)=「業務連絡書(乙)」でした。初めて手にする目にするもの、疲れはしましたが普段経験できないことです。そしてなんとか函館まで到着したのは不幸中の幸い? 私の乗車した特急北斗以降の列車はすべてその日、運休になったそうです。

帰路にちょっとしたアクシデントもありましたが、これも旅の思い出。こうして一週間近い北への旅が終わりました。