早春 北海道の旅 その2

北海道に入り、いよいよ本格的行動開始。帯広からレンタカーを借りて南下していきました。だんだんと求めていたような景観になりつつも、今ひとつ山が遠くて自分にとっては“その気”になりきれない雰囲気です。後に知ったことですが、この時期もっと雪がたっぷりで真っ白の景観は北十勝(帯広より北)に向かわないとダメだったようで、今回のあたふたと計画した訪問はミスったか……と肩を落としました。が、それでも窓外の雄大な景色はそれだけで魅力的。せっかく天候にも恵まれた滞在初日です。精力的に訪ねたかった「観光地」を巡りながら、描きたい構図に出会えるよう車を走らせました。

村内に入ってまず「なかさつない道の駅」に向かいました。情報収集です。受付の女性から地域のことを説明してもらい再び車を走らせました。碁盤の目のような道をずいぶん走り回り、ここがいい!と思った道路脇、ちょっとしたスペースに車を停めそこからスケッチ、これを度々。この時期は巨大な農耕作業車が道路を行き来するので邪魔にならぬよう注意します。

 

好天だったのですが午後回ってくると、停めている車がユサユサと揺れるほどの強風になって来ました。車内で描くことができて助かります。一段落ついた頃、向こうに見える幟の奥の社前を、その強風の中、数人の男性が竹ぼうきで一生懸命掃除しているのが見えました。

こんな風なのに掃いても掃いても仕方ないんじゃない?・・・と思いましたが、そう言えば来る道中、他の鳥居前にも幟が立っていました。どうやら収穫祈願の春祭りのためのお清めだったのだと、あとで気づきました。

そのうち強風とともに雲が流れてきて、だんだん山も霞んできました。これ以上ねばっても難しいと判断し、再び道の駅へ。昼食もそこでとりましたし、こんどはソフトクリームも食べ、随分お世話になっています。

敷地内に併設されている「ビーンズハウス」という素敵な建物がありましたので立ち寄ってみました。元は「旧農林省馬鈴薯原種農場」という施設だったものを移築し、十勝物産の主なる豆に関する資料館として展示公開しているとのこと。外観も内部もなかなか素敵な建物で、誰も居ない館内、たった一人の見学者としてゆっくりそこで過ごしました。

ずいぶんと村内をたくさん走り回った一日でしたが、生憎山は殆ど見えなくなってしまいました。果たして本命の翌日、山と相対することができるでしょうか!?