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北海道の旅Ⅲ

斜里岳の麓、清里町での一日=移動日でなく滞在できる貴重な一日は、ペンションのオーナーのお勧めで「宇宙展望台」に向かいました。除雪してある所まで送ってもらい、そこからはレンタルのスノーシューにて展望台まで登っていきます。本来なら正面に大きく斜里岳が見えるはずですが生憎山は雲の中。やむなく雪原風景を描いていると雪が舞い始め、傘を差しながら尚も描いていると横から降りつける雪がドンドン積もり始めました。一瞬にしての天候急変。慌てて片付け下りれば展望台下に置いてあったスノーシューも雪に埋もれ始めています。

 

で、除雪してある道路にやっとこさ出たら、あれま!青空ものぞいています。雲や風の動きでコロコロ天気が変化…。

(写真中央に小さく見えるのが展望台のヤグラです)

結局その日は、晴れたと思えば吹雪いたり、青空かと思えば猛烈な寒風が吹き付けたりで肝心の山は全く姿を現してくれませんでした。ペンションに戻り、絵の道具をそのままに広げさせてもらっていましたが、山を描くことはできず、その代わり美しい雪原を描いていました。(写真は斜里岳が正面に見えるはずの大きな窓とそのままにしてある絵の道具)

 

斜里岳が一番きれいな西日に映える時間まで待ちましたが雲は取れず、夕方には町の温泉の一つ「緑清荘」まで又送迎してもらい温まってきました。町の温泉は源泉掛け流しなのに均一390円也! 夜はおいしい食事をいただいた後はオーナー山下氏の豊富な経歴と経験・話題に満ちたお話を伺って、山は描けずともとてもいい一日を過ごせました。