花の名山 森吉山

「花の百名山」の一つでもある森吉山は長年、憧れの山。一度は行きたい山の筆頭候補でした。

花の一番きれいなのは梅雨時の6月、天気図をしつこく見て山仲間のIさんと長距離運転を交代で秋田まででかけました。この森吉山にはいくつかの登山ルートがありますが、私たちは冬の「阿仁スキー場」のゴンドラを利用していの楽チン登山です。ゴンドラに乗車の際には小雨模様で、合羽を着ての歩き出しとなりました。しかし、予想どおり!そのうち雨も上がり空も明るくなり・・・最後にはこうして山頂まできれいに見えるほどの晴れ間がひろがりました。

 

露に濡れた植物たちは晴れている時には決して見ることのできない、宝石のような美しさ。つぎつぎと現れる花々に歩も進みません。森吉神社の手前の湿原では、思いがけずヒナザクラの群落に遭遇し大感激! 

 

下山の時、若い女性を連れたガイド役の男性が分岐点で「あっちに行っても大して変わりない、何もないよ」と言っているのを聞き、内心「もったいないなー」と思いました。

 

昔読んだ西丸震哉の本には「とにかく行ってみる。行ってみて何もなければ『あー、何もなかった』と思えばいい」と書かれていたのを思い出します。そう、とにかく行ってみないことには、何もわからないのです。

森吉神社に立ち寄り、「冠岩」を眺める頃には雨も上がり、森吉山頂の登り途中の「稚児平」では満開のチングルマとイワカガミの広がりが待っていました。

その傍らで、握ってきたでっかいお握りを頬張り、極楽浄土ってこういうことかしらん?と、念願の花の名山に感謝でありました。

 

朝、小雨だったため最初は貸切状態の山も、昼ころにはボチボチとゴンドラ利用の登山者が山頂付近にいました。が、始発に乗って下山は最終の30分前という“長時間滞在者”は私たち以外には居なかったでしょう。

山ではできるだけゆっくり過ごす、山の楽しみ方の極意?です。