木の時計

 

先日、ロッジ山旅の「木曜山行」に参加した帰り中央高速を相模湖ICで下り、藤野の神奈川県立「芸術の家」に立ち寄りました。この周辺は冬から早春にかけての里山歩きフィールドとして馴染んでいる場所ですが、「芸術の家」には十数年前に甥を連れて来たことがあるだけで、近くを通ることはあっても利用は今回が二度目でした。

 

前回もここに来たのは、工作室での作業目的で「木の時計」作りをしました。キット一式を求めあとはありとあらゆる物が揃っている‘工作室’で自作の品に完成させるだけ。県の広報を見ていたら、4月半ばまで例の「木の時計」作りをやっているのを目に留め今回もまたやって来たのでした。

驚くことにこのキットは1500円ほどの安価なのに、前に作った時計は単3電池一本の入れ替えのみで正確な時刻を十年以上刻み続けているのです。それに‘味をしめ’?又作ってみたいと思ったのでした。

 

左の写真が今回作った(と言ってもデザインを考え色など塗り組み立てただけですが)時計です。(壁掛け式です)

こちら右の時計はその十数年前に作ったもの。キット自体もやはり昔のモノのほうが木組みもしっかりした素材で(値段は今回の方が少し上がり高かったようですが)品がいいと感じます。工作室にある材料は森の恵みのものが多く、木製の素材を活かして木の実や小枝のこわっぱなどを利用。色彩はアクリル絵の具が揃っています。

 

前回の時はまだ小学生だった甥を連れて、自分は保護者・付き添いだったのですが、いざ始めてみたら回りそっちのけで夢中になっていました。甥は暫く一人で作っていましたが、私のこざっぱりとしたデザインに比べ、手当たり次第にゴテゴテとデコレーションした自分の時計盤が明らかに“失敗”と感じたのか、途中で板を裏返して新たに作り直していました。そして作り終えた二人は甥の母親が持たせてくれたおにぎり弁当を、何故か施設の人通りのある廊下の隅に腰掛けて頬張り一緒に食べたのでした。この時計を見るとそんな事を思い出します。

 

そして一人で行った今回。基本子供対象の施設に大人単独で来ているのは勿論私だけでしたが、もう始めたら回りなど見えない。物凄い集中力の二時間でした。素材と道具の豊かさがデザインの創意工夫につながるということを実感したひとときでもありました。