切込湖・刈込湖

いよいよ梅雨に入りました。山の話題からちょっと遠ざかっていましたが、奥日光の切込湖(きりこみこ)刈込湖(かりこみこ)へ梅雨入り直前に行った話題を〜。

 

実はこの時、痛めていた右膝に若干の不安はあったものの、ちょっと無理をしてしまい、結果、下山の時にはストックにすがりながら、やっとこさで車まで戻る羽目に。痛みが酷かったのは後十字靭帯(こうじゅうじじんたい)という膝の後ろの靭帯と、元々登山で支障があった半月板が原因、かなりの炎症を起こしてしまいました。

以降、ちょうど梅雨時となり大人しくせざるを得ないのもタイミングがいい、などと負け惜しみの日々を送っていたのです。

 

 まず湯元温泉のビジターセンターに立ち寄ると、湯ノ湖周辺の花が見頃と説明を受け少しそちらに心動かされました。が、今回 奥日光に向かうに当たり、同行の山仲間から「切込湖、刈込湖は大森久雄さんの『本のある山旅』(山と渓谷社)に載っていて、“山を歩くたのしさにはっきり目ざめるきっかけの一つだった”って。」と事前レクチャーを仕入れた為に、心はどうしても山奥の湖におのずと向かってしまいました。

しかも、自分も時折手に取り読み返すその本を改めて紐解けば、まさに樹間から垣間見える切込湖の森閑としたモノクロ写真(新妻吉永撮影)が見開きいっぱいにあるのを見てしまえば、やはり行かねばならぬ…という気持ちになってしまったのでした。

ともあれ、小峠を越えてシラビソの深い森を抜けた途端のこの広がり!やはり来てよかったとそちらに軍配があがります。

 

痛む足を放り出してしばしスケッチに夢中になり、あとは歯を食いしばっての下山。昔の記憶のいい加減さでコースがもっと平坦だったと思い違いをしていたのも誤算。しかし、美しい花にも出会え、しっとりとした樹林の中をのんびり歩ける奥日光の魅力を改めて感じ、再訪を心した梅雨入り前の一日でした。