加入道山を道志から登る

いよいよ今年最後の山となりました。毎月一度くらいのペースで山行を共にしているIさんとの忘年山行の行く先をどこにするか? 「交通渋滞」にかからない場所でいい所はないか?とあちこち考えて出てきたのが、久しぶりの丹沢です。表丹沢は大勢人が入っているだろうし、二十数年ぶり?で西丹沢の加入道山(かにゅうどうさん)を山梨側(北側のバリエーションルート)から入ろうと云うことになりました。

予想通りというか当然ですが、そんなところから歩くひとは居らず、稜線に出るまでは貸し切り。しかしその急登はかなりなもので、つま先あがりの3時間ほどの登りでアキレス腱とふくらはぎの筋肉が伸び切ってしまいました。稜線に出ると南側からの暖かい陽ざしでポカポカ。そしてさすが西丹沢を代表する山、行き交う登山者も結構いますが、みなさん、静かな山好みの人でしょう。

写真は辿った尾根の横にずっと控えている大室山(大群山)の姿ですが、こうした横からの至近距離での眺めは滅多にないと思います。山梨側からは遠くから見ても格好の良い山ですが、近くだといっそう堂々としていて迫力満点です。

気温は氷点下でしたが、風が強くなかったので急登のアルバイトでは汗をかくほどでした。途中でスケッチタイムも取ったわりには順調なペースで稜線に到着。こんどは檜洞丸(ひのきぼらまる)を始めとする懐かしい西丹沢の名峰を前景に、相模湾、箱根が見えます。目を転じると大きく富士山、そして宝石が散りばめられたように輝く南アルプスの銀嶺がすべて見渡せたのには大感激でした! 

 

早めのお弁当タイムとし、早朝発ったおかげで余裕をもってスケッチもできました。けれど、あまりにも周囲全部が見えすぎると気持ちがソワソワしてしまい、焦点があわないような落ち着かなさで作画もしっかりと定まりません。最後に下山にとりかかろうか…と云う直前に、一応描いておこうと富士山のスケッチをはじめましたが、皮肉なことにこれが一番集中できたようです。年納めの現場でのスケッチを終了し山頂からひと登りし前大室山に戻り、そこからは再び転げ落ちるような急斜面を下って行きました。けれど人の入らない斜面には落ち葉がたっぷり積もり、終始足にやさしいフカフカの下りで、膝痛の足が「ありがとう」と感謝しました。本年最後の山もおかげさまで無事下山し、下山口そばの温泉でささやかな打ち上げをして終了しました。