「山好きの山の絵展」ともう一つの展覧会

毎年、この時期に有楽町駅前の交通会館にて日本山岳会のアルパイン・スケッチクラブが「山好きの山の絵展」を開いています。

地の利のいい会場で、会員含め多くの方がみえていました。クラブ活動として海外遠征も企画し、ヒマラヤの8000m級の世界の屋根を描いた作品もありました。さながらスキー合宿のような楽しそうな会の活動写真などを見ると、一人ではなかなか出来ないことが仲間とだと行動の幅も拡がりいいなーとも思います。が、描くとなるとやはり一人でないと無理です。難しいところです。(私は会に入っていません。)

ともあれ、昨日はもう一つの展覧会、会員で絵描きのすがぬまみつこさんとお仲間の方の二人展を楽しみに出向きました。

二人展の方も途切れることなくお客様が見えていて、作者はお二人とも昼食を取る暇もなさそう…。これは“同業者”としてよく分かるのですが、けっこう大変です。

しかしこちらは会場で偶然、顔見知りの方など数人にもバッタリ、その後お茶したり思いがけずに楽しい時間も持てました。

 

すがぬまさんは絵だけでなく人生でも大先輩です。長く美術の先生をなさっていて、日本山岳会のなかでは数少ない本当の絵を語り合えるよき「友人」でもあります。「バンバンと描く!」と云った私の様子とは違い、穏やかに‘描く対象’に向き合ってられますが、しっかりと見つめ、その粘り強さや対象に対する執拗とも言えるこだわりは舌を巻くものがあります。また思い切りのよい曲線や、絵本やだまし絵のように画面に人影や動物たちを散らばせ色も大胆に広げていく画法は自由闊達で愉快、真似したくても出来ないものです。

小柄で優しげなすがぬまさんの何処にそんな凄い力が潜んでいるのだろう?と驚きます。アルパイン・スケッチクラブに所属して積極的に海外にも出かけられ、ヒマラヤや大きなブルーポピー、また地元の農夫やヤクを描いた作品もありました。

 

また玉川大学出版からのシリーズ本「フィールド科学の入り口」の表紙や扉絵も担当されていて、その仕事の丁寧さにも感心させらます。

 

沢山の刺激をもらい、もっともっと学ばなくては!と、そして「まだまだこういう風に描きたい、描けるだろう」と前向きな気持にさせてもらえる展覧会でした。