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奥三河の山旅・鳳来寺山

昨年5月にロッジ山旅木曜山行特別企画として、奥三河の東栄町・御園を一泊で訪ねました。初めての場所でしたが、絵描き仲間先輩のSさんが新米先生だった頃の初任地を訪ねる企画で、当時の元教え子(町の代表役もなさるほど立派になられた)ご本人やご家族から大歓待して頂き、まさに大名旅行の気分でした。

全くの未知なる地域でしたが、それで急に身近になった奥三河。今回は同行のIさんがたまたま鳳来寺山を見つけて、それでは…と行くことになりました。

前回はロッジ山旅号(ハイエース)にて運ばれて連れて行ってもらいましたが、今回は自車にての旅。ようやく地元の地理や位置関係が分かりました。往路は新東名利用、帰路は飯田ICから中央道周りでした。まず初日の鳳来寺山のご紹介です。

 

鳳来寺山は、およそ1300年前(703年)に利修という仙人によって開山されたそうです。文武天皇の病を治すために勅使を遣わされた利修仙人は、鳳凰に乗って都に上り、七日間の加持祈祷で快癒させ、その御礼として伽藍を建立、鳳凰に乗ってきたからと鳳来寺の名を賜ったとの事。

 

今では「鳳来寺山パークウェイ」が山頂駐車場まで通り、大抵の人はそこから15分ほどの本堂までか、本堂からの山道を登り山頂を目指します。

が、もちろん私たちは嘗ての門前町から歩き、有名な1425段に渡る石段を登って本堂に向かいました。地元産の松脂石(しょうしいし)を利用した見事な石段で、そここそが鳳来寺山の真骨頂と言った古の気分を満喫できる歴史の道なのです。