友と・初めての・山へ

 

この連休は天気に恵まれ、全国各地大勢の人出があったようです。観光業はよかったでしょうがその代わり、山での遭難事故のニュースも多く耳にしています。

 

どこも混雑するGW、最近はもっぱら近辺の穴場狙いでのんびり過ごすのが定番となっています。日頃、仕事に忙殺されている友人二人の休日にと、どの列車も満員の青梅線に乗り込み、珍しく奥多摩方面に繰り出しました。

 

ちょっとした事がきっかけで地図を眺めていて見つけた「三室山」という名前。駅から駅に歩けるのですが、どう見ても御岳山(みたけさん)から日ノ出山の縦走の下山の途中に位置している“通過点”のような場所にあります。・・・これはイケるかも!と思い、「ホリデー快速」にて合流した友人と日向和田駅で下車しました。

 

さてさて、あんなにギュウギュウ詰めだった列車からその駅に降りたのは片手で数えるほど…、皆さんどこに行くのでしょう? 駅からちょっと行くと老舗の和菓子屋さん。青梅=梅のお菓子、ということで早速梅シロップかけのソフトクリームを注文しお菓子も買って早々の道草。久しぶりに子供の遠足気分でワクワクしつつ、多摩川に架かる橋を渡ります。橋脚からの眺めは爽快!新緑と清流に心があらわれるようです。連日、電話とパソコン、そして接客仕事の友人はこれだけで「ワーーっ!」と歓声。

 

山道に入っても立ち止まっては花を眺め、歩くことより山での時間を存分に味わう一日にしようと「道草登山」です。この山を目的に入った人は殆ど居なかった様子で、出会うのも数人、早立ちの日ノ出山からの縦走下山者のみです。満員のハイカーだった車内が信じられない山の静けさです。

縦走路からちょっとはずれた山頂には三等三角点がありました。展望はさほどではありませんでしたが小さな山頂を貸し切りで遅い昼食をとり、記念撮影をしたり、先程買ったおいしい和菓子を食べたり楽しく過ごして、さあ下山開始。

 

ちょっと下ると山頂直下に見上げるほどの大きな岩壁が聳えていて驚きましたが、その後に出くわした「山内新四国霊場」の看板、そして八十八番から始まった(実はそれが最終番)四国霊場になぞらえた慶応年間の石碑の数々に再びビックリ。後で気づいたのは、山中に産出する岩(先程の岩壁がそれ)を利用して造られた石碑群であろう……と。地元や山の歴史も何も知らずにやって来た私たちは、最後、下山口にある愛宕神社裏手に飛び出して、またまたビックリ! とても立派な神社で、何と言っても入場料を払ってもおかしくないくらいのつつじ庭園には見惚れてしまいました。何種類もの色とりどりのツツジが、今が盛りと咲き誇っています。が、誰も居ません。世の中の喧騒から隔絶されたような静寂のなか、豪華絢爛な美の拡がる場所を異次元のように感じしばし佇んでいました。最寄りの二俣尾駅も閑散として長閑な気分に浸っていましたが、最後やって来た青梅線は朝同様の混雑・・・別世界を歩いていた一日が、バッと日常に戻った瞬間でした。