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高原山・たかはらやま

新緑が美しい季節。けれど、ちょっとした事がきっかけで左肩が痛み出してしまいました。でもなんとか軽いザックなら腕を通せそう…足は別に大丈夫…、軽いハイキングなら…、ということで塩原手前の高原山に出かけました。が、今回は軽めに剣ヶ峰までとし釈迦ヶ岳は割愛、大入道をまわって周回コースをのんびり歩きました。

 

期待したシロヤシオはまだまだ蕾も堅く、大間々駐車場一帯を埋め尽くすというレンゲツツジもまったく咲いていません。今年は随分とツツジの開花は遅いようです。

 

ツツジには早すぎても、逆にその頃にはもう終わっているオオカメノキの白い花が見頃で、まだ春の様相の山肌をバックに殊の外、その白さが美しく映えていました。

 

山は何時の時期に訪ねても、何かしらの贈り物をくれるところです。(写真は見晴台より高原山の主峰、釈迦ヶ岳など)

 

剣ヶ峰は眺望が殆どないピークでしたが、そこから下っていくと艶やかなピンク色が目につきます。ヤマザクラにしては随分と濃い色合いです。下って近づいていくと、今が見頃と咲き誇るサクラでしたが種類はわかりません。

お目当てのシロヤシオが咲いていないのを「ごめんなさいね、私も精一杯咲いていますよ」と慰めてくれているようでした。またその周辺の足元には思いがけずカタクリもまだ残っていて、あわただしく先に先にばかり進む時間がふと巻戻り、可憐さと一緒に立ち止まったり思惟する落ち着きも大切と知らせてもらったようでした。

 

自然からの「氣」をもらって痛い肩も良くなるかと思いましたが、こちらは別物で‘きちんとした?’原因がありました。でも利き手でなかったので、絵は描くことができました。なんでも良い方を考える、これは山や自然に親しむなかで教えてもらったことです。