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妙法ヶ岳・三峯神社

クリスマスも終わり、すると今年もあと5、6日のみ。慌ただしさがまだそこまででない年末の好天に、アイゼン不要で軽く歩ける場所はないか?と考え思いついたのが、秩父三峯神社の奥宮でもある妙法ヶ岳。

秩父は行くまでがちょっと遠くて大変ですが、考えてみれば昔、雲取山への縦走で登山口として通ったことはあっても、神社そのものには参拝したことがありませんでした。

しかも縦走路から外れている妙法ヶ岳にも行ったことはありません。まずはその奥宮へ向かうことにしました。 <写真は奥宮>

しかしまず最初に感動したのは、駐車場からよく見える山容の大きな山です。始めは何だろう?と思っていましたが、気づけば和名倉山ではないですか!

 

この山、秩父の地図を拡げるとドーンっと、中央部を覆うように在ります。かなり長い縦走距離、しかも和名倉山山頂自体は樹林に囲まれた何という事もないピークです。が、こうした渋い山が好きな私…。

 

数年前、日本山岳会の仲間と将監小屋前泊で縦走した事が思い出深く心に残っています。山頂直下で、待ち合わせをした訳でもないのに、数々の山岳書を翻訳している海津正彦さんとバッタリ遭遇したのにはビックリ。海津さんは和名倉沢を遡行してきたそうで、ヘルメット姿でした。また私たちのパーティで当時、日本山岳会図書委員長だったMさんは若くして鬼籍に入ってしまい、楽しかった山行が走馬灯のように心に流れるのでした。