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絵描き二人で

先日の霧ヶ峰に行った翌日も、大変いい天気に恵まれました。スケッチをしながら帰ろうと思っていましたが、ご自分の山荘にお泊りだったSさんを行掛けに訪ねてみました。SさんもJR小海線沿線に足を伸ばしスケッチをすると仰っていたので、もうお出かけかと思っていましたが、まだご在宅。

ちょっとお茶をご馳走になりながら「どうします?」と二人で相談し、結局適当に車で走りながら一緒にあちこちでスケッチでもしましょう、ということになりました。

 

取り敢えず本来の目的であった小海線沿いに北上してみます。と、野辺山周辺まで来るとかっこよく八ヶ岳が見えています。まずはここで第一弾。夢中になって描いていましたが、そろそろ…というところで雲が下りてきて一段落。そしてそこは「ヤツレン(酪農のJA)」の駐車場兼店舗です。当然のようにおいしいソフトクリームも食べたのは言うまでもありません。

 

 それからはもっと北上して佐久広瀬駅に向かいました。Sさんはこの駅周辺には何度かいらしてスケッチを繰り返されているとのこと、便乗させてもらいました。ここでのメインは何と言っても男山の勇姿です。清里から野辺山に向かい141号を走っていると嫌でも目につく天狗山と男山ですが、佐久広瀬まで行くと、歌舞伎役者が見得を切るが如くに男山がデンっとカッコよく堂々と見えるのです。

 

日が照りつけ手が焦げるような暑さでしたが、しばし夢中になってそれぞれ描きました。山に登らずにこうして下界から描くのは、見つめ方や集中の仕方に山中のそれとは当然ながら違いがあるようです。

一箇所で一段落すると、また構図を変えて〜・・・、そんな風に夢中になっていたらとっくにお昼の時間は過ぎていました。「やっぱり結構疲れるわね」とSさんも仰って、本日の「二人写生大会」は終了。あとは食事のできそうな所を探してのんびり帰路につきましたが、普段通らない村内の生活道を通ったりして、また新しい構図を見つける機会にも恵まれました。Sさんに感謝の一日でした。