北海道の山旅・アポイ岳

念願だった北海道の夏山山行に行ってきました。

まずは花の百名山でもあるアポイ岳。標高は810メートルほどの低山ですが、襟裳岬近くの海岸べりに位置するこの山は「かんらん岩※」という特殊な地層で成り立っており、海近くの霧深い気候と岩石の特殊性で、高山帯と同じような植生が発達している不思議な山なのです。

この写真は山麓の樹林帯や急登をこなした後に出る見晴らしの良い「馬の背」と云う場所で、ここで正面にアポイ岳山頂を見ることができます。まだ標高600mそこそこの場所なのに、ハイマツがすでに繁茂しています。考えてみれば、いつも歩いている神奈川県の西山・華厳山山頂と同じ位の標高です。驚くばかり!

 

※かんらん岩とは地下深くのマントルがそのまま固まったもので、アポイ岳のものはとても“新鮮”だそうです。マントルが上がってくる過程で水と反応すると「蛇紋岩」になるとのことで、どちらにしても両者とも美しい高山植物を育てる条件をもっていて「花の百名山」はこの地質が多いようですね。(ex.至仏山、早池峰山など)

※アポイ岳はジオパークに指定されています。詳細は様似町の「アポイ岳ジオパーク」を御覧ください。

当日は朝6時に登山口を出発しました。標高はさほどではありませんが、花を見ながらいつもの亀の歩みで馬の背に到着した時は何と3時間も費やしていました。いくら歩く距離が長い山とは言えずいぶんゆっくりです。

 

馬の背では正面のアポイ岳山頂をスケッチしましたが、描き終わるとあれよあれよと云う間にガスが…。一気に視界がなくなり、隣の吉田岳やピンネシリの方が幻想的に見え隠れ。その後、山頂から午後の下山にかけては晴れてはいてもガスは消えることはありませんでした。さすが海際の山。

 

ギリギリのタイミングで描けた一枚でした。

 

花の百名山の面目躍如。

アポイと頭に付く花々と次々出会うことが出来、感激。しかし登りで時間がかかりすぎ、花畑の幌満まで周回できず、ちょうど満開だったらしいエゾルリムラサキの青い星々一面の光景を見逃したのは残念でした。

 

観察した花:エゾコウゾリナ、アポイハハコ、イブキジャコウソウ、アポイアズマギク、キンロバイ、アポイマンテマ、エゾノカワラマツバ、サマニオトギリ、エゾシャクナゲ、アポイアザミ、カワラボウフウ、アポイゼキショウ