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犬目丸 富士山展望

昨年春、中央道の談合坂SAからほど近い、大野貯水池近辺の低山ハイキングをした折にスケッチした向こうの山が気になっていました。それが今回訪ねた犬目丸という変わった名前の山です。

 

富士山のビューポイントとしても有名な扇山の下山路途中、視界のない植林帯のピークですが、近くにはすこぶるいい景色の「展望スペース」があります。この日の目的はその展望台。行けばこのような見事な眺め!

 

しかも貸切で、時折数組の扇山からの下山者が通り過ぎていくのみ。2時間ほども静かな山の時間をゆっくりと寛いだのでした。

葛飾北斎「甲州犬目峠」(『富嶽三十六景』)ウィキペディアより 
葛飾北斎「甲州犬目峠」(『富嶽三十六景』)ウィキペディアより 

犬目丸の山麓には、旧甲州街道の宿場の一つであった「犬目宿」があり、下山後もそこをそぞろ歩きするのが何とも言えません。犬目宿から見た富士山は有名らしく、下山後に立ち寄った「寶勝寺」には、葛飾北斎が描いたというポイントに説明札がありました。

 

そんな古の時空を宿した町中で、朝登る時にご挨拶したお宅の女性と下山後に再会。いろいろお話ししていると、お茶でも〜とお誘い頂き、思いがけないおもてなし♡ 急須で煎れた美味しいお茶に目前の満開のサクランボの花、そして遠景には中央道沿線の曽遊の山々を眺め、心に刻まれる思い出の山旅の日となりました。