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打田鍈一さんとの上野村山開き

天狗岩よりアカヤシオに彩られたシラケ山
天狗岩よりアカヤシオに彩られたシラケ山

昭文社「西上州」の地図を長年担当してきた『藪岩魂』の著者でもある打田鍈一(えいいち)さん。「山と溪谷」など、多くの登山関係でライターとしても活躍されガイドも沢山出版されています。そして長年、群馬県上野村の山開きにも関わってましたが、第15回目となる今回を以って山開き講師からは引退とのこと。私も過去に何度か参加していましたが、今回最後の打田さんとの山開きは外せません。

 

予報では傘マークが付いていて天気が心配されましたが、曇天ながら却って直射日光から遮られ、終日雨具の登場なしの登山日和となりました。

全員無事登山終了後は、村の施設「森の体験館」にて打ち上げでしたが、この日は長年の功労に感謝して上野村から打田さんに記念品が贈られました。きれいな花のリースの他に、打田さん著書の「藪岩魂」と染め抜かれた藍染のTシャツです。笑顔がトレードマークの打田さん、益々笑顔が冴え渡りました。

 

打田さんとは何がきっかけか…割と長いお付き合いですが、元々は神奈川県秦野市の渋沢丘陵 霊園開発大規模工事反対の集会に関わって頂いたことがありました。もちろん山にも随分ご一緒しましたが、それこそ天狗のように岩場も悪場もぴょんぴょんと飛ぶように歩き渡る姿が印象的でした。

が、ご自分の体力などを冷静に見極め、怪我や事故など起こさない内の潔い今回のガイド講師役引退に、本当のカッコいい岳人の姿を見た思いでした。