相州アルプス縦走

今年も「西山を守る会」の恒例GW山行である「相州アルプス縦走」に行ってきました。相州アルプスとは各地にあるいわゆる‘’おらが山○○アルプス”の神奈川・丹沢版です。

 

出発は県民の水瓶・宮ヶ瀬湖のダムサイトから、そしてまずは高取山と仏果山という丹沢前衛では家族ハイキングでも紹介されている人気の山二つのアップダウンをこなします。そこはかつて修験者たちが駆け歩いた修験の道で途中には「金冷シ」とも言われる岩稜地帯の難所もあります。標高500m前後の低山とは言え侮れません。

しかも全体歩き通すとかなりの距離ですし、会員の高齢化もあるので年々参加者も減少傾向かと思いきや!なんと今年は23名という驚くべき参加者数だったのです(過去最高)。途中下山の2名を除き全員が元気に完歩しました。恐るべし!西山会員パワーであります。(写真は仏果山を越えて難所の稜線の一つ、低山ながら縦走の雰囲気が出ています)

 

 

この日はその金冷しを通過後、少々痩せた(細い)稜線部に入ったところで、東側斜面に滑落した登山者に遭遇しました。その仲間がちょうど救援しているところでしたが携帯が通じない場所だったらしく、「西山を守る会」の会員Oさんのガラ系携帯で救急連絡をとったり、Wさんが持っていたロープを差出したり、多少のお手伝いをしました。

 

写真はその先の半原越え(はんばらごえ)という車道が通じる峠から救援に入る厚木市の救急隊の様子ですが、結果的にはもう一つ奥から入山した愛川町の救援隊に救助されヘリ搬送、負傷者は無事病院に行ったとの連絡を後に会員の一人が受けたそうです。負傷のみで無事搬送され不幸中の幸い。山の危険は決して標高でもなく、天候が良くてもちょっとした油断やつまずきなどで致命傷になることを、今回の出来事は教えてくれました。

 

怪我や滑落は、意外と岩稜地帯のロープや鎖場では起こらないものです。それらを通過してホッとした時に気が緩むのか、何でもない所で事故に遭遇します。今回の件もまさにそうした場所でした。

 

ともあれ、その半原越えから先は「西山を守る会」のテリトリー、西山三山に入ります。まずは経ヶ岳への急登、名前の由来となった経石を過ぎ山頂を越えるとその後はロープ伝いの急降下(これはかなり大変な箇所です)が待っていますが、途中には大きなモミの木に出来た穴に納められたお地蔵様=モミの木地蔵と命名=に出会います。

 

すでに勝手知ったる我が庭、厳しいアップダウンでも何となく皆んなもホッとした雰囲気でダンマリだった口も自然と会話が出てきたようです。再びの登り返しで華厳山に到着です。

 

普段の月例山行ではこの華厳山西側に開けた「ヒオウギ広場」にてお昼の時間を過ごしますが、この日はすでに15時半を過ぎています。山頂標識に前回設置した、西山グッズを入れた無人販売の缶をチェックして次なる荻野高取山に向かいます。そこまで来ると、すでに相州アルプス縦走もクライマックス、最終章に近づいている訳で、残すは発句石からの採石場の眺めを見てからの下山です。

 

 

下山の高取山北尾根にはすでにヤマツツジが咲き始め、最終章を美しく彩ってくれていました。山も全体、新緑を過ぎたメイグリーンで満たされた初夏の様相で、この日はいつもより早く木の白い花が幾種も目立っていました。毎年歩いていると、その違いがよく分かります。

最後は「山の神」にご挨拶し、そこからはすぐの下山口であるゴルフ場に到着し、全員の無事下山に感謝し長い縦走が終了しました。膝を始めあちこちの痛みと共に9時間に渡る充実した縦走に満たされたGWの一日でした。