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八島湿原 物見石〜御射山

今年は梅雨前線の梅雨ではないので、気圧配置を読めば天気は狙いやすく、山日和も当りとなります。この日は沿岸部から離れるほど晴れ間が多くなりそうだったので、のんびり散策でいつもの霧ヶ峰に向かいました。

雲の流れもドンピシャで、朝の内も高曇りの空の向こうに梅雨時としては珍しくくっきりと南ア最深部、霧ヶ峰に着く頃には北アも中アも見えてきました。さすがに日が差せば夏至近辺の太陽は強く、あっという間に日焼けですが、日陰では一気に涼しくなり、真夏前のなんともいい陽気でした。普通であれば2〜3時間程度でぐるり出来るコースを、途中スケッチ・タイムを大幅に取り、倍以上の時間をかけてのゆっくり観察散策となりました。 

 

しかし驚いたのは、この存在感のある幼虫=毛虫たち。どこそこに落ちているけれど、レンゲツツジに沢山付いています。一面毛に覆われ有毒とのこと、ネット情報ではすべてのカレハガ科は「危険」と記されていました。

 

十年近く前には、この霧ヶ峰の丘稜が一面オレンジ色に染まるような満開のレンげツヅジが記憶にありますが、今回はほとんどそのオレンジ色を見ません。大きな原因はこのカレハガのようです。

 

多くの花を楽しめましたが、この幼虫によるレンゲツツジの枯死状態(完全に枯れてはいないのかもしれないが)にはビックリでした。この間の丹沢周辺でのキアシドクガの夥しい乱舞といい何か起こると“異常”なほどで、これからの豪雨季節への警戒にしても、もろもろの自然が激しているのを感じます。